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2013年1月

1月15日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム:タクトさんが出会った

         ジョーン・バエズの魔法のことば。

いかに死ぬか、いつ死ぬかを選ぶことはできない。

  選べるのは、いかに生きるか、それだけだ。」

「東京家族」

今日ご紹介したのは、今週土曜日・1月19日(土)から公開される「東京家族」です。

この映画、クランクインの前からかなり話題になっているので、ご存じの方も

いらっしゃるのではないかと思います。

これは、「寅さんシリーズ」でおなじみの山田洋次監督が、

小津安二郎監督による1953年の名作

「東京物語」をモチーフに作り出した家族の物語です。

小津安二郎といえば、黒澤明と並び、海外の人からも尊敬される日本映画の巨匠。

その代表作である「東京物語」は、去年、世界の映画監督が選ぶすぐれた映画第1位にも

選ばれた、すごい映画なんです。

「東京家族」では、主な設定はオリジナルをそのまま使い、

細かいエピソードを現代に置き換えています。

物語の主人公は、瀬戸内海の小島に暮らす、平山夫妻。

彼らは東京で暮らす3人の子供たちに会うため上京してきます。

しかし、久しぶりに会った子供たちとは、生活リズムの違いから

気持ちがすれ違い、夫妻は子供たちのもとを離れて転々とすることに。

そんな中、母は末の息子から結婚相手を紹介されるのですが・・・。

平山夫妻役を演じるのは、名優・橋爪功と吉行和子。

子供たちを、西村雅彦、中嶋朋子、妻夫木聡が演じています。

「東京物語」は60年前の映画なんですが、

設定を現代に変えても古びていないのはさすがです。

そして山田監督は、設定を同じにしているだけでなく、

撮影スタイルやセリフについても、「東京物語」を意識して撮っている場面が

たくさんあります。

「東京家族」は、名監督の技を、現代に伝える作品といってもいいかもしれませんね。

2月にドイツで開催される「ベルリン国際映画祭」では、小津監督の「東京物語」と

山田監督の「東京家族」が特別上映されることが発表されています。

「東京物語」では、戦争で失われた息子と残されたお嫁さんのエピソードが

重要なポイントとして描かれていますが、この「東京家族」では、

「東日本大震災」のエピソードが舞台の背景として登場してきます。

もともと、「東京家族」は、2011年の4月に撮影がスタートするはずでした。

ところが3月11日の「東日本大震災」の発生を受け、山田監督は、

撮影の延期を決断します。

その後、「震災後の日本」と「家族」というモチーフが加わった

新しいシナリオで1年後に撮影することとなったのです。

「戦争」と「大震災」。大きな「喪失感」の後に、日本の「家族」の形が、

どう変わってしまったのか?

そして、何がいつまでも変えてはいけない大切なものなのか?

そんなポイントで映画を観ると、より深い感動が得られるかもしれません。

小津監督のオリジナルと見比べるのもよし、何の予備知識もなく楽しむのもよし。

山田洋次監督が描き出した今の家族の姿を、ぜひご覧になってみてください!

今日ご紹介した映画「東京家族」は、

■Denkikan

■TOHOシネマズ 光の森

■TOHOシネマズ はません

■TOHOシネマズ 宇城

■シネプレックス熊本

■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本

で、1月19日(土)公開です。

(「東京家族」オフィシャルサイト http://www.tokyo-kazoku.jp/

 

 

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1月14日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム:シューヤさんが出会った

  矢沢永吉の魔法のことば。

ドアの向こうに夢があるなら、

     ドアがあくまで叩き続けるんだ。」

熊本大学・石原明子准教授を迎えて

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。

3ヶ月間にわたってスペシャル企画でお届けしています。

題して「FMK Morning Glory ヒューマン・ラボ 熊大ラジオ公開授業・知的冒険の旅」。

毎回、熊本大学の先生を講師に迎えて、さまざまジャンルの研究テーマについて

お話をうかがっています。

11回目の講師は、熊本大学 大学院社会文化科学研究科 准教授

石原 明子 先生です。

121231

Q① プロフィールをお願いします。

名前 : 石原明子 熊本大学教員(准教授)

