Akeboshi(アケボシ)
今日は、シンガーソングライターの「Akeboshi」をピックアップ。
実はこのコーナーでAkeboshiを取り上げるのは2回目。
今年の1月にnangiと一緒にFMKホールで、
スペシャルライブを行う際に、紹介したんですが、
そのライブのMCで聞いたある曲にまつわるエピソードが
とても印象的だったんです。その曲も含む、これまでの代表曲を集めた
セレクション・アルバムが先月リリースされたので、
今日はその曲&エピソードを紹介しました
2006年にリリースされたミニアルバム「Yellow Moon」にも収録されていた、
「One step behind the door」という曲。
この歌はAkeboshiがアイルランドを旅行中に出会った
イスラエル人の青年の話が元になって作られています。
17歳のその青年はお兄さんが戦争に行って亡くなっているんですが、
彼もあと1週間で3年間の兵役に行かなければならないという
状況だったそうです。
家族は息子を一人すでに戦争で亡くしていることもあってか、
「もう国には帰ってこなくていい。
ヨーロッパで自力で仕事を見つけて暮らしていけ。」と言っていたそうなんです。
帰国せずに兵役を拒否するということは、
一生、国には戻れないということを意味する訳です。
17歳の彼にとっては1週間以内に帰るのか、
一生帰らないのかという決断をするための、そんな旅だったんですね。
彼自身、本当に迷っていたそうです。
その後どうなったのかは、この歌の中に答えは出てきません。
でも、いろいろなことを私たちに投げかけてくれる1曲です。
今日は七夕。17歳の彼の状況を考えると、恋人同士だけではなく、
家族や友人など自分にとって大切な人が近くにいる、
いつでも会えるという状況に感謝したくなりますね。