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8月7日(木)の名盤は…

今週は、ある意味80年代を代表するポップ・スターといっても

過言ではないグループ、「ワム!」を紹介しました。

ワム!と言えば、80年代から90年代に世界を代表する

アーティストとなったジョージ・マイケルと、

今はどうしているのでしょうか?アンドリュー・リッジリーの2人でデビューした

イギリスのデュオ・ユニットです。

リアル・タイムで体験した人は思い出してほしいのですが、

最初は完全にアイドル扱いでした。

多分、あの時点でジョージが後にあんな大物になると想像した人は

ほとんどいなかったんじゃないかと思いますが・・・。

それどころか、ルックスのいいアンドリューのほうが人気があって、

プロモーション・ビデオを見てもただ歌っているだけのジョージより、

ギターを弾いているアンドリューの方が、

アーティスティックな感じさえしたのです。

もちろん歌はうまかったですし、

ほぼ全曲の作曲とプロデュースもジョージ本人と

クレジットはしてありましたから、

そこで素直にジョージの才能に気づくべきだったのでしょうが、

当時は通の音楽ファンほど

「絶対に黒幕(ゴーストライターとかプロデューサーとか)がいるはずだ」と

思っていたようです。

それくらいまったくの新人の、まだ若いイギリス人が作ったとは思えない、

ブラック・フィーリング溢れる楽曲と歌唱力だったのです。

「アイドルにこんな才能ある訳ない」と半信半疑だったマニアたちも、

2ndアルバムの頃には、「ひょっとしたら本物かも?」と冷や汗を流し、

3作目、そして解散後のジョージのソロとなる頃には、

「恐れいりました」と脱帽するしかありませんでした。

最初っから黒幕なんていなかったんですね。

25年経った今聴いてもまったく色あせないエヴァーグリーンなポップス。

90年代後半からは私生活で問題を起こして逮捕されるなど、

ゴシップが目立っていますが、そんなことがなければ、

音楽シーンにおける彼の存在は今頃どうなっていたことか・・・。

つい先日、テレビ番組「アメリカン・アイドル」のゲストとして

出演していたそうですが、才能は本物なのですから、

これからまた音楽の道で頑張って、作品を届けてほしいですね。