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2012年12月

12月24日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム:旅人さんが出会った

   スナフキンの魔法のことば。

そのうちなんてあてにならないな。今がその時さ。」

熊本大学・片岡恵一郎先生を迎えて

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

3ヶ月間にわたってスペシャル企画でお届けしています。

題して「FMK Morning Glory ヒューマン・ラボ 熊大ラジオ公開授業・知的冒険の旅」。

毎回、熊本大学の先生を講師に迎えて、さまざまジャンルの研究テーマについて

お話をうかがっています。

8回目の講師は、熊本大学大学院 生体機能薬理学分野 学術研究員

そして、小国公立病院 内科・循環器科部長  片岡恵一郎先生です。

121224

Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前 : 片岡恵一郎

所属: 熊本大学大学院 生体機能薬理学分野 学術研究員

     そして、小国公立病院 内科・循環器科部長

プロフィール

平成8年に大分医科大学を卒業後、熊本大学循環器内科に入局、

5年間の臨床の後、H13年に大学院入学。

2年間は熊本大学で、2年間は東京大学で、発生学、再生医療の研究を行った。

東京より熊本に帰ってくる際に、現在の生体機能薬理学に助手(助教)で採用され、

薬理学の研究を始め、循環器の薬がどの様な機序で病気を治療したり、

老化を抑えたりするのかを研究した。

平成24年10月より、臨床に復帰することを決め、臨床の場として、

小国公立病院を選び、大学に籍をおきながら、

小国の地域医療に従事しはじめたところ。 

Q② 片岡先生の専門分野は、どんな研究ですか、わかりやすく教えてください。

専門は循環器内科学と薬理学。循環器内科は、心臓、血管の病気や

血圧を診る内科。

薬理学とは、薬がどうやって身体の中で効果を及ぼすのかを研究する教室。

一方で、一民間人として、医療以外の熊本を元気にする活動にも関わっている。

ロングライフデザインプロジェクト熊本(http://public.main.jp/d-kumamoto/)という団体で、

熊本市主催の「わくわく江津湖フェスタ」でイベントを主催したり、

政創研主催の公共政策コンペでアイデアを発表したりしている。

そういう活動の中で、「その土地らしさ」を考えることは、

現在の日本の歪を是正する上でとても大事なことだと気づき、

医療従事者と地域の患者さんで、「その地域らしい医療」を見つけ出し、

それを共有することが、地域医療を救う重要な鍵であるのではないかと考えている。

Q③ 片岡先生がこの研究に取り組むことになった「きっかけ」のようなものがあれば教えてください。

研究ではないので、なぜ小国で地域医療をしようと思ったのかを書きます。

H13年に非常勤として小国に行き始めた頃は、常勤の内科医が4人いた。

しかし1人また1人と次の土地へ移動されるたびに、大学の人員不足で

後任の補充がされない状況となっていた。

3年前には院長を含めた内科医が全員辞めることになっても、

大学からは後任の医師派遣ができないという事態になった。

小国公立病院は小国町、南小国町とその周辺の15000人の医療圏だが、

さらに悪いことに、開業医の内科医もその時期ほぼゼロになってしまった。

内科医が町からいなくなっていく様子の全貌を非常勤医師として、

傍目で見ていたのが、公立病院も小国の町もなんとかしたいと頑張れる人が

沢山いたので、医者が1人いれば、なんとかなる様な気がしていた。

また、そのタイミングで赴任してもいいと思っている内科医は自分しか

いなかったので、自分が赴任しなければ、次に自ら小国に来る医師は

いない気がした。

ちょうどいいタイミングで、大学の薬理の後任もみつかり、

運命的なものを感じながら、小国に赴任したい旨を

大学の教授に話をして承認してもらった。

まとめると、

1)小国の内科医がいなくなってピンチになるのを見ていた。

2)小国の町と小国公立病院と患者さんに愛着があった。

3)ちょうどいいタイミングで大学の後任が見つかった。

Q⑥ これまでの活動を通じて、最も印象深いエピソードをお願いします。

地域医療に取り組むのはこれからが本番なので、まだまだ経験している現場としてのエピソードは少ない。

しかし、平成24年の6月に熊本大学の地域医療システム学の黒田先生が

主催でやってもらった「小国郷の医療をみんなで考える会」(http://public.main.jp/iryou.oguni/)に

参加して、いろんな方々の思いを吸収してその土地の医療を創り上げる事の

