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新極真会「山崎保広」さん

今日は、56歳という年齢で空手の昇段試験に挑み続ける、

NPO法人 全世界空手道連盟 新極真会 熊本中央支部

山崎保広さんにお話をうかがいました。

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今回は、3月7日に東京で行われた「2010年 WKO昇段審査」で

参段に昇格されたということですね。

昇段審査は空手を志す者にとっては自己への挑戦です。

新極真会のWKO昇段審査は極真系でも最も厳しい審査と聞いていて、

今回も3割(26名中合格者18名)の落伍者がでました。

体力・気力・技量 がすべて要求されるわけで、

国内外から26名が受審しました。

また、私が受けた参段昇段審査を受ける条件として少なくても

10年の極真系の空手修行歴が要求されます。

今回はその中に現チャンピオンや歴代の全日本チャンピオンもいました。

結果、参段に昇段することが出来たわけですが、実は、

新極真会のWKO昇段審査にはセミナーを受けての昇段というのもあるんです。

ですが、正式な参段昇段審査を受けての昇段は私が最高年齢となる様です。

また、熊本県の極真系としても正式な昇段審査で

この年齢での参段昇段は初めてだそうです。

昇段試験はどのようにして行われたんですか?

私たちが行っている極真系の空手は、基本的には組手の際、

技を相手に直接当てて行います。                                                             

勿論、危険防止にルールがありますが、素手・素足で行います。

審査は一次審査(基本技 移動技 型 体力

(拳立て伏せ50回、ジャンピングスクワット100回) 柔軟(開脚180度))があり、

一次審査合格者が二次審査の掛け組手に挑戦する事になります。                                                             

二次審査の掛け組手ですが、この組手には関東各都県から

受験者への対戦者を事前に募集するんです。

今回は世界チャンピオン、日本チャンピオンが受験するとの事だったので、

例年に比べて対戦者のレベルも上がっていました。

そのような状況の中で「もう今までの稽古を信じてやるしかない」と

思っていましたが、いざ組み手が始まり、

順番待ちで他の受験者の応援をしていると、

不安や恐怖心が増し「俺の様なふつうの者がいる場所ではないのでは?」と

消極的な考えもでてしまいました。

いざ掛け組み手が始まったら、周りの応援もあり、

ケガもなく全力を出し切ることが出来ました。                                                            

昇段試験にかけた”想い”を教えて下さい。

参段昇段審査に対しての思いは前々からあったんですが、

50歳代も中盤になり体の動ける調子が良い時にと思い臨みました。

昇段審査は私達にとっては自己への挑戦ですし、

これからも稽古の過程で四段を目指しますし、私達が頑張れば、

生徒たちにも良い励みになるかと思います。                                                             

山崎さんは普段はどのような形で空手に携わっているんですか?

新極真会 熊本中央支部の支部長として支部の運営と生徒の指導で

明け暮れている毎日ですが、自分の稽古を前提に行っています。

支部で最高齢の自分が動けば会員にも良い励みになっていると思います。

また、熊本中央支部が本部ですが、玉名・菊池・八代・上天草・大津などにも

一週間毎日夕方から夜にかけて指導にまわっています。

指導するからには自分の稽古も疎かには出来ないので

指導中も生徒と一緒に稽古しています。

特に今は子ども達の指導に力を入れていて

「強くなれ かっこよくなれ やさしくなれ」を基点に

元気のある子ども達を育てています。

山崎さんが空手に出会ったのはいつ頃で、どんなきっかけがあったんですか?

私が空手を始めたきっかけは「ケンカに強くなりたくて」でした。

今の若い人たちには考えられないでしょうが、

当時の若者たちの空手を始める動機は大体「ケンカに強くなりたい」でした。

良い悪いは別としてそれだけ当時の若い人たちはエネルギーがあり、

そのパワーを発散する場所を求めていたと思います。

私もその中の1人で単純な動機です。

これからの目標・夢を聞かせて下さい。

私自身の目標は、今まで通り稽古を続けて60歳までには四段を修得して、

その後も稽古を続けていくつもりです。まだまだ達していないのですが、

武道空手を追求していきたいですね。

今はまだ小さい道場ですが、熊本県内で指導活動をして、

熊本から全日本空手道選手権大会で活躍出来る選手を作り上げたいです。

現に今月5月22日23日に大阪府立体育館で行われる、

全日本ウェイト制空手道選手権大会には、

軽量級に熊本から2人の選手が参加します。

~~~興味のある方はぜひ一度お問い合わせ下さい~~~                                                             

新極真会 熊本中央支部 本部道場

電話 096-324-1808