所属: 大学院社会文化科学研究科

プロフィール

東京都生まれ。国際基督教大学教養学部理学科卒業(教養学士)、

京都大学大学院文学研究科修了(文学修士)、

カリフォルニア大学バークレー校公衆衛生大学院修了(公衆衛生修士)、

イースタンメノナイト大学大学院 紛争変容・平和構築大学院資格(修復的正義・開発学)

京都大学大学院時代の高校非常勤講師の時代に教師が天職だと感じ、

自分で将来は学校を創りたいと思う。

が、なぜか、大学院修了後、国立保健医療科学院、国立精神保健研究所など

厚生労働省の3つの研究所で医療政策研究の分野で10年働く。

その10年の中で、教育にも使えて、高齢化や平和といった持続可能性の

問題の解決にも使える紛争解決学の分野と出会う。

2008年より熊本大学大学院社会文化科学研究科准教授(紛争変容・平和構築学)。

イースタンメノナイト大学では、修復的正義の祖父と呼ばれるハワード・ゼア氏のもとで学ぶ。

Q② 石原先生の専門である「紛争解決・平和構築学」とは、

 どんな研究ですか、わかりやすく教えてください。

一言でいうと、対立や葛藤を入口にして、平和や幸せ、持続可能性への扉を開く学問です。

対立や葛藤や紛争は、普通は、平和や幸せや持続可能性をさまたげるもの、と

私たちは思いがちです。

しかし、もし、対立や葛藤こそが、社会の平和や自分や他人の幸せや、

関係性や社会の持続可能性のカギを握っているとしたら、どうでしょうか?

面白いと思いませんか?

