« 2011年5月 | メインページ | アーカイブ | 2011年7月 »

2011年6月

映画「軽蔑」

今日「キネマのススメ」でご紹介したのは、現在公開中の「軽蔑」。

今、最も注目される俳優といっても過言ではない、高良健吾(こうら けんご)。
彼の主演最新作が、この映画「軽蔑」です。
多くのクリエイターに影響を与え、伝説の芥川賞作家とも言われる
中上健次(なかがみ けんじ)の同名小説を、「ヴァイブレータ」や
「余命一ヶ月の花嫁」で知られる廣木隆一(ひろき りゅういち)監督が
映画化した作品です。

高良くんが演じるのは、地方の良家のお坊ちゃんに生まれながら、
新宿・歌舞伎町で遊び人として暮らす、カズという男。
ある日、新宿でトラブルを起こしたカズは、ポールダンスバーのダンサー・真知子と
強烈に惹かれあいます。
2人はカズの故郷に帰って新しい生活を始めるのですが、
彼らを待ち受けていたのは、過酷な運命でした・・・。

ポールダンサーの真知子を演じているのは、「花とアリス」の鈴木杏(すずき あん)。
可愛らしいイメージのある彼女ですが、今回の映画では大胆なシーンにも挑戦し、
大人の女優へと脱皮しています。

この映画で描かれる恋愛は、最近多い「草食系」のライトなものとは程遠い、
濃密で破滅的なもの。
今のご時勢とはずいぶん違いますが、それだけに、純粋すぎる2人の愛情には
胸を打たれます。
そんな恋愛に説得力を感じるのも、高良くんの素晴らしい演技があってこそ!
カズという男はダメ男の典型なのに、高良くんが演じると、母性本能をくすぐる
チャーミングな男に見えてくるのです・・・。
高良くんの魅力を堪能できる1本!ぜひスクリーンでその魅力を確かめてみてください。

今日ご紹介した映画「軽蔑」は、
■シネプレックス熊本
で、現在公開中です!

「軽蔑」オフィシャルサイト http://www.keibetsu.jp/

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック  

6月6日(月)魔法のことば

RN「イクラ」さんが出会った菊池寛の「魔法のことば」。

「人生のどんな隅にも、どんなつまらなそうな境遇にも、

やっぱり望みはあるのだ。」

舒文堂河島書店「河島康之」さん

今日は、熊本市の並木坂にある1877年創業の古書店

「舒文堂河島書店」の河島康之さんをゲストに迎えました。

110606_102645

早速ですが、古書とは?

舒文堂河島書店では、1回皆さんが購入されて、

それがうちの店に入ってきて、お客様にお売りする時は「古書」だと。

古書店には「本の目利き」が必要と言われますよね?