重要さを改めて実感した。

今までは、その土地の医療は医療従事者が提供するものだったのだが、

今後、田舎では、医療を創り上げるのは医療従事者だけではなく、

町の人と、そして、町の外の人(よそ者)。

土着の人だけで全てを創り上げるのはマンパワー的に、既に無理がある状況。

これを、町の内外の人達に理解してもらい、外の力を分けてもらいながら

医療システムを保つ事を、基本としなければならない。

実際現在、小国公立病院の内科医は、自治医科大学から

送ってもらった若い医師と、日赤からの3ヶ月交代の医師と、

臨床から10年以上離れていたジェネラリストとはかけ離れた医者(私のことです)。

今後小国の医療を守っていくべき土着の人は1人もおらず、

既に破綻しているのだが、それを実感している町の人は少ないのが現状。

Q⑦ 最後に一言お願いします。

数年前に小国に赴任しようと考えていた頃は、小国の医師の数が

不足しているからという単純な動機であったが、視野を広げて様々なものをみていくと、

小国と同様に医師と看護師の数がどんどん減っている地域がかなりの数あり、

この医師、看護師不足の問題は小国だけの問題ではなく、

県下で同時多発的におこってきており、現在進行中であることがわかってきた。

大学卒業後の医師の研修の制度が変わって、医局の枠組みも

昭和の時代と変わり、へき地や田舎の病院にドクターを派遣していたシステムが

保てなくなり、既に破綻を始めている。

今、病院で働いている医師が辞める事になった時に、

次の医師が見つからない可能性が高い病院が県下に複数見られる。

熊本県の地域医療、へき地医療が危機的な状況に陥る前に、

医師がうまく派遣される仕組みを作らなければ、複数の田舎の病院が、

閉鎖に追い込まれる可能性がある。病院がなくなるということは、

その土地の安心安全が保たれなくなり、その土地に住もうという人が少なくなり、

さらに過疎化が進み、いずれその町はなくなり、文化も消滅していくことになる。

熊本の地域の文化を守るためにも、最低限の医療が担保されていることは

重要であり、既に医療崩壊は、医療側だけの問題では済まなくなっている。

そういう意味では、医療を保つことは、町づくり、町おこしの一貫として、

重要な位置づけを占めることになる。

現状では、一旦小国に赴任したら、次の医者は自力で見つけるしか方法がなく、

その様な状況に飛び込んでくる医師が現れるかどうかは、

かなり微妙な状況。

そういう普通ではない医者が飛び込んでくるのを待つよりは、

特殊ではない普通の医者が数年赴任して、

次のところに移動できる仕組みを作りなおさないと、

今後の地域医療は萎んでいく。

具体的に必要なことは、

1)都会の医療とは異なる、その土地らしい医療を確立し、

その土地で医療に従事する事にやりがいを持たせること。

2)地域の取り組みを外部に公開し、評価されること。

3)医師を地域に送るシステムを確立すること。                              

1)の対策:小国郷だけではなく、田舎の地域は急速に高齢化が進んでいる。

人口ピラミッドをみると、都会で今後起こる高齢化が15年程先取りで起こっており、

すなわち、都会よりも15年早く高齢化に対する対策をしないといけない。

時代を先取りして高齢化社会に対応する医療を創り上げていく必要があるのは、

まず田舎からであり、そういう意味では現在の地域医療は先進医療である。

地域に根づいた、その地域らしい医療を町ぐるみでつくる為には、

小回りの効く、小さなコミュニティで試験的な試みをやっていく必要があり、

その試験的試みに対して行政がバックアップしていただく必要がある。

行き詰まりつつある地域を救うのは、よそもん、わかもん、ばかもん、と

よく言われるが、アイデアを行政が吸い上げ、そこに少額でもいいので

行政からの補助がでると新たに医師が赴任するインセンティブになる可能性がある。

2)の対策:生の地域医療の現場を発信する広報力が必要。

医師だけではマンパワー的にも発想力的にも困難。

事務方、看護師、薬剤師、検査技師、介護士、理学療法士、施設の職員

それぞれの現状を発信する必要がある。

ホームページやSNSなどで積極的に取り組みや情報を公開し、

ネットのコミュニティをうまく利用しながら、時にマスコミに取り上げてもらうことが必要。

マスコミに取り上げられるだけで、世の中からの見られ方が変わるし、

関わっている人のやる気も倍増する。自力の広報とマスコミの広報、両者が必須。

3)自治医科大学出身の先生と、地域枠の熊大医学部の出身のドクターが有力。

このドクターをうまく地域の医師として育て、循環させるシステムが必要(実は現状それがない)。

システムは、県と大学病院、県内の中核病院、地域がタッグを組んでつくる必要がある。

システムに加担する施設や人へのインセンティブを与える必要がある。

