「シェルブールの雨傘」
今日紹介したのは、現在公開中の「シェルブールの雨傘」です。
この映画は1964年にカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した
フランスのミュージカルの名作です。
監督はジャック・ドゥミ、音楽はミシェル・ルグラン、
主演はフランスを代表する女優、カトリーヌ・ドヌーヴ。
哀愁漂う印象的なテーマ曲は、
誰でも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
この「シェルブールの雨傘」が製作45周年を迎えた今年、
デジタル修正され、美しい姿となってスクリーンに蘇りました!
フランスの港町・シェルブールで、美しい恋を育む、
傘屋の少女・ジュヌヴィエーヴと、自動車修理工の若者・ギイ。
しかし、ギイのもとに召集令状が届き、2人は離れ離れに。
彼のいない悲しみの中、ジュヌヴィエーヴは妊娠していることに気づきます。
この映画、ミュージカルですが、普通のミュージカルとはちょっと違います。
一般的なミュージカルは、演技の合間に歌やダンスが入りますが、
「シェルブールの雨傘」は、セリフが全て歌!
会話はもちろん、ちょっとした相づちや掛け合いも、
音楽の一部になっているんです。
登場人物の動きも場面転換も、全て音楽に合わせて計算されているんですが、
動きがとてもスムーズで自然なので、ストーリーにスッと入っていけます。
そして、見逃せないのが色彩の美しさ!
ピンクやブルーなど、原色を大胆に使ったセットや、
ファッション雑誌から抜け出してきたような登場人物のファッションなどが、
デジタル処理のおかげで、いっそう鮮やかになっています。
当時21歳の、カトリーヌ・ドヌーヴの美貌も必見ですよ!
ぜひこの機会に、スクリーンでご覧になってください!
映画「シェルブールの雨傘」は、
■Denkikan で、現在上映中です。
「シェルブールの雨傘(デジタルリマスター版)」 http://demy.jp/