9月17日(木)の名盤は…
今日は1980年代から90年代にかけて人気の高かったロック・バンド、
「ビッグ・カントリー」を紹介しました。
パンク・バンド、スキッズのメンバーだったスチュワート・アダムソンを
中心にスコットランドで結成された4人組で1982年にデビュー。
翌年の83年にリリースした3rdシングル「インナ・ビッグ・カントリー」が
イギリスのみならず、アメリカや日本でも大ヒットを記録。
これを含む1stアルバムも売れまくり、
一躍その名を世界に知らしめました。
しかしその後はパッとせずフェード・アウトしてしまう・・・というのは
アメリカと日本だけの話。
本国イギリスではその後もずっと高い人気を保ち続けているのです。
そういうよりも、「インナ・ビッグ・カントリー」より
ヒットしたシングルもありますし、
2ndアルバムは1stでも果たせなかった全英1位に輝いているし、
3作目以降も1stと同じくらい売れ続けているし、
イギリスに限って言うならば、日本とアメリカのファンが忘れ去った後に
全盛期がやって来たと言ってもいいほどだったのです。
一発屋だなんてとんでもない!デビュー当時はプロデューサーが同じで
音楽性も似た点の多かったU2とライバル視されていた、なんて聞けば
今の日本の若い人達は笑うかもしれませんが、
国内においては“好敵手”の名にふさわしい
健闘を10年ほど続けていた事実を忘れるわけにはいきません。
さて、彼らのサウンドと言えば、バグパイプを思わせるギターを
第一に挙げるファンが多いでしょうが、
それに勝るとも劣らない魅力がリズム隊。
バッスンバッスンと力強く切れのいいドラムと黒人ベーシストによる
ファンキーなコンビネーションを評価する同業者は多数で、
様々なセッションに引っ張りダコです。
ぜひ、そちらにも注目して聴いてみてください。
なお、スチュワート・アダムソンは2001年に他界しています。
今日お届けしたのは1983年の曲「インナ・ビッグ・カントリー」でした。