北京パラリンピック「技術者」の笹川友彦さん
今日は、北京パラリンピックに技術者として、
選手のサポートで参加された笹川友彦さんをゲストにお迎えしました。
北京パラリンピックでは、具体的にどんなことをされたんですか?
選手村や競技会場にある、セントラルワークショップ、
サテライトワークショップで、タイヤに空気を入れるという簡単なものから、
車いすのフレームを溶接する、義足を新規製作するという高度なものまで、
技術者として対応してきました。
技術者は14カ国から130人が参加していたんですが、
日本からは8人、熊本県内からは笹川さんお一人だったそうです。
そんな中、修理するのは、どこの国のメーカーだろうと、
どこの国の選手などにはとらわれず、
全ての要求に応えなければなりません。
ただ、今回の経験に関しては、「エキサイティング!」この一言につきます。
これだけの障害者が一同に会する場所はないでしょうし、
様々な義肢装具・競技を見ることが出来たり、
選手用食堂などでそれら競技者の日常生活動作なども見れ、
いろいろな経験が出来ました。
特に、車いすバスケ・車いすラグビー・車いすテニスなど
なかなか目にする機会の少ないものを見て、触ることが出来ました。
バスケットではポジションや障害の状態で造りが違うなど、
細かいところまで計算されています。
競技中に壊れることもよくありますので、現場で直さないといけないんです。
日本の障害者スポーツは、どのような環境にあるのでしょうか?
やはり競技人口の少なさや金銭負担の多さ、高齢化など、
様々な問題があるようですね。
公的補助も何も無く、練習・合宿・海外遠征などの経費は全て自己負担。
練習しようにもできる環境が無いんです。
今後の笹川さんの目標はなんですか?
もう少し、気軽にスポーツにチャレンジしてもらえるように、
細かな調整の範囲でも、お手伝いしたいですね。
障害をもった方の生活の質の向上につながるような
サポートができればなと思っています。