紛争解決学では単に目の前の紛争や葛藤がなくなればよいというだけでなくて、

そこを入口にして、より平和な社会(平和な社会というのは、単に争いがないだけでなく、

自分も他人も含むすべての人が生き生きと幸せに生きられる状態)を築いていこうとする学問なのです。

紛争解決学では、紛争は幸せへの入口、紛争が幸せへの扉を開く、と考えています。

(それがなぜかというと、10個くらい理由があるのですが、一つには、紛争や対立は、

最も他者と強く深く出会う瞬間です。 ガキ大将同士が喧嘩の後に大親友になる

ということがあるように、対立や紛争は、もしかしたらその他者と最も深い関係を結ぶ

きっかけになるかもしれません。また、私たちは他者と出会って、

自分が何者かを深く知るチャンスをもらいます。相手を好きだ、嫌いだと感じるということは、

そう感じる自分と深く出会うチャンスでもあります。

また、対立は、それまで関係性や組織・地域で潜在的に抱えてきた問題が

表に顔を出すチャンス、つまり、関係性や組織や地域をよりよくする

チャンスかもしれないということです。などなど、、、、多くの理由があります)。

Q③ 石原先生がこの研究に取り組むことになった「きっかけ」のようなものがあれば教えてください。

小学校の卒業文集で、将来の夢は

「国会議員になって戦争の100パーセントない平和な世の中をつくること」と書きました(笑)。

でも、どうやって平和な社会をつくっていいのかわからなかったし、

大人になれば、戦いや葛藤のない社会や人生なんてありえないし、

むしろ、それが生きるということだ、ということに気付き始めます。

わたしは、大学受験のころ、ちょうど自分の人生観や世界観がひっくりかえるような経験をしました。

それまでの自分の人生観や世界観が否定されて悩んでいる最中は、

とっても苦しいのですが、悩みぬいた結果、もともとの自分の世界観と、

それを否定した自分の敵ともいえる世界観の両方が両立するような

新しい世界観にたどり着いたとき、なんか自分が生まれ変わったような

新しい人生が始まるような気持ちがしました。

大学院生のころ、お金がなかったので、いわゆる“不良”が集まる高校の非常勤講師をしていたのですが、

生徒と共にいる(格闘している?)時間は、理屈を超えて幸せでした。

生きているという感じがして、天職だと思いました。

その過程を通じて、教育とは何であるべきかを考えさせられました。

そのときに、生きるということは、常に自分と異なった他者と出会い、

影響し影響され、変化して人は生きていく。

その出会って変化していく過程をしっかり生き抜いていける力が人生では大切だし、

それは、様々な人がともに生きるこの社会の平和ともつながる。

そんな「異なる他者(価値観)と出会って、ぶつかって、変化する」過程を

生きる力をつけることができる学問はないだろうか、と模索していた中で、

紛争解決学(紛争解決学)と出会いました。

Q④ <身近な応用できる紛争解決の面白知識>

紛争や葛藤が先生だ!

