「GANGAZUMBA」(ガンガズンバ)
今日のブックマークはTHE BOOMの宮沢和史らによるバンド
「GANGAZUMBA」(ガンガズンバ)です。
彼等は、6月18日にニュー・シングル「足跡のない道」を
リリースしましたが、このシングルに関する記事をご覧になりましたか?
実は今回のニュー・シングル「足跡のない道」は熊本市出身のある女性を
モデルにしているそうなんです。その女性というのは、
第一回ブラジル移民の最後の生存者だった、熊本市出身の中川トミさん。
2006年に99歳で亡くなられていますが、世界最大の日系社会を築いた
ブラジル移民史の象徴として“移民の母”と呼ばれた方だそうです。
宮沢さんは2005年、コンサートの為にブラジルを訪れた際、
中川さんの自宅を訪問。この出会いをきっかけに
中川さんの人生を移民史に重ね合わせて作詞・作曲したのが、
「足跡のない道」だそうです。
今年は日本人のブラジル移住から百周年ということで、
ブラジル、日本両国は今年を「交流年」と位置づけて
さまざまなイベントを実施しています。
6月18日は、ちょうど100年前に神戸港を出た船がサントス港に入港した日
ということで、ブラジルの首都ブラジリアでは記念式典も行われました。
そしてまさにその日にGANGAZUMBAのシングルもリリースされました。
中川さんは宮沢さんに対して、
「私はよく働きました」と繰り返しおっしゃったそうです。
百年とひとことで言っても、その間の苦楽は現代の日本に生きる
私たちにとっては、なかなか想像しがたいですが、
宮沢さんは「移民史の百年が目の前にいる中川さんの一生だととらえたら、
その時の流れがとても身近に感じられた」とおっしゃっています。