5月20日のマツザキ・レコードは
今日は、
カンフー・ファイティング / カール・ダグラス を紹介しました。
(74'年 全米・全英チャートそれぞれ1位)
世界を席巻したブルース・リーのカンフーブームに乗って
特大ヒットになった一品、ディスコブームの先駆的作品にもなりました。
彼はこれがデビュー曲なんですが、実は、
この曲はB面用にジョークとして即席で作られ、
しかもスタジオの使用時間の制限があったため、
10分足らずで録音されたとの逸話が残っています。
レコード会社側が出来上がった曲を聴いて
「カンフーブームだし、これはA面でイケるゾ」と思い、
急遽A面に変更して発売したところ、予想以上のヒットになったそうです。
この曲では、おなじみの「フッ! ハッ!」の掛け声に加えて、
随所でオリエンタルな 雰囲気を醸し出す
「レレレレド、ド、ラ、ラ、ド~♪」のメロディーが
小粋かつ間抜けに流れてきます。
欧米人はこれを聞くと中国や日本を思い起こすのだそうです。
映画「サタデーナイト・フィーバー」にもそんな場面がありましたが、
欧米人は当時、 カンフー術を操るブルースリー、
さらにはアジア人全体に妙な好奇心を抱いたようですね
“奇天烈系ディスコ”にとっては、格好のテーマになったのだと思われます。
実際、翌75年にも
「バンザイ」という変な日本風の名前のフランスのグループが、
「チャイニーズ・カンフー」 というディスコ曲をヒットさせています。
この人のCDはいくつか出ています。
通して聴いてみると、なんと意外にソウルフルな感じです。
まあ一発屋ということで片付けられるアーチストではありますが、
聞き返すと結構いい感じです。
ちなみに、90年代後半には、Bus Stopという英国のアーチストが
「カンフー・ファイティング」を ラップ&テクノ調にリミックスしていて、
PVではカールさん本人も出演しています。