企業にまつわるきになる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「株式会社ぐるなび」のヒミツに迫ります。
「ぐるなび」は、インターネットで行きたいお店が
すぐに見つかる日本最大級の飲食店情報検索サイトです。
約50万店の飲食店を掲載しており、圧倒的なページビューを
誇る人気サイトです。いつでもどこでもお店の情報を
キャッチできるよう、PCや携帯電話はもちろん、
スマートフォンなどのさまざまなデバイスに対応した
最新のお店情報を提供している会社です。
お話を伺ったのは、
「株式会社ぐるなび」福岡営業所エリア・マネージャーの
中村哲平さんです。
Q「ぐるなび」という社名の由来を教えて下さい。
「ぐるなび」という社名は実際に事業を立ち上げる際に、
当時の創業スタッフと社名についてディスカッション
している間に誰からともなく口に出た社名が
「ぐるなび」という会社名でした。
「『グルメナビゲーター』『ぐるなび』、いいね」と、
「ぐるなび」をやろう!と即座に話がまとまり、
驚くべきことに24時間で名前を決定したという
由来を持っています。
また、私ども「ぐるなび」のユニークな会社ロゴ
(シンボルマーク)ですが、ひと組のテーブルセットの形を
通してバラエティに富んだ食文化と、
そのグローバルな世界観を表現しています。
同時に、サイトを利用する人々の「ワクワク感」、
サイト上に展開する店舗の「活気」を
カジュアルな形態で伝えています。
Q「ぐるなび」は、誰もが利用する
インターネットサービスとして有名ですが、
最初にいつごろスタートしたものですか?
これまで累計どのくらいのアクセスがあったのでしょうか?
「ぐるなび」は、1996年6月にスタートいたしました。
月間のアクセス数ですが、10億1千万PV
(ページビュー/2013年12月現在)となっています。
会員数は1,133万人(2014年1月現在)となっております。
Qこの「ぐるなび」の開発のポイントは?(成功の原因は?)
「ぐるなび」の成功は、独自に開発した
2つのインフラの構築が要因かと思います。
1つ目は「ぐるなび」という飲食店検索の
オフィシャルサイトをどこよりもいち早く立ち上げた事です。
先程もご説明しましたが、「ぐるなび」のアクセス数は
10億1千万PV(ページビュー/2013年12月現在)、
会員数は1,133万人(2014年1月現在)、
ユニークユーザー数は4,200万(2013年12月現在)と
なっております。PCや携帯電話はもちろん、
スマートフォンなどのさまざまなデバイスに対応した
最新のお店情報を提供する日本最大級の飲食店情報検索サイトに
成長いたしました。2つ目は「ぐるなび」の誇る1,000人による
加盟店のサポート体制構築したことです。
加盟店営業へのコンサルティングを行う担当営業、
お客様の目線できめ細かいアドバイスを行う巡回スタッフ、
外食に精通したスキルを持ったコールセンター、
飲食店の経営や販促のノウハウを提供する、
ぐるなび大学など、飲食店と強固に「絆」で結ばれた
1,000人のぐるなびスタッフが飲食店を
トータルにサポートしています。
Q「ぐるなび」グループにはたくさんの関連サービス、
現在何種類ありますか?