小国の事に限定すると、一緒に働いてくれる医師と看護師さんを募集しています。

小国らしい医療を一緒に考え、町の人達と一緒に地域を作って行きたい人、是非ご連絡を下さい。 

 

 

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12月20日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム:コーヘイさんが、

 マンガ「金色のガッシュ」の中で出会った魔法のことば。

つらいときには、同じ思いを持ってる者が他にもいることを…

   君達だけではないことを、思い出して欲しい。」

「NPO法人インドに幼稚園を作る会」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

4回目の今日は「NPO法人インドに幼稚園を作る会」

理事長 大久保 美喜子さんにお話をうかがいました。

Q ご出演頂く方のプロフィールを教えて下さい。

氏名:大久保 美喜子

組織名:インドに幼稚園を作る会  所属:理事長

 

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

インドに幼稚園を作る会 会員数 今年度 会員数 62名

今年度の総会案内を送らせていただいた方々

天草内    男性13名  女性26名   計39名

熊本県内  男性17名  女性28名   計46名

県外     男性12名  女性13名   計25名

合計110名の方へ お出ししました。

その他 賛助の方々を含めると シンガポールやアメリカにもいて下さいまして、

200名ほどいらっしゃいます。

連絡先 電話 0969-23-1459

ホームページ http://india-kindergarten.org/

       http://hp.amakusa-web.jp/a0853/MyHp/Pub/

インド・ムンバイ市 のカマティプラエリアに 売られてきた少女たちが産んだ

子供たちのための幼稚園を作り、運営しています。

インドの寒村、バングラディッシュ、ネパール、アフガニスタンなどから

貧しい家庭に生まれた少女たちが売春街に売られてきて

やがて子どもを産みます。

母子感染でのエイズなど深刻な病気にかかったり、

このエリアで産まれた子どもたちは不衛生で悲惨な境遇で

生きていかなければなりません。

子どもたちや、売られてきた少女たちにとってこのエリアでの生活がすべてです。

Q 組織の活動目的を教えてください。

インド・ムンバイに売られてくる少女達が産んだ

子ども達のために幼稚園を設立・運営することを考え創設しました。

少女たちの多くは貧困のために、アフガニスタン、ネパール、バングラディッシュ

また、インドの寒村から女衒などの甘言によって売られてきます。

雇い主の暴力やエイズの恐怖に怯えながら 彼女らが身を売ったわずかなお金は、

故郷に暮らす弟達の食費や学費になったりしています。

少女たちが働く売春宿で産まれた子どもたちは、売春街やスラム街で

暮らしています。

無知、無学のために起こる貧困の連鎖を断ち切るための一つの手段として

幼稚園を作っています。

(2001年8月)最初に作った幼稚園は 女衒などの妨害にあって

 5か月で止めざるを得ませんでした。

(2003年2月) ムンバイ市ウォークランド通りに 幼稚園を開園

カマティプラエリア(売春街)に現在 2つの幼稚園があります。

協力はNGO アップネ・アップ

また、ムンバイ市の全域のスラム街で活動するNGOスネハと協力し

2つの幼稚園を作る計画があります。

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

2000年  新聞記事「21世紀 共に生きる」の特集に

インドに売られてくる少女たちが「奴隷化される少女」として載っていました。

私は郷土の女性史「からゆきさん」を研究していましたので、

「からゆきさん」と同じ 構図 (騙されて売られる・貧しさのために売られる・

親兄弟を助けるために自ら身を売る)と全く同じであることに気づき、

その記事をただ読み終えて通り過ぎる、ということができませんでした。

インドに行かねばならぬ!と思い込み 新聞記者の方の通しインドへ行きました。

少女と会いました。17歳ということでしたがもっと幼く感じられました。

売られてきた少女たちは 女衒の暴力やエイズ感染におびえながらも

子どもを産むのです。その子どもたちには

どんな未来があるのだろうと思った時に、子どもたちにも連鎖するであろう、

無知無学を止めなければと考えて、売春街に幼稚園を作ろうと思い立ちました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

