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文部科学大臣賞「櫻井栄一」さん

今日は、先日行われた「2009熊日デザイン賞」でグランプリの

文部科学大臣賞に選ばれた画家の「櫻井栄一」さんを紹介しました。

Photo

クラブでの若者の様子を切り取り、

パステル画で描いた三点の作品が選ばれました。

まず「ビール!ビール!ビール」というタイトルの作品は

クラブのカウンターでドリンクチケットを差し出す若者達、

「週末ソウル」という作品ではクラブで踊る若者達とカウンターの男女、

「忙中閑有」という作品では踊っている若者の中で

携帯電話をチェックしている女性の姿が描かれています。

絵を描き始めたきっかけを教えてください。

高校一年のときに部活に入らず帰宅部だったのですが、

そのとき美術の先生に美術部に誘われたのがきっかけです。

高校生活三年で、作品を創ることの楽しさと難しさを知りました。

その後、大学ではモダンアートを専門でやりましたが納得できず、

卒業後にパステル画を書き始めましたので

絵に関してはほとんど独学に近いです。

どんな作品を手掛けていらっしゃいますか?(画材、作品のテーマなど。)

画材はハードパステルです。一般的によく使われているパステルです。                                                           

作品のテーマは「今を生きる日本人」が最も言葉として近いと思います。

現代の浮世絵師を自称しております。

これまではどんな風に作品を制作したり発表していたんでしょうか?

最初の五年間は、クラブイベントとして作品を発表していました。

一昨年はパリに約一年滞在しまして、最後に個展を開催しました。

現地のデザイナーさんの意見で面白かったのは、

日本人にも骨のある奴がいるな、と言われたことです。

パリにきて作品を発表する日本人のほとんどが、

「和」のテイストで勝負しているらしく、少し食傷気味らしいです。

一年外国にいて、自分の中から「和」が出てきませんでしたから、

それは私にとってリアルではないのでしょう。

デザインの公募展に出品するのは初めてだったそうですが、

今回熊日デザイン賞に出品しようと思われた動機を教えて下さい。

実は、妻が応募用紙を持ってきて、「出してみたら」と。

ビジュアルアートなら、何でもアリだろうという感じでした。

出すときは、「俺の作品は最高!」みたいな気分でしたが、

過去公募展に落選しまくった経緯もあり、全く期待はしていませんでした。

デザイン賞でしたしね。

グランプリ受賞の知らせを聞いた時は、どんな気持ちでしたか?

電話をいただいたのが、法事の読経の最中で、受けたのが妻で

読経が終わるまで教えてくれなかったのです。なんか笑顔だな、

法事なのにと思っていたら受賞だったので、

その場でご先祖さまに感謝しました。

これからどんな作品を描いていきたいですか?

「今感じる時代のリアルを、美しく画面に刻みつける」がこれまでも、

そしてこれからも変わらないテーマです。

作品展など、今後の予定を教えて下さい。

7月7日から大津図書館で作品展示です。

8月8日から、プライベートロッジさんで個展です。

8月1日と30日はイオンモール熊本クレアで

「アートスイッチ」というイベントを開催します。 

※このイベントについてはまたこの番組で紹介しますのでお楽しみに♪