7月12日(木)の名盤は…
今日は「アラン・パーソンズ・プロジェクト」を紹介しました。
ビートルズで有名なイギリスのアビー・ロード・スタジオで、エンジニアを務め、
そのビートルズのアルバム「アビー・ロード」や、
ピンク・フロイドの名作「狂気」などを手がけた職人、アラン・パーソンズと、
同じくアビー・ロード・スタジオで作曲家として働いていた
エリック・ウォルフソンの2人を中心に、1975年に結成されたのが、
このアラン・パーソンズ・プロジェクトです。
バンドとかグループではなく、この2人以外のメンバーは固定されておらず、
リード・シンガーさえも作品ごとにゲストを呼んで適材適所で対応する、
文字通りプロジェクト・ユニットで、初期の内はいかにもエンジニア出身らしく、
スタジオ技術を駆使しての凝った音作りで、
プログレッシヴ・ロック色の濃い、ドラマチックな大作主義だったのですが、
徐々にポップな傾向を強めて、80年代に入った頃からは、
シングルヒットも数多く生まれ、
いわゆる「ラジオ・フレンドリー」なサウンドへと変化しました。
今日紹介した「ドント・アンサー・ミー」は、1984年のヒット曲。
日本ではおそらく一番人気の高い曲ではないでしょうか?
ちょっとノスタルジックなオールディーズ調のメロディや、
フィル・スペクター風のサウンドの中にも、イギリスらしい湿り気や、
ヒネリの効いたポップ・センスが、日本人の心の琴線に触れることと、
ビデオ・クリップがよく出来ていたことが、人気の理由でしょうかね?