「呉竹」のヒミツ
今日は「呉竹」の名前の由来に迫りました。
ご出演は、株式会社 呉竹の「大江ゆい」さんです。
~~~~~~~~~株式会社 呉竹 会社概要~~~~~~~~~
1902年創業。(今年108年目)
筆ぺんでおなじみかと思いますが、じつは、元々は「墨」作りから
始まった会社です。
現在では書道用品を初めとして筆ぺんやマーカーなどの筆記具の他、
絵手紙用品や、写真を使ったクラフト「スクラップブッキング」の道具類など、
様々な文房具やクラフト用品を製造・販売しています。
「呉竹」の名前の由来を教えて下さい。
「呉竹」とは竹の名前が由来しています。
なぜ、その名前が社名になったのかと言いますと、
話は85年ほど前にさかのぼります。
弊社は今から108年前の1902年、「綿谷商会」という名前で誕生しました。
伝統産業である奈良の墨作りの会社としては新入りでしたので、
お得意先をなかなか獲得することができずにいました。
そのため、実際に学校で書道を担当されている先生方に、
直接呉竹墨のよさを知っていただきたいとの思いから、
大正末期から昭和の初期の頃、大変な苦労と努力をもって、
全国の学校を回り、墨の宣伝販売を実施していました。
大正時代後期に訪問した、埼玉県熊谷市の熊谷高等女学校という
女子校で、「くれ竹」という校内誌の名前に出会います。
この「くれ竹」という名前は明治天皇が詠まれた
「芽生えより 直ぐなる心 呉竹の 伸びよはぐくめ 己が心を」という
和歌に由来したものです。呉竹とは竹の種類のひとつで、
まっすぐに伸びる性質があり、現在も京都御所に植えられています。
初代社長はこの「くれたけ」という上品な響きの言葉に、
なんとも言えない魅力を感じました。
「これを綿谷商会製の墨の商標にしてはどうか」。
こうして「くれ竹墨」と名づけられた墨はその後、
全国各地の学校で推薦を頂き、ブランドとして確立されていきました。
こうして誕生した「くれ竹墨」の名前から、
現在の社名は「株式会社呉竹」となっております。
オススメの商品を教えて下さい。
【ココイロ】
今年の8月末に発売した、「レターペンココイロ」という商品をオススメします。
ココイロは、ペンの芯先に心地よい弾力があり、
トメ・ハネ・ハライがキレイに表現できるので、
日本の文字を美しく書けるペンです。
使う方の好みに合わせて、本体色とリフィル色を
自由に組み合わせてお使い頂けます。
カラフルで優しい手触りのボディ全10色と、
リフィルインキ全6色を組み合せれば、
自分好みの1本を作ることができます。
手紙や日記などの長文を書く時にもオススメです。
【筆ぺんについて】
昭和48年に発売を開始した呉竹筆ペン。
多くの方に手軽に筆文字を書いていただきたいとの思いから、
現在では約30種類もの筆ペンをご用意しております。
こんなに種類が多いとどれを選べばよいかわからない、
という方もいらっしゃると思いますので、
筆ペンの種類についてご紹介いたします。
筆ペンの種類には大きくわけて、硬筆・軟筆・毛筆の3種類あります。
硬筆筆ペンは、サインペンの書き味に似ていますので、
筆文字が苦手な方でも、簡単にキレイな筆文字をお書きいただけます。
軟筆筆ペンは、スポンジ状の芯先になっていて、
太い線も細い線も簡単に表現できます。
「くれ竹筆ペん二本立てかぶら」という商品は、
ペンの両端に硬筆と軟筆の芯先が付いたツインタイプの筆ぺんですので、
年賀状の表書きがこれ1本でキレイにかけます。
毛筆筆ぺんは、一本一本の毛を束ねた毛筆でできています。
毛筆に使われる素材は、合成繊維から、
高級な書道用の筆にも使われる本格的なイタチの毛まであります。
最近では万年筆のように高級感のある筆ペンとして「万年毛筆」も
ご好評を頂いております。
今年も残すところあと1ヶ月と少し。
年賀状には呉竹筆ぺんをぜひ使ってみてください。