紛争解決学では、その抱える紛争や問題、敵こそが先生だ、という考え方があります。

たとえば、会社の中で、全然働かないサボっている同僚がいて、

「あんたばっかり手を抜くから、いっつも私ばっかりに仕事がかぶってきて」と怒りを感じているとします。

この場合、問題や敵が先生だ、ということはどういうことでしょうか。

つまり、一生懸命に働いているその人(マジメ子さん)にとっては、

その問題のある人に見習って「サボる」のが答えだ、ということになります。

それにはいくつかの理由があります。つまり、怒りを感じるということは、疲れている、

休みを必要としていることを知らせてくれている、ということです。

だから、少し「働かない」「サボる」「休む」ことがその人に必要と教えてくれています。

次に、敵・問題の人は、 マジメ子さんにとって新しい生き方や価値観の可能性を

教えてくれているというものの見方ができます。

それまでマジメ子さんは、会社に入ったら一生懸命に働かなきゃいけない、という価値観で

生きてきたかもしれません。

そのような生き方を続けていたら、もしかしたら将来過労死をしてしまうかもしれない、

そんなときに、一生懸命働くのもいいし、少しサボる生き方もいい、と2つの生き方を選べるようになると、

マジメ子さんの人生はより豊かなものになりえます。

第3に、組織の中でのこととして、マジメ子さんが少し働かなくなると、

サボっていた人が急に働き始めることも起こりえます。

サボり子さんは、もしかしたら、もう少し仕事をしたいと思っていた、

あるいはもう少しする能力はあったのに、サボり子さんより優秀なマジメ子さんが

いつも一歩先に仕事をしてしまうので、つい手を出せないでいて、

その関係性が固定化してしまっていたのかもしれません。

Q⑤ これまでの活動を通じて、最も印象深いエピソードをお願いします。

今、東日本大震災による原発災害下の問題に取り組んでいます。

震災後に、実際に福島や近県にも何度も通い、また、震災後に熊本に引っ越してこられた方々と出会って、

お話を伺ったり、その問題解決のための取り組みに共に取り組んだりしています。

なぜ、紛争解決・平和構築の人間がこの問題にかかわってるかについては

いくつかの理由があります。

第1に、原発災害の厳しい状況の中で、原発災害の被災地域や被災された方々の中では、

今、多くの対立や人間関係の分断が起こってしまっています。

これは非常に残念なことに、水俣病の歴史の中で起こった地域社会の分断と

似たことが起こってしまっています。

第2に、紛争解決は平和の実現を目指す平和構築学とコインの裏表といいましたが、

実際に人々が常に放射線の健康リスクやストレスにさらされて暮らさなければならなかったり、

上記のような対立や葛藤の中に生きることは平和な状態ではないといえますので、

私たちの分野が大いに関係してきます。

第3に、なぜそのような健康リスクにさらされ続けたり不必要な対立や葛藤に

追いやられるかということの背景には、原発政策と核兵器政策が

あまり知られてはいませんが切っても切り離せない関係にあるということがあるから、

ということがあり、実は原発問題は戦争の問題とも深くつながっているので、

紛争解決・平和構築学の直接の対象になります。

原発災害は、多くの人々の命や健康を危険にさらすだけでなく、

人生そのものやこれまで気づきあげてきた人間関係を深く傷つけてしまいました。

これまでホッとして土に触れ空気を吸い水や畑で取れた恵みを子どもや家族と

いただく場所だった自宅がふるさとが、一瞬にして半永久的に奪われました。

先祖代々気づきあげていた歴史が文化が奪われました。

強制避難区域以外でも、多くの家庭で、命を守るために子どもとお母さんだけ遠方に

引っ越すという決断をしたり、あるいは家庭の中で意見が一致せず、

離婚も含めそのまま家族ばらばらに過ごしておられる方もいらっしゃります。

少女たちは、大人たちが放射線についてあまり語らない中で、

放射線のことを心配したり語ることが悪いことだ思うになり、普段は多くを語りませんが、

ふとした瞬間に「もうわたし結婚できないんだよね。

子ども産めないんだよね。汚染されちゃったから」とつぶやきます。

平和というと、単に戦争や殴り合い・殺し合いがない状態をイメージされるかもしれませんが、

目に見える戦争がなくても、この社会では、誰かのいのちが、目に見える形・見えない形、

気づかれる形・気づかれない形で軽んじられたり、

同じように扱われていないことが少なからずあります。

それは紛れもなく、「平和」でない状態、つまりより平和を必要としている状態なのです。

私たちの仕事は、対立や葛藤に悩む方々のお話を伺ったり、その解決や平和構築の

手伝いをしようとする仕事です。

しかし、私がこの分野をやっていて本当に良かったと思うことは、そのような現場に行って、

実際にいつも、最も優しさを頂き、元気をいただき、そして人間の深さや知恵に触れて

成長させられて帰ってくるのはいつも自分自身だということです。

語りつくせませんが、この原発災害に関する仕事を通じて、

出会ったみなさんから教えていただいたことの深さ、いただいた優しさや愛は

言葉にしつくせないものがあります。

福島のお母さんたち女性たち、若者たちは、言ってみれば、東京の人のための

電気を作っていた東電の原発災害で、故郷を奪われ、自分や子供の命を危険にさらされて、

東電や東京の人などを恨んだり殺しても殺しきれない気持ちがあってもおかしくないと思いますが、

多くの方々は、「自分は被害者で誰かが悪い」と人のせいにするよりも、

「原発のこと、この社会のこと知らなかった自分の責任。大人である自分の責任」といい、

その問題に向き合って、本当にあるべき持続可能な社会に向けて歩みだそうとされています。

紛争解決や平和構築の学問をやってよかったことは、もちろん、その知識やスキル自体が、

自分が葛藤や対立によりよく向き合ったり自分の身の回りに平和を創ることを助ける、

ということもありますが、それ以上に、常に、人間ってなんて深くやさしく強くのだ、と

目を見開かされる人々との出会いがあることであると感じています。

Q⑥ 今後の活動予定などあれば教えてください。

実は、私のいる熊本大学大学院の交渉紛争解決・組織経営専門職コース(博士前期課程)、

交渉紛争解決学領域(博士後期課程)は、日本で最初でかつ唯一の

紛争解決学を専攻できる大学院なのです。ここは、主に社会人を対象とした大学院で、

主に土曜日や平日夜間で学位が取れる大学院です。

毎年、医療や教育を含む対人援助職の方、地域や組織を変えていこうとするNPOや企業のリーダー、

プロや葛藤解決ファシリテーター、政治家、法律職の方、家裁の調停委員の方など、

様々なバッググラウンドを持った社会人が大学院生として来てくださり、

ともにこの新しい分野を作り上げていく仲間となってくれています。

毎年、博士前期課程(修士課程)、博士後期課程(博士課程)の学生を夏と冬に募集しています。

また、できるだけ地域の皆様とつながることができるように、地域の皆様が誰でも参加できる対立や

葛藤解決の公開セミナーや、対話の会などを開催しています。

もし、ご関心を持ってくださる方は、どうぞご遠慮なく、熊本大学までご連絡ください。

一緒にこの分野を盛り立てていく仲間となってください!

