ヤーチャイカ
今日紹介したのは、土曜日(7月12日)から公開される
「ヤーチャイカ」です。
普通映画と言えば、映像が動くものですが、この映画は全く違います。
画面は全てスチールカメラによって撮影された写真で、
あとは音楽とナレーションという大胆な構成。
映画なのに動かない、「写真映画」なんです!
監督は、「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の作詞家である
覚和歌子と、日本を代表する詩人・谷川俊太郎。
人生に絶望し死を決意した男が、恋人を亡くして心身ともに傷を負い、
小さな村の天文台で働く女性と出会い、自然の中で同じ時間を過ごすうちに
互いに生きる力を取り戻していく、というストーリーです。
主演は、「ゆれる」「キサラギ」などの名優・香川照之と、
「クライマーズ・ハイ」の尾野真千子。
静止画ですからセリフは一切ありません。
しかしその分、動く映像では見過ごしてしまいそうな役者の表情から、
彼らの思いや行動について、想像をふくらませることができます。
そして、役者たちの表情豊かな演技は見事!
中でも、彼が生の野菜にかぶりつくシーンは、
動いていないのが信じられないほど生々しい迫力があり、必見です。
この映画のために撮影した写真は1万枚、
そのうち使われたのはわずか千枚だったとか。
磨きぬかれた、という表現がピッタリの美しい作品。
ぜひスクリーンでご覧になって下さい!
この映画「ヤーチャイカ」は、
■Denkikanで、今週土曜日(7月12日)からの公開です。
「ヤーチャイカ」オフィシャルサイト http://yah-chaika.com/