特色あるものやおススメサービスをいくつかご紹介ください。
飲食店情報検索サイト「ぐるなび」に加え、
「食」をキーワードにユーザーの幅広いニーズに応える事業、
多様な派生サイトを数多く展開しています。
その中でも特色のあるサービスをいくつかご紹介させていただくと、
「こちら秘書室」「プレミアムレストトラン」
「ジャパン・トレンドランキング」「オンライン予約」
「ぐるなび食市場」「ぐるたび」「マルシェ・ジャポン」などが
挙げられます。「こちら秘書室」は、全国の優良企業の秘書または
秘書業務に従事している方を対象に会員組織化して、
企業接待向きの「ぐるなび」加盟店と結びつけるサイトです。
登録した秘書会員が接待業務などに関する情報収集を行ったり、
高級飲食店の検索、そして、秘書同士の情報交換の場である
コミュニティーがネットワーク化されています。
「プレミアムレストトラン」は、高級レストランの予約サイトとして、
記念日や特別な日、プレミアムレストラン限定プランなどを
大切な人と至福の時間を過ごす方々に
ご利用いただいております。
「ジャパン・トレンドランキング(JapanTrendRanking)」は、
外国人に対して、日本の食文化を正しく伝え、
理解してもらうことで、海外における日本ファンをつくることを
目的としたサイトです。サイトの特徴としては、
日本の伝統料理からご当地グルメまで多岐にわたる食情報、
名所旧跡、温泉、文化・芸能情報、ショッピング、
四季折々のイベント情報など、全国各地の旬な情報を
幅広くお伝えし、最新のトレンド情報をランキング形式でも
紹介しています。
外国人が当社のサイトをいつ見ても飽きずに、
楽しく、日本の食文化を理解してもらえるよう工夫した
サイト構成となっております。
「オンライン予約」は、レストランの予約を全てネット上で
行える最近、注目されているサービスです。
お客様は予約フォームに必要事項を記入して、
送られてくるメールに記載されているURLにクリックすると、
予約内容をお店側が確認し、お店からお客様へ連絡を
入れる事で予約が完了します。
スマートフォンやPC上で簡単に予約を入れる事ができ、
電話(携帯)で内容を確認したり、要望を伝えたりする
手間隙がかからず、オンライン予約の利便性に
注目が集まっています。「ぐるなび食市場」は、
厳選グルメをお取り寄せできる「食」に特化したECサイです。
「訳あり商品」からシェフと共同で開発した
「ぐるなび印」の販売なども行っております。
当サイトでは、熊本県産の馬肉や馬刺し、
オレンジ・柑橘系のデコポン、阿蘇の天然水などを含む
地元産の食材を数多く扱っております。
「ぐるたび」は、旅先のグルメ体験の楽しさを発見できる
新感覚旅情報サイトです。地元発のご当地グルメや食材、
駅弁、食土産情報などを紹介しています。
「ぐるたび」は、2014年1月にサイトのリニューアルを行い、
「お店」(28,000件)「観光イベント」(18,000件)
「観光スポット」(85,000件)などの検索情報を増やし、
14万件もの情報サイトになりました。
地元にお住まいの方のみが「オススメ」するお店として
投票できる機能も追加したので、この機会に
ご興味のある方はアクセスしてみて下さい。
最後に「マルシェ・ジャポン」ですが、食材生産者が直接、
消費者に食材を販売し、その魅力を伝えたり、
人気店の自慢の味、シェフ自ら選んだ食材などを
消費者に販売する都市住民参加型のマルシェ(市場)を
提供しています。地元の食材生産者や食材を作る人(シェフ)が
一堂に介し、青空の下、食に関心のある一般のお客様に対して
直接販売しているものです。
今月(2月)は九州特産のかんきつ類の果物などを
中心にご紹介させていただきました。
Q「ぐるなび」には、さまざまな検索の方法があるようですが、
おススメの検索方法や裏技的な方法などあれば教えてください。
(春のお花見での活用法とか・・・・・・・・?)
「ぐるなび」には、料理ジャンル、人気のスポット・駅、
誕生日や記念日などのオススメキーワード!検索など、
様々な検索方法があります。
その中でも、「個室」検索、「ぐるなびコンシェル」、
「こだわり」検索「プラン予約(とくとくプラン)」
「プレミアムレストラン」などがお勧めです。
「個室」検索では、落ち着いた雰囲気の場所で二人きりで話をしたい、
接待に使いたい、座敷でくつろぎたいなど、
「個室」にこだわりを持った飲食店を中心に検索できるサービスです。
次に、「ぐるなびコンシェル」ですが、じっくりお店が探せない時や
旅先でお店を知りたい時、大切な人との食事を楽しみたい時など、
ぐるなびのオペレーター(コンシェルジュ)に相談すると、
ご希望の飲食店(レストラン)を探してくれます。
そして、「こだわり」検索がございます。
食べ放題・飲み放題、デートや夜景の見えるお店、
ヘルシーメニューなど、個々人の嗜好に合ったお店を検索する事が
できます。最近の傾向としては、電話予約ではなく、
直接Webで申し込むユーザーが増えており、
昨年12月のWebによるレストラン予約件数では、
年同時期と比べて186%もアップしました
(送客数:約110万件:ぐるなび調べ)。
「プラン予約(とくとくプラン)」では、
お店が提案する魅力あるプランをお客様が探して、
希望のプランが見つかったらWebから予約申し込みできるツールです。
選んだコース料理にポイントが付いたり、
最大3,000ポイントがもらえるお得なサービスとなっています。
「プレミアムレストラン」は、誕生日、結婚記念日、
家族のお祝いなど、特別な日のちょっとした贅沢に、
ワンランク上のレストランの予約ができるサービスです。
これからの季節では歓送迎会が本格的に始まるシーズンを
迎えてニーズが高くなるかと思います。
この機会に是非、ぐるなびをご利用してみてはいかがでしょうか?
