肥後象眼師「伊藤恵美子」さん
今日は、2008年7月に番組にご出演された、
肥後象眼師の伊藤恵美子さんにお話を伺いました。
実は、伊藤さんはスペインで象眼の勉強で半年間滞在されていて、
帰国されたばかりなんです。
どうしてスペインに行かれたんですか?
世界で象眼と言えば、スペインと日本が有名なんです。
スペインに行ってみてまず感じたのは、デザインの違いです。
やはり、西洋的な柄や幾何学模様を多様する事が多いです。
細工も非常に細かいんです。
熊本の象眼は立体的に見えるんですが、
スペインの象眼は薄い板に彫りこんでいくので、フラットに仕上がります。
スペインでの生活はいかがでしたか?
実は、言葉も全然しゃべれないので不安だったんです。
師匠もスペイン語しか話せない方だったんで、
なので、午前中は語学学校に通い、
午後は師匠のところで修行という毎日を過ごしていました。
途中からは象眼に使う時間を増やしましたね。
週末は、いろんな所を見てきました。
そのようにして見たり、聞いたりしたものも勉強になりましたね。
日本に戻っての作風は?
スペインの師匠から「同じものは作る必要はないよ。
自分の中から出てくるものを造りなさい」と言われたんで、
コラボレーション作品のようなものが出きればと思います。
作品展などの予定はありますか?
9月1日から熊本県伝統工芸館で展示会があります。