小代焼の「ちひろ窯」
今日は、小代焼のちひろ窯から、
前野智博さんにお話を伺いました。
小代焼について教えて下さい。
小代焼の始まりは、400年前に細川忠利城主移封の際に連れてきた
陶工が小代山麓で窯を開いたのが始まりです。
特徴としては、釉薬で、青小代・黄小代・白小代と呼ばれる釉薬を使い
焼く温度と釉薬の流れを活かすもので、同じ模様がないという焼き物です。
前野さんは小代焼を修業後、沖縄の読谷村に修行に行かれたそうですが、
読谷村に行ってみようと思われたきっかけは何だったんですか?
沖縄のやきものと言うか、沖縄のやきものの歴史や
登り窯の歴史に興味があって「登り窯で焼いてみたい」という
気持ちが強かったので、行ってみました。
そこで出会った沖縄の技法とはどのようなものでしたか?
小代焼の粘土と沖縄陶器の粘土質はとてもよく似ていますが、
沖縄陶器では、粘土の上に白化粧をします。生地を白くしあげてから、
筆で絵を描くように書いていくのが一般的です。
大きな器も小さな器っも、すべて、手書きで仕上げていきます。
窯焚き前になると、何百枚と描くんですよ。
小代焼と沖縄の技法を合わせた
オリジナルの陶器はどのような仕上がりですか?
両方の良いところを少しずつですが、活かせるようになったかなと思います。
沖縄とか小代とかあまり意識しなくなりました。
使ってくれる人が心地よければいいと思います。
左:小代焼の作品 右:小代焼と読谷村の技法を合わせた作品
今回、そんな作品を出品される作品展を行うそうですね?
2回目となる「ちゅら島の風を感じて」を開催します。
沖縄で頑張っている陶芸家「おくだ★かおる」さんも一緒に参加します。
彼女の焼き物は、とても素直で、沖縄のにおいまでしそうなほど
「やちむんくさい」陶器です。見てるだけで沖縄を堪能できますよ。
「ちゅら島の風を感じて」
熊本県伝統工芸館 地下和室
5月19日~5月24日
”シーサーつくり教室”について教えて下さい。
作品展の期間中、5月19日(火)20日(水)の2日間、
おくだ★かおるさんを中心に、
オリジナルのシーサー作りを体験できます。
パーツ式になっていますし、今回は陶土ではなく、漆喰を
使うので、どなたでもチャレンジでき、出来上がれば持って帰れますよ。
料金は一対3000円です。
両日とも定員は15人となっていますので、ご希望の方はお問い合わせ下さい。
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ちひろ窯 電話0968-68-6459
HPからの申し込みもできます。
ちひろ窯 HP http://www.chihirogama.com/