企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社黄金糖」のヒミツに迫ります。
株式会社黄金糖は、「黄金糖」をはじめとした、
菓子の製造・販売を手掛けている会社です。
本社は大阪市にあります。
今日、お話を伺ったのは「株式会社黄金糖」
奈良工場の加用一博さんです。
Q「株式会社黄金糖」の最もヒットした商品は、
もちろん「黄金糖」だと思いますが、その商品は、
いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?
累計でどのくらい売れていますか?
大正8年創業者瀬戸口伊勢松により、丸十製菓より、
砂糖と水飴のみを使用して作った「金銀玉」を、
大正12年に大阪賑町付近
(現在の堺市役所がある場所)で
「黄金糖」として販売を開始。
戦後まもなく、2代目瀬戸口一郎が
株式会社黄金糖として再興。としか聞いておらず、
開発秘話的なものはありません。
2代目瀬戸口一郎は外車が好きで、
横幅のある大きな外車にのり、九州から北海道まで出張し、
各問屋さんに売りに歩いたそうです。
2代目一郎のことを知っているお客様方には
「先代はごっつい外車乗り回して・・・」のようなことを
言われ、すごく印象的だったようです。
累計売上ですが、売上データの詳細がなく、
はっきりしたことは言えませんが、年間およそ砂糖を700トン、
黄金糖の1粒換算すると約1億7千万粒分になります。
過去90年売れ続けてきたと考えると100億粒分ぐらいは
販売させて頂いているのではないでしょうか。
Q「黄金糖」の開発のポイントは?
前項でも申し上げました通り、開発秘話的なものは聞けず、
初代、2代目とも亡くなり、現在、創業当時を知る人間は、
弊社の現会長、2代目の妻にあたる、瀬戸口千代子のみと
なっておりまして、現在87歳。
当時は瓶詰で販売されていたそうです。
Q「黄金糖」は、今年で90周年ということですが、
長い歴史の中で印象的なエピソードなど
あればいくつかご紹介ください。
2代目一郎はとても「黄金糖」を愛する人間で、
広告写真の撮影の際、カメラマンが商品を跨いだことに
腹を立て、撮影をやめてしまうこともあったそうです。
弊社の社長室には毎年、黄金糖をビンに保管しております。
現在でも平成9年の黄金糖を食べていただくことができます。
私が聞いた話ですが、現在では当たり前になった
飛行機内での飴の配布サービス。
これは弊社製品黄金糖が初めてだと聞いております。
2代目が考えていたのは、気圧変化に伴い、耳内が圧迫され、
つばを飲み込むと治る現象ありますよね?
あの現象をつばが飲み込めない人でも、飴をなめて
自然とつばを飲み込めるようにと考えて航空会社に
プレゼンしたそうです。
あと、「黄金糖」自体に付加価値を付けるためとも
聞いております。当時の飛行機はとても高級な乗り物
だったため、高級な乗り物にふさわしい食べ物といった
位置づけにしたかったようです。
20年頃前に黄金糖のファンだという方達から
黄金糖の応援ソングを頂きました。ご自身たちで
作詞・作曲された様で、わざわざCDにやいて送っていただき、
今でも大切に保管しております。
オイルショック時には製品の供給が間に合わず、
2代目の地元である九州地区、工場のある関西地区は
絶対に製品を切らすことのないように!との命令で、
関東にはあまり製品が行き届かなく、類似品が出回ってしまい、
西日本では黄金糖、東日本では○○といった具合に
なっているようで、東京の友達にもよく間違われます。
私が幼稚園児だったころ、約25年ほど前には
会社の敷地内に小さな動物園がありました。
クジャクやリス、セキセイインコにオウムもいました。
当時のことを聞くと、昔は近くの幼稚園児たちを
工場見学によく呼んでいたので、子供たちを喜ばせて
あげる為に2代目が用意していたようです。
現在で食の安全が叫ばれる世の中ですので、
もちろんありません。
Qそのほか「株式会社黄金糖」」の商品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。
弊社では現在のタブレーノという、ラムネに黄金糖を
くっつけたキャンディで、ラムネの味と黄金糖の味を
2種類楽しめるものを新発売しておりますが、
実はこの商品は約25年前平成元年に「どっきんぐ」として
発売されたそうで、当時では業界では初めての
2層キャンディで珍しいものだったのですが、
あまり売れず、デザインを変え、名を変え、
現在に至ります。
現在では3層キャンディが流行っているようですが、
一歩間違えれば弊社も大手の仲間入りが
できていたのではないかな?と思います。
Qそのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
弊社では現在90周年キャンペーンを行っております。
今年も残すところ、あとわずかとなりましたが、
12月31日までキャンペーンは行っておりますので、
ハガキ、ウェブでのご応募お待ちしております。
また、ツイッター、Facebookやっておりますので
お気軽にフォロー、イイね!よろしくお願いします。
また目指せ100周年企画も計画中でございます。
今日、お話を伺ったのは「株式会社黄金糖」
奈良工場の加用一博さんでした。
加用さん、ありがとうございました。
「株式会社黄金糖」 オフィシャルサイト
スタジオにも黄金糖が用意されました☆
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
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