9月6日(木)の名盤は
突然ですが「イギリスが生んだ三大ギタリスト」と言われたら、
皆さん3人の名前を挙げることができますか?
正解はエリック・クラプトン、そしてジェフ・ベック、最後にジミー・ペイジ。
今日は「ジェフ・ベック」を紹介しました。
実はこの3人とも、ヤードバーズというバンド出身で、
「三大ギタリスト」としてクラプトン、ベック、ペイジと順番が決まっているのは、
腕前の順ではなく、このヤードバーズのリード・ギタリストを務めた順番なのです。
このバンドを抜けた後、彼はジェフ・ベック・グループ、
そしてメンバーを全員チェンジした第2期ジェフ・ベック・グループ、
さらにロック史上最強のトリオと呼ばれたベック、ボガート&アピスと、
3つのバンドをすべてアルバム2枚だけ作っては解散させるほど、
気難しいというか頑固というか、天才肌の人と言えるのでしょう。
そして自分がバンドの一員には向いていないと自覚したのか、
ソロ活動に入ります。ここからが彼らしい頑固さですが、
歌を入れるのをやめてしまうんです。
“俺のギターに歌は要らない”とばかりにインスト路線に走ります。
クラプトンが今や味わい深いシンガーとして、
ペイジはツェッペリン時代から作曲&アレンジの名手として評価が上がり、
一言でギタリストと言えなくなった後も、
ベックだけはひたすら生涯一ギタリストである道を歩み続けています。
ジャズ/フュージョンぽいインストで、バックもその系統の一流ばかりの中、
それをブチ壊すベックのギターは圧倒的にロック。
他の二人に知名度と収入では圧倒的大差をつけられてしまっても、
ギター・キッズからは一番支持されているのではないでしょうか。