 

 

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1月10日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム:こずえさんが出会った松下幸之助の魔法のことば。

「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、

かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる。」

NPO法人熊本にプロバスケットボールチームをみんなで創ろう会

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」

1月31日までの10回にわたって、

スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?

子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、

市民、NPOや企業などの様々な団体が

地域の問題に取り組んだり

住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、

皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために

その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

7回目の今日は「NPO法人熊本にプロバスケットボールチームをみんなで創ろう会」湯之上聡さん

お話をうかがいました。

 

Q 組織の基本情報を教えて下さい。

所在地:熊本市東区健軍本町8番19号                                           
メンバー:8名
電話番号:0962972461                                               
HP:「熊本プロバス会」で検索                                                    

Q 組織の活動目的を教えてください。
バスケットボールを一つのツールとして「熊本の子どもたちの夢」「熊本の元気」「人々のつながり」を創りたいと思い活動をしてきました。特に、地域のシンボルとなるプロバスケットボールチームをつくることが私たちの目的に近づくと考え活動してきました。                                                              

Q このNPOは、いつごろどんなきっかけで結成されたものですが?
私自身の経験が「バスケットボールに育てられた、熊本に育てられた」と想っていて、バスケットボールや熊本に対して恩返しをしたいという想いがありました。「バスケットボールを通じて次世代の子どもたちに自分が受けた恩恵を伝えたい」と想い、最初は身近な職業である「学校の先生」という職業を選びました。しかし教育の現場は、自分が想像していたよりも難しい現場でしたし、理想とのギャップを感じ、とても悩みました。まだ夢の持っていない子ども達にもたくさん出逢い、「どうしたら子ども達が夢を持てるだろうか」と思い悩むこともありました。                                                                           
そんな時期にバスケットボールを通じて、海外で研修する機会を頂き、バスケットボールの本場アメリカで勉強することに。そこで見た教育のあり方の違いに愕然としました。日本のバスケットボールの教育は、どちらかというと「スパルタ」・「根性論」・「罵声」・「できないところを指摘してやる気を喚起する」というものでしたが、子どもの自尊感情を傷つけ、自信の持てない子どもが育っているのでは無いかと思っていました。自分もそのような教育を受けてきたのでそれが良いのだろうと考えていました。一方、アメリカは「出来ないことはコーチの責任」、出来るようになるように一歩一歩、様々な道具を使ったり練習方法を工夫したりする。そして、今まで出来なかったことが出来るようになったときに思いっきり褒める。「あなたは必ず出来るよ」と伝え続ける。子どもの自信を育む。そういった教育の違いを実感しました。 
アメリカで感じ事はもう一つあり、トップのプロチームというものが地域にものすごく近い存在で、子ども達がそれに憧れ、日々を一生懸命努力していく姿を見ることができました。熊本でも、トップリーグで活躍するバスケットボールチームがあれば、子どもたちにとってものすごく良い教育ができるのでは無いか、子ども達の夢を育むことが出来るきっかけになるのはで無いかと考えました。
2008年、そんな想いを胸に、同じ志を持つ10数名の仲間と会を立ち上げました。                               