「本の目利き」とは、その本のその時々の価格(相場や古書の売価)と

価値(重要性)をしることだと思います。

ここ20年ほどで出された本に関しては、そもそもその本が

古本として売れるかどうか、ということから見ていって、

売れそうな本ならいくらぐらいで売れる本かの検討をつけます。

例えば、ビジネス本やハウツー本は時代がたつにつれて

役に立たなくなるものが多いです。

それは同時に古本としての価値がなくなることになります。

文学でもベストセラーとなって単行本が何百万部と出た本、

たとえば「ハリー・ポッターと賢者の石」は約500万部出版されていますが、

状態が良くても古書の値段は現状で限りなくひくいものです。

うちに何かと一緒に入荷した場合は300円から500円の値段で

ワゴンで売ることになると思います。

つまり、その様な本ばかりを売っていては、

商売にならないということになります。

そこで必要になってくるのが、価格の知識と本の価値を見極めることです。

そうすると、ある程度の金額の売れそうな古書を適度に

販売していくことができると思います。

価格について以前は、他の古書店の販売目録などを見て

参考にしていました。今は、ある程度のものであればインターネットで

検索すると誰でもわかります。しかし、もともとの定価もなく値段が

わかりにくいもの、たとえば、近代文学の初版本などは、

業者市での取引で勉強したり、やはり他の書店の古書目録を参考にします。

最近、出久根達郎著「作家の値段 新宝島の夢」という本がでましたが、

これは作家や本のエピソードを交えながら

最後にはその古書価格が明記されているという革命的なエッセイで、

たとえば北原白秋の第一歌集・邪宗門は初版の状態のいいもので

80万から100万円、うちで販売している白秋の「わすれなぐさ」は

その本には20万円前後と明記してあります。

ちなみにうちは12万円で値をつけています。

今でこそこのように値段がわかり易くなっていますが、

昔は、熱心なお客さんもいて何度も通って業者に聞いたり、

自分で買ったり、オークションで入札したりして勉強したそうです。

価値(重要性)について理解するには、どれだけその本と

関連の分野に精通しているか、ということになります。

たとえば、日本史の分野だったら、基本的な文献は「国史大辞典」や

「岩波講座・日本通史」があり、活字になっている史料をみたいのであれば、

国史大系や日本史籍協会叢書などがだされている、

など大まかなことから、その先の詳細な研究についての書籍は・・・、

ということになっていきます。学問にかぎらず、どのような分野でも、

幹があって枝葉となっている、と捉えることができ、

本も同様に出版されていると考えることができます。

その本が、幹なのか、枝なのか、葉っぱなのか。

葉っぱだったら、それがどの程度の価値があるものなのか、ということです。

たとえば、加藤清正についての研究書物は、

それ以降のそのほとんどの本が明治42年に出版された

中野嘉太郎著「加藤清正傳」を基礎にしているようです。

ということは、一般的な価値としては、

それ以外の本がどれだけ新たな情報を提供できるかに価値があると言えます。

しかし、古本屋がすべてを知っている訳ではないし、

価値は人により少しづつ異なります。

そこで、古本屋がつけている値段を安いと思って買っていただくか、

それなりの値段だけど欲しいから、と買っていただくか、

はたまた売れないか、の差が出てくるのだと思います。

これまでの活動の中で最も印象深いエピソードを教えて下さい。

お客様からの依頼で「中等国語読本」という戦前の

教科書を取り寄せました。その時は天草の文化雑誌「潮騒」の

「古書に親しむ」というコーナーの原稿を書くために

どうしてもそれが必要だということでした。

その教科書には幸田露伴の「天草灘」という紀行文が載っているはずだ、

ということでしたが、「中等国語読本」は明治書院から

10巻本で出ていて、しかも明治の半ばから昭和の戦前まで

40年ほどにかけて何度も改訂されているため、

どの巻のどの年に出されたものに該当の記事が載っているのか

検討がつかない状態で、困った挙句のご依頼でした。

そこでネットの古書検索サイト「日本の古本屋」で検索し、

「中等国語読本」を持っている古書店をしらべ、

とくかく片っ端から目次を見てもらうようお願いし、

運よく東京の古書店が持っていた明治39年の第7巻に

載っているということがわかり、入手することができました。

私は古本屋でもちろん商売として働いているつもりですが、

その商業的な活動を通してお客様の研究・探究や

一つの文化に貢献できたこと、また自分自身も未知のことを

体験することができとても印象深いものでした。

インターネットでの販売など、

「舒文堂河島書店」の新しい取り組みについて教えてください。

インターネットは10年ほど前から組合の古書検索サイト

「日本の古本屋」に古書の情報を登録して25000点を販売しています。

そんな中ここ1年ぐらいは、お店に直接来て頂ける方が増えました。

インターネットを利用されている世代の方とも思われる人が、

店に足を運ばれているという事は、

目的のこの”1冊”だけを探すのではなく、店全体の雰囲気を楽しんでいただく、

思ってもいなかった本と出会う、

それを提供できるようになればなと思っています。

インターネットで本が買える時代だからこそ、

店に来ていただく重要性が出てくるのだと思います。

今後の活動予定を教えて下さい。

今年の7月に古書目録を出す予定です。

それに合わせて店内で目録掲載の

主要な商品を展示販売しようと思っています。

舒文堂河島書店

熊本県熊本市上通町11-2

Tell:090-6106-5875

http://www2d.biglobe.ne.jp/~jobundou/

営業時間:10時~19時30分 毎週火曜日が定休日

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック  

6月2日(木)魔法のことば

RN「キミドリ」さんが出会ったバルザックの「魔法のことば」。

「苦境にありながら堕落しなければ、

それでもう十分に偉大である。」

ゼンリンデータコムのヒミツ

今日は、いつでもどこでも簡単・便利に利用できるケータイ向けの

地図やナビゲーションサービスから、

パソコン向けの最新の地図まで、地図に関連する様々な情報サービスを

提供する「ゼンリンデータコム」のヒミツに迫りました。

ご出演は、株式会社ゼンリンデータコムの藤澤秀幸さんです。

~~~~~~株式会社ゼンリンデータコム 会社概要~~~~~~
                                                               
