7/8「スティーヴ・ミラー・バンド」
今日は、7月21日になんと17年ぶりにニュー・アルバムをリリースする、
スティーヴ・ミラー・バンドを紹介しました。
デビューは1967年、40年以上に渡ってたくさんのヒット曲を生んでいます。
初期には、あのボズ・スキャッグスがメンバーにいたことも有名な話です。
そのサウンドの特徴はと言うと、
黄金のワンパターンと呼びたいほど一貫しています。
ブルースに深く根ざしてはいるものの、決して重くなることはなく、
むしろ飄々とした軽さのあるポップなロックン・ロール。これ一筋の40年です。
シンプルなロックン・ロールにはちょっと似つかわしくないとも思える、
近未来風・SF風でスペイシーなシンセサイザーによるイントロや
効果音が入ることが多いのもポイント。
この良い意味でカッコいいんだかダサいんだかよくわからないところが
最大の魅力かもしれません。
さて、先ほど17年ぶりの復活と言いましたが、
確かにこの間、ポール・マッカートニーとセッションしたくらいしか
目立った活動は聞こえていません。
しかし、この17年の間にむしろ若いファンが増えているのです。
彼らの1976年の大ヒット曲「フライ・ライク・アン・イーグル」が、
90年代以降にHip Hopネタとして、あるいはカバーされ、
何バージョンも作られており、いくつもヒットしているのです。
それにともなってもちろん原曲も人気急上昇。
ですから、20代から30代のクラブ世代にとってはスティーヴ・ミラーといえばこの曲。
50歳前後のリアルタイムで聴いていたというファンの方々にとっては、
「ジョーカー」や「ジェット・エアライナー」といったナンバーが想い出深いでしょう。
今日はアラフォー世代に懐かしい
1982年の全米No.1ヒット「アブラカダブラ」をお届けしました。