約10年間の卒園児は200名です。ほとんどが小学校へ上がっています。

母親たちが 学校へ行かせようとする意識がないと学校へやれませんから

母親たちの説得もしなければなりません。

学校へ行って勉強して「母親を助ける」というのが子どもたちの夢ですから、

その夢に一歩ずつ 近づいていているのと思います。

幼稚園の卒園児童に 母親の職業を継いだ子どもはいませんし、

男の子でもスリやドラッグの売人など通りをたむろする子はいません。

毎年一度は、インドへ行って子どもたちと会い、

一緒に絵本を読んだり踊ったり、折り紙をして遊びます。

机も椅子も 教育的な設備は何もないですが、幼稚園で、

基本的な生活習慣を学べることも子どもたちにとっては 普通に生きていける基本です。

手の洗い方、石鹸の使い方。食事のときは、準備ができるまで黙って待っているのよ。とか、

お風呂の入り方など。通常であれば 母親が教えるべきものですが、

幼くして売られた彼女たちには 教えるスキルが身についていません。

母親が仕事をする間 息を殺してベットの下でことが済むのを待っています。

まず、学校へ行けるようになったこと。

そして、生きるための基本的な生活習慣を身に着けること。

それから、子どもらしく飛び跳ねてはしゃぐこと。

幼稚園に来れば、これらができます。

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?

カマティプラエリアは 売春街です。非常な危険なエリアで、

私は 髪が長くお尻に届いています。

丸顔で色が白いので、ネパール人に間違われます。

ネパールから売られてきた少女を連れ戻しに来た活動家と思われて

その場が張りつめたことがありました。

また、言葉がわからないので 私たちが通り過ぎた後、

私の後ろ姿に「あれは、いくらで売れる」と話していたと通訳の人が教えてくれました。

年に一度インドへ行って子どもたちに会い、家庭訪問をさせてもらいますが、

ネズミの死体や ごみの臭い。また、ダニに飛びつかれます。

19世紀イギリス統治時代からの建物の中、ここにくらす子どもたちです。

子どもたちと一緒にいて 私が感じる苦労はあまり感じませんが、

母親の一人に「日本へ連れて行って 教育を受けさせてください」と言われた時は、

彼らを救えない自分に歯がゆさを感じました。

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。

ひどく痩せたお母さんが 幼稚園へ子どもを迎えに来ました。

(朝は11時にスタッフが子どもたちの家庭に迎えに行きます。

幼稚園が終わるころ、昼2時ごろ、母親たちが迎えに来ます)

ひどいやせ方だったので、スタッフにたずねましたら、「エイズにかかっている」と

答えてくれました。(園児にも陰性の母子感染罹患者が3名います。)

エイズに罹っているとわかってしまうと、仕事ができませんので。

そのお母さんは、幼稚園から表に出て、そのまま歩き続けることができず、

通りに横になりました。車の往来のほうに背を向けて

子どもを壁際に座らせていました。

それでも子どもを守ろうとする母親の気持ちに 涙が出ました。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

新たに、デカン高原で モリンガ栽培事業を起こしました。

子どもたち、少女たちが売られなくてもいいように、村で雇用の場を作り

地域の活性化、貧困の撲滅、栄養不足の解消、子どもたちの教育機会の拡大、

地域の環境へささやかな貢献ができればと願っています。

自立した社会で 子どもたちが、また、母親たち、地域の方々が生きていけるように。

子どもたちが明日に希望が持てる社会が実現できるようにしたい。

Q 最後に一言お願いします。

日本では 写真展を開いたり、学校などで講演をさせていただいたりしています。

より多くの方々に 私たちの活動を知っていただきたいです。

先日天草市の新和中で生徒のみなさんや保護者の方に話をさせていただきました。

NPOの活動がわかったなどと、感想をいただきました。ありがたいと思います。

多くの方々に ご理解いただける会に成長したいと思います。

 

