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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

「FMK MorningGlory」毎週火曜日にお送りしています、
「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日は、現在公開中の
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
をご紹介しましょう。
 
いまや、トム・クルーズといえば「これ」、というほどの
代表作となった、
スパイ・アクション映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ
1作目が公開されたのが、1996年なので、ほぼ20年間も
人気を保っているメガ・ヒット・シリーズということになります。
原作は1960年代からオンエアされていたテレビ・シリーズ。
日本では「スパイ大作戦」というタイトルで放送され、
一大スパイブームを巻き起こしました。
いまや、テレビ・シリーズの映画版というより、
トム・クルーズのためのヒット・シリーズという印象が強いですね。
そのくらい、主人公イーサン・ハント役が
トム・クルーズのはまり役になっています。
その、シリーズ5作目となるのが、
今回の「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」です。
 
サブタイトルの「ローグ・ネイション」というのは、
「“ならず者・悪党”の組織」という意味で、CIAやKGBなど
各国の元エリート諜報部員たちが結成した、
無国籍のスパイ組織「シンジケート」のことです。
イーサンの所属する、アメリカ極秘諜報機関「IMF」は、
この「シンジケート」を壊滅しようと動きますが、
逆に「シンジケート」の暗躍により、
「IMF」が解体の危機に陥ってしまいます。
組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに
史上最大の敵に挑みます!
 
このシリーズは、“ミッション:インポッシブル”という
タイトル通りに、毎回トム・クルーズが“不可能なミッション”に
挑むのが見どころの映画ですが、
今回のアクションも超絶ものです。話題になっているのは、
地上およそ1500メートルの高さを、時速400キロ以上で飛ぶ
軍用機のドアの扉にトム・クルーズがしがみつき、
侵入しようというシーン。予告編でもいいところで
使われていたので、ご存じの方も多いでしょう。
これを、トム・クルーズ本人が吹き替えなしで
スタントに挑んでいるというんですから、
その緊迫感はすごいものです。
 
しかもこのシーン、てっきりクライマックスかと思って
映画を観に行くと映画の冒頭のシーンでビックリします。
つまり、このシーン以上の予告編には入っていない
スゴイシーンが、たくさん用意されているんですよ。
僕たちは、最初でグッと引き込まれ、次から次に展開される
すごいアクションシーンに、手に汗握りっぱなし、
といった状態になる訳です。
 
また、誰が敵か味方か分からない、謎が謎を呼ぶ
ストーリーもアクションシーンを面白くしてくれるスパイス。
今回は、謎の女スパイ・イルサというキャラクターが
重要な役どころで登場します。演じるのは、
スウェーデン生まれの女優レベッカ・ファーガソン。
トム・クルーズに負けない危ないアクションシーンをこなして、
映画を盛り上げてくれます。
特にバイクに乗るシーンがかっこいい女優さんですよ。
 
この「ミッション:インポッシブル」シリーズは、
毎回監督が変わるのがお約束になっています。
1作目のブライアン・デ・パルマ監督は、
公開当時すでに有名な巨匠監督でしたが、
2作目のジョン・ウー監督、3作目のJJエイブラムス監督は、
このシリーズをキッカケにブレイクしたと言ってもいいでしょう。
4作目のブラッド・バード監督は、アニメーション監督としての
実績はあったものの、実写映画は初めてという挑戦的企画でした。
このような野心的な監督選びをしているのは、トム・クルーズ自身です。
彼はこのシリーズのプロデューサーも務めているので、
こういうリスクのある企画が実現できるんです。
今回の監督は、以前「アウトロー」でもトム・クルーズと
コンビを組んだことのあるクリストファー・マッカリ―監督。
「アウトロー」では、トム・クルーズの新境地を開拓したと
言われるマッカリー監督らしく、今回の「ローグ・ネイション」
でも、いろいろな新しいアプローチを試みています。
 
今回の作品では、「ミッション」が失敗するシーンが
けっこう多く描かれます。これまでの作品だと、
トム・クルーズが「ミッション」をかっこよく決めていく
シーンが次々に描かれていったんですが、
この「ローグ・ネイション」では、「ミッション」が
上手くいかなくて、それからイーサン・ハントたち
「IMFチーム」がどう挽回していくか・・・・というところに
ポイントが置かれています。それによって観客が
よけいドキドキするようになっているんですね。
イーサン・ハントの人間味あふれる部分も描かれているのが、
クリストファー・マッカリ―監督の持ち味かもしれませんね。
 
とにかく、残暑を吹き飛ばしてくれる、迫力満点の1本ですよ!
これまでシリーズを観ていなかった人も、この作品から入って、
後から前作を観るってのもありかもしれません。
 
今日ご紹介した
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
オフィシャルサイト 
 
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