ONCEダブリンの街角で
今日は、公開中の映画「ONCEダブリンの街角で」を紹介しました。
今年のアカデミー賞で、なみいる大作を押しのけて見事、
「アカデミー主題歌賞」に輝いた、アイルランドの映画です。
主人公は、ダブリンの街角でストリートミュージシャンをしている男。
彼は、ひょんなことからチェコの移民である若い女性と出会います。
彼女に音楽の才能があることを知った彼は、
ちょっとした興味からセッションをすることに。
やがて2人は、音楽を通じて心を通わせていきます。
日本円でわずか1800万円という製作費で作られたこの作品、
ハンディカムの画質はあまり良くないし、驚くような仕掛けもありません。
しかしその分、作品の持つ純粋な魅力が感じられる映画といえます。
毎日の生活に虚しさを感じていた2人が、出会ってからは
音楽への情熱があふれ出し、さまざまな曲となっていきます。
特に2人が楽器店で最初にセッションするシーンは、
音楽を通して2人の気持ちが近づく瞬間がみずみずしく映し出され、
思わずキュンとしてしまいます。
主演の男と女は現役のミュージシャン、そして監督のジョン・カーニーも
元バンドマンという肩書きを持っています。
この3人が音楽経験者でなければ、この映画は出来なかったかもしれません。
アメリカでは、わずか2館の公開から口コミで140館にまで広がり、
最後にはアカデミー賞までとってしまったこの作品。
なぜこんなに愛されたのか、ぜひスクリーンでその魅力を確かめてみてください。
この映画「ONCEダブリンの街角で」は、
■シネパラダイスで、現在上映中です。
「ONCE ダブリンの街角で」オフィシャルサイト http://www.oncethemovie.jp/