« 6月29日(火)魔法のことば  |  ビストロ シェ・ル・コパン >

プレシャス

今日は、7月3日から公開される「プレシャス」を紹介しました。

この作品「プレシャス」は、監督も主演女優も無名の新人です。

しかし、2009年のサンダンス映画祭で、グランプリを含む3部門で受賞。

その後、11月に全米わずか18の映画館で公開されると、

口コミで評判となり、全米3位に食い込む大ヒット!

今年3月に行われた第82回アカデミー賞では、

最優秀助演女優賞と脚色賞を受賞した驚くべき映画なんです。

物語の舞台は、1987年のニューヨーク・ハーレム。

主人公である16歳の少女・プレシャスは、読み書きができず、

体型にコンプレックスを持っています。

その上、実の父親からの性的虐待で2度の妊娠をさせられ、

守ってくれるはずの母親からも、ひどい虐待を受けています。

そんな中、彼女はフリースクールで出会ったレイン先生に読み書きを習い、

人生の希望を見出していきますが、さらに過酷な運命が彼女を待っていました。

ストーリーを聞くと、とても重苦しい話を連想するかもしれませんが、

そんなことはありません。

映画では、ヒロイン・プレシャスの置かれた状況が、

ファンタスティックな空想を通して描かれていて、

彼女の前向きなパーソナリティーとして表現されています。

また、主役を演じたガボリイ・シディベをはじめ、役者たちの演技も見どころ。

特に注目なのは、マライア・キャリー!かなり重要な役を演じていますが、

ポップスターではなく、女優・マライアとして見ごたえのある演技を見せています。

観た後に、爽やかな感動を味わえる1本!

ぜひ、女性に観ていただきたい作品です。

今日ご紹介した映画「プレシャス」は、

■Denkikanで7月3日から公開されます。

「プレシャス」オフィシャルサイト http://www.precious-movie.net