PARIS
今日紹介したのは、現在公開中の「PARIS(パリ)」です。
昔から「花の都」と歌われ、数々の映画の舞台になってきた街、パリ。
ズバリ「PARIS」というタイトルのこの映画は、
フランスを代表する監督であるセドリック・クラピッシュ監督が、
今のパリの姿と、そこに生きる人々の日常を切り取った作品です。
重い心臓病をわずらい、静かな療養生活を送る、元ダンサーのピエールと
彼を心配し、一緒に暮らし始めるシングルマザーの姉・エリーズを中心に、
ピエールの向かいのアパートに暮らす美しい女子学生と、
彼女に恋をする大学教授。
街角のパン屋、市場で働く人々の恋模様など、
普通の人々のストーリーを通して、パリのいろんな姿が描き出されているんです。
例えば、エッフェル塔やサン・クレール寺院などの観光地や
華やかなファッションショー、オシャレなオープンカフェなどの一方で、
小さなアパートでの暮らしや、市場にズラリと並ぶ輸入野菜やくだもの、
アフリカからの不法移民など、今まで映画ではあまり見たことのない
パリの一面が映し出されていて、新鮮な驚きがあります。
また、エリーゼを演じるジュリエット・ビノシュをはじめ、
役者さんの演技もチャーミングで素晴らしく、
中でも、ピエールがタクシーの窓からパリの街並みを眺めながら
「これがパリだ」とつぶやくラストは、とても印象的です。
「パリって素敵な街だなぁ」と改めてその魅力を感じる一本です。
映画「PARIS」は、
■Denkikanで、現在公開中です。
「PARIS」オフィシャルサイト http://www.alcine-terran.com/paris/