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2月26日(木)の名盤は…

今日は、

1972年の全米No.1ヒット「オー・ガール」という曲を紹介しました。

音楽に国境はない、なんて昔からよく言われますが、

これは言い換えるならば、”音楽に言葉の壁はない“ということでしょう。

確かに私たちは外国語がよく分からなくても

洋楽を聴いて感動することができます。

そういった意味ではもちろん国境なんてありません。

でもアーティスト名を日本語表記する時、

本来外国の言葉である固有名詞をカタカナで書き換えるとなると

なかなか難しい、今日はそんな例をご紹介したいと思います。

例えば”クイーンズライチ”というヘヴィメタルのバンドがいますが、

このバンド名の表記がいつの間にか”クイーンズライク”に変わってしまった

という出来事がありました。

恐らくもともとの発音に忠実に表記したらこちらの方が

近いということなのでしょうが、

ファンにとっては途中から名前が変わるなんて、ちょっと変な感じですよね。

ある雑誌社は母国語の発音に忠実な表記に徹すると宣言した上で、

一般的にはキング・クリムゾン、ロキシー・ミュージックと言われているバンド名を

キング・クリムズン、ロクシー・ミュージックと表記し続けています。

ところがすべてを発音に忠実に表記しようとするならば、音楽評論家、

DJなどとして知られるイギリス出身のピーター・バラカンさんによると、

レッド・ツェッペリンは”レッゼプリン”、

ゲイリー・ムーアは”ガーリー・モー”と言った方が近いそうなんですが、

この辺りの名前に関しては、その雑誌社でも”レッド・ツェッペリン”、

”ゲイリー・ムーア”という一般的な表記と同じ書き方をしている、

ということなんですね。

結局、外国語をカタカナに訳す時点で、100%翻訳することは不可能な訳で、

そういった意味ではカタカナで表記されている名前というのは、

日本だけで通用する日本の名前と考えたほうがいいのかもしれませんね。

で、今日ご紹介した曲は1972年の全米No.1ヒット「オー・ガール」でしたが、

この曲を歌っているグループが、まさにこの日本語で表記することの難しさに

翻弄されているグループ名の一つだと言えると思います。

ソウルの名門グループなんですが、

レコード会社が変わる度に

”シャイ・ライツ”

”チャイ・ライツ”

”チ・ライツ”

と表記が変わっているんですね。

ちなみに横文字での表記はthe Chi-Litesと書くんですが、

カタカナ表記を統一してもらわないと、

ラジオで紹介する時はちょっと困ります(笑)