今日は、アメリカの新人歌手オーディション番組で、
審査員としても見かける、ある女性アーティストを紹介しました。
エントリーしている素人さんたちが歌っている間、
ずっとノリノリで踊っていたくせに、感想を求められると
「予選の時からあなたのファンだけど、今日の歌は最低だったわ」
などと言い放つ、やけに辛口で踊りが上手くて思わず目をひくこの人、
「ポーラ・アブドゥル」です。
ロサンゼルス出身の彼女は子どもの頃からダンスが得意で、
18才で地元のNBA名門チーム、レイカーズのチアガールへ入団。
半年後には最年少にして振り付け担当に昇格する天才でした。
ある日、試合を観戦していたジャクソンズに認められ、
「僕たちの新曲の振り付けをお願いします。」と頼まれます。
「バックで踊ってくれ」ではなく、
「ダンスを考えて、そして教えてくれ」と言ったんです。
彼女はフランス、カナダ、ブラジルなどのルーツを持っていますが、
ブラックではありません。
それがブラックの、しかもダンスが売りのジャクソン兄弟から
頭を下げられたのだから、快挙でしょう。
これを機にプロの振り付け師となった彼女の名前を一躍有名にしたのは、
ジャクソンズの妹であるジャネット・ジャクソンの一連のヒット曲でした。
あのジャネットのダンスの先生というだけでもすごいのに、歌も上手いという、
天は二物を与えたのです。・・・という訳で、即、歌手デビュー。
1988年から92年にかけて6曲の全米No.1ヒットを獲得しました。
ポーラ・アブドゥルの凄さ、お分かりいただけたでしょうか?
これだけの実績のある人なので、
オーディション番組で辛口審査だったとしても文句は言えませんよね。
20年経っても由美かおる並に体型も変わらず、さらにダンスも上手い。
ホントに凄い人ですね…