また、この歓送迎会の主役を補佐して会を仕切る幹事さんが
楽に宴会場を見つけられるためにぐるなびでは、
「スーパーらくらく幹事さん」というサービスを立ち上げました。
来訪日時、人数、予算、ご利用目的などを入力すると条件に
見合ったお店を探してくれるので、会を仕切る幹事さんに
とっては、とても重宝しているようです。
最後に裏技ですが、ぐるなびでは、
ぐるなびスーパー『ぐ』ポイントというサービスを提供しており、
ぐるなびに登録して会員になると、ぐるなびサイトや
レストランなどでポイントを貯めて、全国共通食事券や
デジタルマネー、その他、ぐるなび関連サイトでも
共通ポイントとして使う事ができます。
4月から始まる消費増税や昨今の電子マネーの普及も踏まえ、
ぐるなびのサービスを有効に使い、
ポイント還元しているネットユーザーが増えております。
Qそのほか「ぐるなび」に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。
先程、少しご説明した巡回スタッフが挙げられるかと思います。
巡回スタッフは女性スタッフ、特に主婦スタッフ約300人で
構成されており、担当エリア制を敷いています。
例えばですが、店長はせいぜい1年ほどで担当店舗が
変わったりするのですが、巡回スタッフは特定の
担当エリアを任され、主婦の視点からのきめ細かい
アドバイスを行っております。以前、聞いた話では、
巡回スタッフが担当しているレストランでいつも働いている
従業員の顔色が悪く感じられたので、その旨、
店長にお伝えしたところ、確かにその従業員は体調が悪く、
店員の誰もが気づかなかったのに、
大事に至らなかったといったエピソードがございます。
また、ユニークな取り組みとして、
ぐるなび創業者兼会長と社員との
ウォーキング・ミーティングがあります。
会長の日課となっている「ウォーキング」に付き添いながら
一時間ほど歩いて、歩きながらの雑談の会話の中で
新しい企画のタネやアイディアが生まれています。
それから、懸賞制度といった取り組みもあります。
毎年、年に3回程、定期的に新規ビジネスや事業などの
提案ができる機会があり、会長を中心に役員で
承認されると提案者はプロジェクトリーダーとなり、
自分の提案した事業などを指揮する事ができます。
最後に、ぐるなびとして取り組んでいる施策に
地方の農業生産者と飲食店のシェフとのつながりを作る
サポートを行っております。1,742の自治体と組んで
地方の優れた食材の発掘やシェフに食材を
知ってもらう機会をつくったり、実際の食材を使って
シェフとコラボレーションして地方の素晴らしい食材を
全国のみなさまに知ってもらう働きかけなども行っております。
Qそのほか、オススメの商品、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
熊本を含む九州エリアにおいて約5,000店もの飲食店が
「ぐるなび」に加盟しており、加盟店舗では、
ぐるなびスーパー『ぐ』ポイントが使われております。
お店にお越しになられたユーザーはぐるなびタッチのポイントを
使って、ポイントを貯める事ができます。
ぐるなびに加盟いただいた飲食店では、
来店したお客様の行動履歴、新規顧客か
リピーターユーザーなのか、ぐるなびユーザーの登録
(履歴)情報を読み取り、お客様の好みのメニューを出したり、
これから始まる歓送迎会の時期に合わせて、
サプライズな演出や品数を増やしたりして、
お客様にまた来店してもらう仕掛けをする事ができます。
「ぐるなび」で紹介している人気を獲得しつつある食材として、
例えば、熊本県・長野県・福島県産の「馬肉」などが挙げられます。
昔から食されている馬刺しや馬肉などが専門店だけでなく、
メニューの一部として提供する飲食店も増えており、
ワインにも日本酒にも合う「馬肉」は、低カロリー、
高タンパク質でしかも味があっさりしていると言うこともあり、
今年は馬肉がブームとなり、様々な飲食店で
取り扱う可能性を秘めているようです。
ユーザーの方は是非、
「ぐるなび」の検索サイトでチェックしてみて下さい。
お話を伺ったのは、
「株式会社ぐるなび」福岡営業所エリア・マネージャーの
中村哲平さんでした。
中村さん、ありがとうございました。