小島まきさん「干し柿」
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「やさしいごはん」
おいしい食べ物は人を元気にします。
おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。
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『やさしいごはん』では、
毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしています。
毎月、第2水曜日に登場するのは、
移動台所・茶豆の小島まきさんです。
小島まきさんのブログはこちらです↓↓
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今日のオススメの食材を教えてください。
今日は”干し柿”を紹介します。
毎年作っているという方もいらっしゃると思いますが、
干し柿を作ったことがないけれど興味があるという方、
意外と簡単に作ることができますので挑戦してもらえたら嬉しいです。
まず、渋柿を手に入れたらヘタとヘタに付いている枝を
切り落とさないように皮を丸くらせん状に剥いていきます。
ここでヘタの枝を残すのは、干すために吊るす紐をくくりつけるためです。
皮を剥き終わったら、ビニール紐や麻紐を60センチ位の
長さにそろえて切ったものを用意します。
紐一本に対して柿を二つくくりつけますので、
柿の個数の半分の数の紐を作ります。
それから、紐の両端に柿を一つずつくくりつけて、
紐を持ったまま沸騰した湯に20秒から30秒ほどつけて取り出します。
それをお庭やベランダなどの風通しの良いところに吊るします。
吊るす時に、紐の長さを隣の紐と交互に左右非対称にかけると
柿が風で揺れても隣の柿にぶつかりません。
後は雨が当たらないように、鳥に食べられないように気をつけて、
柿が干されていくのを見守るだけです。
三日後、一週間後、二週間後とどんどんしわが寄ってきます。
途中で柿を一つずつもみほぐしてお世話しておくと、
柔らかくおいしい干し柿になるそうです。
長く干すと堅く締まってきて保存性は高まりますが、
柔らかいほうがお好みの方は途中で味見して加減してください。
だいたい二、三週間 で出来上がりです。
表面に白く粉を吹いたようになるのは、
柿の糖分が結晶化して表面にでてきているので心配ありません。
むしろその方がおいしい干し柿とされています。
もし干し終わっても結晶化していないようなら、新聞紙に包んで袋に入れ、
冷蔵庫の野菜室で保存すると白く粉吹くこともあります。
干し柿は紅茶で煮てコンポートにするのもおいしいですよ。
柿の甘みだけで充分おいしくできます。作り方は鍋に干し柿と紅茶の茶葉、
柿に被るくらいの水を入れてゆっくり煮るだけです。
お好みで香りのついた茶葉や洋酒を少し加えてもおいしいです。