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12月19日(水)の魔法のことば

今日はラジオネーム:ムツさんが、

 ドラマ「恋のチカラ」の中で出会った魔法のことば。

後悔するやつは、

   どの選択肢を選んでも後悔するんだよ。」

「魚介と根菜の和風ソテー バケット添え」

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「やさしいごはん」

おいしい食べ物は人を元気にします。

おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。

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このコーナー『やさしいごはん』では

毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしていきます。

毎月、第3水曜日に登場するのは、

熊本市中央区西銀座通りにあります、「居酒屋 笑らか」の中村好孝さんです。

121219

~~~~~~~~~今日のオススメレシピ~~~~~~~~~

「魚介と根菜の和風ソテー バケット添え」

忘年会 真っ只中!いろんな集まりのお客様が、毎日いらしてますが

早くもクリスマスパーティーもちらほらあってます。

そこで、クリスマス料理の1品になるものを作ります。

【材料】

ベーコンスライス 2枚(1cmくらいに切る)

イカ・むき海老 50gずつ(イカは2cm角・海老は三等分に切る)

根菜の水煮 100g(れんこん・ゴボウ・筍・人参など/イカと同じくらいに切る)

ニンニクのみじん切り 1かけ分

★水 60cc 和風だし 10cc 合わせ味噌 小1/2杯 ブラックペッパー 少々

【作り方】

フライパンを弱火にかけたら、オリーブオイル50ccを入れ、ニンニクのみじん切りを入れます。

ニンニクが炒められる少し前にベーコンを入れ、香りが出たらイカと海老を入れます。

ここで旨味を出します。

根菜をいれ、じっくりと旨味をしみ込ませるように炒めてください。

そして★の材料を入れ、味をつけます。

出来たら 20分ほど置いて、何度か底から混ぜながら、

根菜に味をしみ込ませたら完成です。

このままでも おつまみになりますが、うす切りにしたバケットをオーブンで焼いて

乗せながら食べます。バケットの代わりにクラッカーでもOKです。

食べる直前にオリーブオイルをかけると、もっとおいしくなります。

 

 

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12月18日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム:さちさんが

 映画「34丁目の奇跡」の中で出会った魔法のことば。

信じる気持ちは常識を超えるはずだ。

              なにを恐れてる?」

映画妖怪人間ベム

毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています「キネマのススメ」。
今日ご紹介したのは、現在大ヒット公開中の「映画妖怪人間ベム」。
1968年のアニメ版、昨年オンエアされた実写テレビ版につづき、ついに映画版となって「妖怪人間ベム」が登場です。
人間になれなかった「妖怪人間」として、人しれず人間を助け続けているベム、ベラ、ベロ。
彼らがたどり着いたある街では、連続怪事件が発生。
そこには「新薬開発」にからむ巨大な陰謀が隠されていたのですが・・・・・・・・。
映画版ならではのスケールで、スクリーンに帰ってきた「妖怪人間たち」の活躍に注目です。

今回は、主役のベムを演じた亀梨和也さんにお話をうかがいました。

この「映画妖怪人間ベム」は、

TOHOシネマズ はません
TOHOシネマズ宇城
TOHOシネマズ 光の森  
シネプレックス 熊本
ワーナー・マイカル・シネマズ熊本 で公開中です。

「映画妖怪人間ベム」オフィシャルサイト http://www.bem-movie.jp/

12月17日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム:ひよどりさんが

  マンガ「海猿」の中で出会った魔法のことば。

後悔なんて誰でも出来る。

  もう一歩踏み込む勇気をふりしぼれ。」

熊本大学・柊中智恵子准教授を迎えて

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

3ヶ月間にわたってスペシャル企画でお届けしています。

題して「FMK Morning Glory ヒューマン・ラボ 熊大ラジオ公開授業・知的冒険の旅」。

毎回、熊本大学の先生を講師に迎えて、さまざまジャンルの研究テーマについて

お話をうかがっています。

7回目の講師は、

熊本大学大学院 生命科学研究部 環境社会医学部門 看護学講座 臨床看護学分野

准教授 柊中 智恵子先生です。

121217

