4月2日(木)の名盤は…
今日は”バンド名”をテーマにお送りしました。
以前、本来外国語の固有名詞であるバンド名を
日本でカタカナ表記することの難しさについてはお話しましたが、
今日は英語を母国語とする人たちにとってはどんな感じに聴こえるのか、
そしてそれはカッコいいのか?ということをちょっと考えてみました。
例えば「シカゴ」、「ボストン」といった地名をグループ名とするバンド。
これを日本語に当てはめて考えてみましょう。
地名のグループ名と言えば「平川地一丁目」という名前がありますね。
次に「ヴァン・ヘイレン」や「ネヴィル・ブラザーズ」。
これを日本語で考えて見ますと、バンドじゃありませんが、
「中川家」とか「吉田兄弟」といった感じでしょうか。
それから「エヴリシング・バット・ザ・ガール」とか
「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド」などの、
ほとんど文章になっているバンド名は、
「勝手にしやがれ」とか「それでよかったのか?」というのに近いですね。
この辺りまでは案外、英語を母国語をとするネイティヴな人達にも
違和感はないのかもしれませんが、英語のバンド名と言いますと、
最もポピュラーだと思われるのは「ザ・何々ズ」という名前じゃないでしょうか。
例えばザ・ベンチャーズとかザ・モンキーズなど。
これが単に複数形のSだったら
日本ではいちいち複数と単数を区別しませんから、
名詞のグループ名「ケツメイシ」とか「キンモクセイ」なんかと
同じということになりますが、「ザ・~(なになに)ズ」というと、
一つの集団とかグループを表す意味合いが強いので、
「~団」とか「~組」とか「~軍」とかいう感じになると思うんです。
となると、日本でも「憂歌団」とか「竜童組」とか「ピンクリボン軍」とか
あるにはあるんですが、
英語の「ザ・~ズ」ほどポピュラーではないような気がしますね。
「ザ・モンキーズ」を日本語で考えると「猿軍団」とか「猿組」
といった感じになると思うのですが、
果たして英語圏の人達にとって、
こういった名前はカッコよく響いているのかどうか、
実際に聞いてみたいところです。
今日はそんな名前のグループの中から代表して、
アメリカの「ザ・カーズ」の”レッツ・ゴー”(1979年)を紹介しました。
「ザ・カーズ」、日本流に言えば「自動車団」…(?)