3月12日(木)の名盤は…
今日は皆さんおなじみのスーパー・スター、
「ビリー・ジョエル」を紹介しました。
さすがに彼のことを”ピアノ弾き語りのバラード歌手”というだけでなく、
広い意味でのロック・アーティストであり、
名エンターテイナーと認識するファンも増えてきたようですが、
それでもリクエストの上位を占めるのは「素顔のままで」や「オネスティ」、
「ピアノマン」といった曲なんです。
人気があるのはもちろんいいことですが、
ビリー・ジョエル本人がそういうイメージを嫌っている、
とまではいかないまでも、あまり快く思っていないフシがあるようです…。
本人からすれば、幼い頃夢中になったプレスリーやレイ・チャールズ、
そしてビートルズなんかのロックン・ロールを
彼なりの解釈でやっているだけなんでしょうね。
こんなエピソードがあるんです。
音楽で食べていけるようになったビリーが、
ずっと苦労をかけっ放しだった父親を録音スタジオに招待した時のこと。
(ちなみに彼のお父さんも音楽教育を受けた方で、ビリーは子どもの時
クラシック・ピアノを習わされていたということなんですが。
そんなお父さんを招待した訳です。)
立派になった息子に感激しつつもお父さんは帰り際、
「でもビリー、私の耳にはお前のピアノは調子が外れて聴こえるんだが」と
忠告したそうです。するとビリーは
「お父さん、それがポップ・ミュージックなんだよ」とウインクしたと言います。
この言葉がまさにビリー・ジョエル自身を表していると思います。
・・・ということで、
今日はロックン・ロールピアノ・マンとしてのビリー・ジョエルを代表する曲、
という事で、ピアノを弾きつつロックン・ロールで、
なおかつ今日はベスト盤に入っていないという
1980年の曲「レイナ」を紹介しました。