12月25日(木)の名盤は…
今年も多くの新人が登場して音楽シーンを彩ってくれましたね。
ダフィーという女性アーティストの楽曲「マーシー」も大ヒットしました。
そのダフィーは音楽的な今後の成長も期待させる、
チャーミングな女性なんですが、彼女の歌声や姿を見聞きする前に、
文字の情報だけで各国のヒット・チャートをチェックした人の中には、
「なんで、あのダフィーがこんなにチャートの上位にいるの?」と驚いた方も
いたかもしれません。
というのも、まったく同じスペルのダフィーという
イギリス人男性アーティストが、1980年代から活動しているからです。
今日はこの男性のダフィーを紹介しました。
本名はスティーヴン・ダフィ、ライラック・タイムというバンドで、
またソロ名義のダフィとして、ヒット・チャートでは
あまり知られることはないのですが、
良質でポップなロックンロールで根強い人気を持つミュージシャンなんです。
日本にも彼のファンだという人は少なくありません。
ここで不思議なのは、例えば日本のバンド、Xが海外進出する時、
アメリカに同じ名前のバンドがいるということからX JAPANと改名したように、
またはイギリスのシャーラタンズというバンドが、
アメリカではシャーラタンズUKという名義でなければCDを出せないように、
例えば彼女はウェールズの出身ですから「ウェールズ・ダフィ」とか
改名しなくても良かったのかという疑問が残ります。
これについては実際のところはわかりませんけれども、
結局、先に活動していたイギリス人男性のダフィの方が
クレームを付けなかったということなんでしょうね。
彼の「シュガーハイ」という曲の歌詞なんかを見ても、
「俺はあんまり売れてないし、なんなら俺のほうが
本名のスティーヴン・ダフィに戻そうか?」とでも言ったかもしれない、
そう思わせる程ナイスガイっぽい好感度の高いミュージシャンです。
ちなみに、今日紹介した曲は、ごく簡単に要約すると、
「少年時代の青臭くバカげたことを信じ続ければ空だって飛べる。
愛と音楽を手にすれば生き残っていける」というような感じの、
ロックンロールを讃えた名曲です。