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?
2008年の結成式後、自分たちの活動を広げるべく、数々のイベントを開催。
2009年には、アメリカのバンクーバーボルケーノーズと提携調印。「地域の人々がバスケットボールを通して楽しむ機会を」という趣旨ではじめ現在も続いている「オートメッセカップ3オン3大会」の第一回目を開催。
2010年にはバスケットボールサマーフェスティバルを開催。「熊本の人達に本物のバスケットボールを見てもらおう」と当時日本一になったリンク栃木ブレックスとバンクーバーボルケーノーズの試合を熊本行いました。その結果、多くのの方から「熊本にもプロチームを創ってほしい」という期待する声を聞くことができました。
2011年には「本物を体感する、実感する」というテーマでバンクーバーボルケーノーズと、熊本県内から選抜した選手で結成したチーム熊本と対戦したり、当時熊本で高校NO1になった九州学院とも対戦してもらい、本物を感じてもらう機会を作ることができました。
2011年12月に日本バスケットボール協会が「新しくリーグを立ち上げる」という動きになりました。4年間暖めてきた活動を大きく飛躍させたい、想いを形にするときだと感じ、2012年4月に新しいリーグの1部リーグに熊本のチームを参入させることを申請。「経営基盤は大丈夫か、企業のバックアップは、行政の応援は、など厳しいリーグの審査がありましたが、6月23日に参入することを認めていただきました。
4年間の想いが形になり、スタートラインにたった瞬間です。
現在、NPO法人の組織から株式会社へ形を替え、チームを結成するべく、活動を続けています。                                                                                                                       

Q 活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
活動を始めた当初、「お金もない。前例もない。チームもない。人脈もない。あれもない。これもない。」という状態でした。私たちにあったのは「あきらめない心と次世代を想う情熱のみ」でした。
苦労話をあげればきりがありませんが、このままで大丈夫かと不安になることも正直ありました。組織が分裂しかかったときもあります。投げ出そうとしたときもあります。
その度に想うのは「このままの教育環境ではいけない。バスケットボールを通じて、夢を創ろう。バスケットボールを通じて熊本に元気を創ろう。」という想いだけでした。                                                              

Q これまでの活動の中で、最も印象深いエピソードをお願いします。
2010年のバスケットボールサマーフェスティバルでバンクーバーボルケーノーズとリンク栃木ブレックスを熊本に呼んだことです。「とても無謀な事に挑戦した」という印象が強いです。資金もない。人脈もない。本当になにもありませんでした。。。しかし、たくさんの方々のご協力のおかげで実施することができました。来て頂いたチームをどうもてなせば良いのかも分からない、試合の運営もノウハウがない、試合直前の日は試合前のセレモニーのシナリオ書きで毎日徹夜でした。
もう一つ印象に残っているのは挨拶回り。当時の私たちは企業の方々とつながりがありませんでした。益城町にある中古車販売をしているオートメッセの社長様のご協力でたくさんの方々をご紹介いただきましたが、お会いしたのは熊本を代表する企業のトップの方々ばかり。普段なら逢うことすらできない方々を前に、緊張の二文字しかありませんでした。  いまでは、すべてがいい経験で、今に繋がっていると感じれますが、当時はとても大変でした。                                                                                                                           

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。
2013年9月新しいバスケットボールリーグが日本で開幕します。その新しいリーグの1部リーグに熊本から参戦することが決まりました。年間54試合。熊本で28試合ホームゲームが開催されます。日本のトップレベルのバスケットボールが熊本で定期的に見ることができます。
まずは、強いチーム創りです。アメリカからコーチを招聘し、アメリカンスタイルで日本一を目指します。
また私たちのチームは、熊本の地域に密着した活動を展開していきます。たとえば、バスケットボールスクールキャラバン。熊本県内の各小中学校を全部回る計画をたてています。選手にふれあうことで子どもたちの夢がひろがればと考え実施します。
会場の空間創りも考えています。試合会場に来ればお祭りのような「行って楽しい、見て楽しい、感じて楽しい」そんな空間を創っていきたいと想っています。                                                             
熊本を打って出る。チームを通して熊本にある沢山の素晴らしいものを、他県にアピールする試みもやっていきます。
チームを応援して頂ける人々や企業(パートナーと呼んでいます)同士のつながり、個人と企業のつながりを創っていきたいと考えます。
10年後には、熊本から世界へ出て行く選手の育成も考えています。素晴らしいバスケットボールの環境創りがその一歩になると信じています。
また選手のセカンドキャリアをサポートしたり、大学生のインターンシップによる現場体験することにより、社会経験実践の場を提供していきたいと考えます。                                                                                                                           