Q お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前 : 柊中 智恵子

所属 : 熊本大学大学院 生命科学研究部 環境社会医学部門 看護学講座 臨床看護学分野

プロフィール

熊本大学医療技術短期大学部看護学科卒業  看護師免許取得

熊本大学法学部法学研究科法律学専攻修士課程修了(法学修士)

広島大学大学院保健学研究科博士後期課程在籍

認定遺伝カウンセラー取得(日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会)

現在、看護教員として勤務しながら、

熊本大学医学部附属病院遺伝カウンセリングチームで活動を行っている。

Q 柊中先生の専門である遺伝看護・遺伝カウンセリング」とは、

  どんな研究ですか、わかりやすく教えてください。

遺伝カウンセリングとは、遺伝や遺伝子についての問題や不安を

抱えている方に対して心理・社会的援助を行うものであり、

正確な情報をわかりやすく伝え、生涯変化せず血縁者にも影響を

与える可能性のある遺伝情報をどのように受け入れたらよいのか一緒に考えることです。

また、遺伝看護とは、遺伝カウンセリングに加えて、症状コントロールなどのケアも提供します。

遺伝看護・遺伝カウンセリングといっても、周産・小児・がん・神経難病といったように、

様々な領域がありますが、私の専門は主に神経難病です。

遺伝性疾患は、希少で難病が多く、これまで看護が光を当ててこなかった

病気が多いです。

私の研究は、遺伝性神経難病の当事者や家族の病気の体験が

どういうものであるのかを明らかにしていき、看護のあり方を考えることです。

そして、遺伝性疾患に関わる看護職が何をどのように難しいと感じているのか、

困っているのかを明らかにして看護職への教育内容を考えていくという研究を行っています。

Q 柊中先生がこの研究に取り組むことになった「きっかけ」のようなものがあれば教えてください。

今から25年前になりますが、看護師として熊大病院に勤務していたとき、

家族性アミロイドポリニューロパチーという熊本県に多い遺伝性疾患の

患者様に出会いました。

手足のしびれと筋力低下で徐々に体が動かなくなり、激しい下痢で痩せていかれ、

発症して10年ほどでお亡くなりになるという病気でした。

多くの患者様が、子どもへの遺伝を心配しながら、心身ともに苦しんで亡くなっていかれました。

当時、私は、たった一つの遺伝子の違いで難病になり、

人生が大きく変わることに衝撃を受け、どんな看護をしたらよいのか悩みました。

そのような時に、この病気の患者会の会長と出会い、地域社会での

病気の現実を教えていただきました。

熊大病院は、世界的にも、この病気の病態解明・診断・治療の

最先端の医療がされていましたが、自分は看護師として

何かできることがあるのではないかと思い、この病気の看護の研究をきっかけに、

遺伝性神経難病の看護の研究を始めました。

ちょうど大学院で学んでいたときに、日本にも遺伝看護学会ができ、

遺伝看護を学ぶ機会ができたことや日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会で

認定遺伝カウンセラー制度が出来たことで、資格を取り、

看護実践と研究をつなぐ研究が出来るようになりました。

Q これまでの活動を通じて、最も印象深いエピソードをお願いします。

これまでに、いろいろな遺伝性の希少難病の患者様やご家族に出会ってきました。

皆様に共通していることは、遺伝についてどんなに深く悩んでおられても、

人は逞しく生きる力を持っているというということです。そのことに尊敬の念を抱きます。

家系の中に、何人も同じ病気の患者さんがおられます。

親が病気と闘って生きる姿を小さきときから見て育ってこられ、

自分が大人になると親と同じ病気になるかもしれないと自分の未来を恐れていても、

皆さん自分の人生を必至に生きておられることに心を打たれています。

私にできることは、一緒に悩み考えることや、考えを整理するお手伝いをすることだと思っています。

Q 最後に一言お願いします。

熊本大学医学部附属病院には、今年2月に遺伝カウンセリングチームが出来ました。

神経内科の安東由喜雄教授をチームリーダーとして、

臨床遺伝専門医の小児科の三渕浩先生、 産婦人科の大場隆先生、

看護職の坂井さん、中村さん、坂口さん、今井さん、

そして様々な診療科の医師たちで構成されているチームです。

活動は始まったばかりでありますが、これから少しづつ活動内容を充実させて

いきたいと考えています。

遺伝についての悩みは、「墓場まで持っていく」と誰にも相談できずに悩んでおられたり、

間違った遺伝の知識で不安になっておられたりすることもあります。

遺伝的な不安や心配、問題を抱えておられる方に対して、

医師・看護師・認定遺伝カウンセラーというチームで、

ゆっくりと時間をとって対応していくことができますので、

不安や心配があれば、相談していただきたいと思います。

 

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