ゼンリンデータコムは、

携帯電話からパソコンまであらゆる情報端末向けに、地図や施設情報、

ルート案内など、人々の行動に必要なあらゆる情報を

誰もがわかりやすく使いやすいインターフェイスで提供しています。

個人向けサービスでは、地図・ナビゲーションサービスの

「いつもNAVI」の提供をしています。

「いつもNAVI」は、 徒歩・車・徒歩+乗換ルートをワンアクションで

検索できるドアtoドアナビゲーションで、携帯電話を始め、

スマートフォンなど各種デバイスに対応しています。

携帯電話をはじめ、スマートフォンなどにも対応している

ナビゲーション・サービス。開発のきっかけは何だったのでしょうか?

2005年10月にボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)にて

903Tという携帯電話が発売されましたが、

ボーダフォン初のGPS搭載端末で、この端末に弊社の

ナビゲーションアプリが採用されたことが携帯電話向けの

ナビゲーションアプリの開発のきっかけでした。

歩行者向けナビゲーション機能を搭載しており、

屋根の多いルートや階段の少ないルートを検索できることが特徴でしたが

ボーダフォンさんに採用されたときは歩行者向けの地図データは、

設計段階でモノとして存在しておらず採用が決定されたのを期に

一気に全国調査・整備を行いました。

当時は画面も小さく、GPSを搭載している端末も少なかったのですが

ここ数年の間にGPS搭載端末も増え、

画面も格段に大きくなりスマートフォンにおいては

ほとんどの端末においてGPSが標準搭載されているので、

より快適に当社のナビゲーションサービスが利用できる環境になっています。

開発のポイントはどこでしょうか?

ナビゲーションアプリは、住所や施設の検索、地図の配信・描画、

ルート探索、音声案内などにいろいろな技術が詰まっており、

それらを組み合わせてひとつのアプリ/サービスとしています。

当社はあくまでソフトウエアを作る会社ですので、

そのソフトをメーカーさんが開発する携帯電話に搭載して

動作させるのですが、GPS端末が出始めたころはソフトとハードの

開発が同時並行で進行しているケースが多く、

満足にテストできる状態の携帯電話は、

かなり終盤に私たちの手元に届くので、短い期間でいかに集中して

チューニングを行うかが、ポイントでした。

地図のスクロールの快適な動作などはスケジュールの最後の最後になって

ようやく仕上がることが多かったです。

開発で苦労した点は?

作成したアプリの動作検証を行うのですが、ナビのアプリですので、

車での走行テストも重要な検証項目で机上ではうまく動作していても、

実際車に乗って検証するとうまく動作しないことは多く、

机上だけでは完結しないことかならず外に出て車なり、

歩きなりで確認しなければならないことが苦労するところです。

ほかにも、開発にまつわる面白いエピソードがあるそうですね?

・ナビだけに車での走行テストもあるのですが

今までで首都高をぐるぐると何周まわったことか。

・クリスマスイブの夜に男5人車に乗ってレインボーブリッジをわたって

お台場に行ってるときは、悲しい気持ちになりました。

・ケータイでの検証を行っている人がケータイばっかり見つめているので

この仕事を始めてから視力が1.5から0.1になったらしい。

・目玉の一つとしていた機能が、

サービスイン(端末発売)の2日前にようやく完成した。

最後にサービスについてPRをお願いします。

個人向けに提供している、地図・ナビゲーションサービス「いつもNAVI」は、

携帯電話をはじめ、スマートフォン向けのサービスも展開しています。

スマートフォン向け「いつもNAVI」(au・ソフトバンク)は、

6月30日(予定)まで、トライアル期間として無料提供しております。

※NTTドコモ向けは「いつもNAVI」ではなく、

「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」として、

NTTドコモが提供しているサービスになります。

こちらは10月末(予定)までの無料提供になります。

ゼンリンデータコム HP http://www.zenrin-datacom.net/

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック  

6月1日(水)魔法のことば

RN「天使の先輩」さんが出会った「魔法のことば」。

「ふたりの問題を解決するには、

ひとりの人間に戻るのも大事。」

ごまだし

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「やさしいごはん」

おいしい食べ物は人を元気にします。

おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このコーナー『やさしいごはん』では

毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしていきます。

毎月、第1水曜日に登場するのは、

熊本県産のオーガニック食材を全国に紹介、販売する

インターネット・サービス「オーガニックママン」の松田耒布さんです。

オーガニックママン HP http://www.organicmaman.com/

~~~~~~~~~今日のオススメレシピ~~~~~~~~~

今日は、

先月話題にでた大分県佐伯市の特産品「ごまだし」を作ってみました。

「ごまだし」は佐伯の漁師料理で、調味料としていろいろな料理に使えますし、

簡単に作れますのでオススメです。

【材料】

あじ、えそ、かますなどの白身魚 2尾  すりごま大さじ4

ねりごま大さじ2 醤油50cc  みりん大さじ2

Photo

【作り方】

①あじは頭と内臓をとり、魚焼器やグリルで焼く

Photo_2

Photo_3

②すりばちに①の身をほぐしながら入れ、すりつぶす。

Photo_4

Photo_5

③②にすりごま、ねりごまを入れてさらにすりつぶし、

醤油とみりんを数回にわけていれながら、

なめらかになるまですりあわせたら出来上がり!

Photo_6

まずはゆでたうどんに大さじ1のごまだしをのせ、

お湯を適量いれて食べてみてください。

冷蔵庫で1週間ほど保存がききますので、お茶漬けに使ったり、

和風パスタに加えたりと調味料として使ってください。

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック  

 

<前へ 1 | 2 | 3 | 4