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8月16日(木)の名盤は…

「夏休み特別企画」!!

~「この曲はこの人のオリジナルと思われているけど、
本当はあの人の曲なんです」シリーズ~。

第2弾♪今週は「ベティ・デイヴィスの瞳」を紹介しました。

この曲は、1981年にキム・カーンズが歌って、5週連続、

そして1週陥落したものの、翌週からまた4週連続で全米1位のヒット、

その年の年間チャートで2位、そして80年代の10年間のチャートでも2位、

まさに1980年代を代表するウルトラ・メガ・ヒットを記録して、

今でもよくRADIOでON AIRされていますね!

このキム・カーンズの「ベティ・デイヴィスの瞳」が実はカバーなんです。

最初に歌ったのは、ジャッキー・デシャノンという人で、1975年のこと。

作曲したのもデシャノン。この事は当時のレコードにも書いてありましたが、

大きな話題にはなりませんでした。

普通、カバー曲が流行ると、原曲もラジオでかかったりするものですが、

全然ありませんでした。

なぜかというと、ジャッキー・デシャノンのこの曲が入ったアルバムは

ほとんど売れないまま、81年当時、すでに廃盤になっていたんです。

そして1995年に日本で世界初CD化されるまで「幻の名盤」として、

コレクターズ・アイテムとなっていて、世界中でもごくわずかなマニアしか

原曲を聴いたことがなかったからです。

彼女は60年代から多くのロックンロール、ポップスのヒットを作った

作曲家として、ポップスの歴史に残る偉人の一人です。

でもCD化されて初めてこの原曲に触れた方は、

キム・カーンズのバージョンとの違いに驚いたんじゃないでしょうか。

原曲の素晴らしさはもちろんですが、

これを聴いてよくあのアレンジが思い浮かんだものだと、

キム・カーンズ版のプロデューサーとアレンジャーの素晴らしさも伺えます。