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「月桂冠」のヒミツ

今日は「月桂冠」の名前の由来に迫りました。

ご出演は、月桂冠株式会社の広報室 木戸公司さんです。

~~~~~月桂冠株式会社 会社概要~~~~~

1637年(寛永14年)、城下町、宿場町として賑わう京都伏見で創業。

江戸期は地酒屋として地元を中心に販売していました。

明治期以降は、酒造りに科学技術を導入、

樽詰全盛の時代にびん詰に力を入れ、

1910年(明治43年)には「コップ付き小びん」を発売。

これが当時の鉄道省で「駅売りの酒」として採用され、

月桂冠が広く知られるきっかけになりました。

その後も「品質第一」をモットーに、日本ではじめて年間を通じた

酒造りを行なう四季醸造システムの酒蔵の稼働(1961年・昭和36年)、

新規技術を活用しながら高品質、多品種の酒を醸造しています。

近年では、アメリカに米国月桂冠を設立(1989年・平成元年)、

世界に日本酒を広めるなど、

常に革新性・創造性をもってチャレンジを続けています。

「月桂冠」の名前の由来を教えて下さい。

1905年(明治38年)、勝利と栄光のシンボル「月桂冠」を商標登録し、

酒銘として使いはじめました。当時、自然や地名などをもとにした銘柄が

多く用いられていた中で、ハイカラな酒銘として注目を浴びました。

1987年(昭和62年)には社名を「月桂冠株式会社」とし、

社名と酒銘を一致させることでイメージの統一をはかりました。

ちなみに、「月桂冠」の由来は、紀元前9世紀ころにさかのぼります。

古代ギリシアでは、4年に1度、神々を崇めるための

体育や芸術の競技祭が各地方で行われていました。

オリンピックの起源となったオリンピア地方の「オリンピア祭典競技」などをはじめ、

コリント地方の「イストミアン・ゲームズ」、ネメア地方の「ネメアン・ゲームズ」、

デルフォイ地方の「ピシアン・ゲームズ」が4大祭典競技と言われています。

「オリンピア祭典競技」の勝者には、

オリンピア神殿の神木のオリーブで作った冠、

「イストミアン・ゲームズ」では松の冠、

「ネメアン・ゲームズ」では野生のセロリの冠、

「ピシアン・ゲームズ」ではアポロン神殿の神木の月桂樹を冠にして

授けられるなど、多彩な冠があったようです。

このように「月桂冠」は、古代より勝利と栄光のシンボルとして

世界で広く親しまれていました。

マラソンをはじめスポーツ競技の勝者に贈られるのは、

現在でもおなじみの光景ですね。

オススメの商品を教えて下さい。

月桂冠の最高級クラスの日本酒「鳳麟(ほうりん)純米大吟醸」

(720ミリリットルびん詰)が、

酒類・食品などの国際品評会「モンドセレクション・2010年」の

スピリッツ・リキュール部門で「最高金賞」を受賞しました。

「鳳麟」の「最高金賞」受賞は2006年から5年連続となります。

「鳳麟」は、酒造好適米の山田錦と五百万石を精米歩合50%まで

磨いて使用し、低温でじっくりと約30日かけて発酵させたもので、

華やかな吟醸香となめらかな味わいが特徴です。

「鳳麟」という酒銘は、古代中国の伝説上の動物「鳳凰」(ほうおう)と

「麒麟」(きりん)にちなんで命名しました。

海外市場でも人気の高い商品です。

月桂冠のHP http://www.gekkeikan.co.jp/