 

 

Q  そのほか、PRしたい案件があればお願いします。
熊本にプロバスケットボールチームが出来ます。名前は熊本VOLTERS(ヴォルターズ)。9月から始まるトップリーグに熊本から参戦します。初年度、全国でこのリーグに参加出来るのは12チーム、九州から唯一の参戦になります。2014年4月までの間に熊本で28試合、日本のトップのプレーが見れます。新しい空間創りにもチャレンジしていきます。お祭りのような音・映像・演出でお客様に楽しんでいただく空間創りをしてます。
バスケットボールを通して、熊本の元気創り。子どもたちの夢創り。をやっていきたいと想いますので多くの方に足を運んで頂きたいと思っています。     

 

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1月9日(水)の魔法のことば

今日はラジオネーム:きよみさんが出会った美空ひばりの魔法のことば。

「きょうの我にあすは勝つ。」

海苔の佃煮

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「やさしいごはん」

おいしい食べ物は人を元気にします。

おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。

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このコーナー『やさしいごはん』では

毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしていきます。

毎月、第2水曜日に登場するのは、季節の野菜を中心に、手作りのおいしいごはんをデリバリーするサービス『移動台所・茶豆』の小島まきさんです。

~~~~~~~~~今日のオススメレシピ~~~~~~~~~

今日は、海苔の佃煮の作り方をご紹介します。
年末年始の集まりで疲れ気味の胃腸を休めるためのおうちごはんのお供に、簡単にできる海苔の佃煮です。少し古くなり湿気を含んでしまった海苔などを利用して作ってみてください。
海苔には、腸の壁を傷つけにくい食物繊維や鉄分、カルシウム、各種ビタミン類が多く含まれていて、特にビタミンCは熱に弱いビタミンですが海苔に含まれるビタミンCは焼いても壊れにくいそうです。まだまだ寒さが続きますので、栄養を摂りつつ胃腸を休めるには海苔はおすすめの食材です。

材料 
海苔 全形20枚
本みりん 150cc
濃い口しょうゆ 50cc
水 50cc

海苔を2~3㎝角になるように全て手でちぎって鍋に入れます。
Fmk

そこへ調味料と水を加え弱火にかけ、ヘラで混ぜながら加熱します。
いったん海苔が柔らかくなり水分量が少なくなってきたら火を止め、冷ましておきます。

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冷蔵庫で10日前後保存できます。
水をだし汁に変えたり、砂糖や粉唐辛子を加えたりお好みの海苔の佃煮を作ってみてください。

Fkm_3

 

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1月8日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム:ミミさんが出会ったココ・シャネルの魔法のことば。

「人生がわかるのは、逆境の時よ。」

この映画を見逃すな!2013年、映画界大予想大会

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
今日は、2013年1発目のスペシャル・バージョンということでゲストを迎えてお送りします。
題して、「この映画を見逃すな!2013年、映画界大予想大会」!!

ゲストは、熊本日日新聞の映画評論コーナー「熊本シネマレビュー」の執筆者。
月に1回のスペシャル・プログラム「月刊行定勲」では、行定勲監督と一緒に番組に出演しています。
FMKで一番の映画好き、昨年のお正月に続いて2回目の登場、きべとしお さんです。

 

「つやのよる ある愛に関わった女たちの物語」 予告編

 

「ジャンゴ繋がれざる者」予告編

 

「パシフィック・リム」予告編《海外版》

 

「渾身KON-SHIN」予告編

 

1月12日(土)から「TOHOシネマズはません」「TOHOシネマズ光の森」で公開となる「渾身KON-SHIN」。

この映画の招待券をペアで2組の方にプレゼント。

本日の「キネマのススメ」の感想や番組へのメッセージを書いて

メールはglory@fmkumamoto.jp

FAXは096-355-5200

まで送ってください。締め切りは本日中です。

 

 

 

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