演劇を鑑賞してみませんか?
今日は、12月5日(土)に山鹿市の八千代座でシェイクスピアの
「マクベス」を上演されます、
劇団「ゼーロンの会」の代表 上村清彦さんにお話を伺いました。
今回の作品「マクベス」はどんな物語ですか?
スコットランドの武将マクベスが荒野で3人の魔女に「あなたは王になる」という
予言をうけます。
その予言を受けマクベスは、現王を暗殺して王位に着きました。
王位に着いたあとはその王位を守るために次から次に殺戮を繰り返します。
そのうち氾濫がおこりマクベスは追い詰められていくという物語です。
シェイクスピア(今回のマクベス)の魅力はどんなところですか?
マクベスは性格を紛失していると言われています。
シェイクスピアは性格というものを一切信じていないと思うんです。
私も信じていません。
そんな中で性格を紛失している男がむしろ非常に現実的で、
生きている一瞬一瞬が輝いている。
そこに魅かれました。
善も悪も混在しているんですが、そう考えると、
善悪に分かれる前の世界なのかなと思いますね。
なぜ舞台を八千代座にされたんですか?
今回で3回目ですが、
八千代座というあの「空間」には時間の”堆積” を、
舞台で一声発すればそれを感じます。
客席との距離も感じないんです。
八千代座が時間を積み重ねてきたから出来た空間でしょうね。
八千代座自体が1つの人格をもち始めているような気がします。
馴染めたらこちらの力を引き出してくれる気がします。
今回の作品の見所は?
それぞれの登場人物の実在感、善でも悪でもない、
1人の人間としてそこに居て、
人間がこの世に存在するんだという実在感を感じてもらえれば1番です。
上村さんの演出は独特の演出、世界観があるように感じるのですが、
作品作りで心がけていることは何ですか?
舞台の上にあるものは虚構の世界ですが、
そこに1つのリアリティをもった世界を立ち上げたい。
並列に物事をならべないというのが僕のセオリーかな。
たての繋がりを大事にしたい。
時々見ている人の神経を逆なでする時間もありますが
「目を覚ませ」というメッセージであったりもします。
~~~~~~~劇団ゼーロンの会 マクベス~~~~~~~
山鹿市の八千代座
12月5日(土)の18時開場 19時開演
チケットに関するお問合せ 090-9583-8061