9月2日(火)のマツザキ・レコードは
今日は、
サティスファクション / オーティス・レディング
を紹介しました。
音楽のイチジャンルだったリズム&ブルースが、
60年代に入り“ソウル”に変わっていきます。
そのきっかけとしては、当時のシンガー達がゴスペルを取り入れた、
バラードを歌い始めたことと、 アメリカの公民権運動などに見られる、
黒人の意識の高まりが関係していると言われています。
中々自由に出来ない時代でしたから、
色んな思いや伝えたい事を歌にする。
つまり魂を歌に込めるのが、ズバリ「ソウル・ミュージック」
60年代のソウル・ミュージックにおいて間違いなく最高のシンガーで
パフォーマーだったのが オーティス・レディングでしょう。
今日お届けしたのは、僕が最初に聞いた彼の曲、
「サティスファクション」です。最初に僕が彼の音楽に触れ、
映像を見たのは中学生くらい だったと思いますが、
そりゃもう「衝撃」でした!
「魂」を込め、自分の命を削るかのごとく、全身から搾り出すように歌う姿。
もちろん歌詞の意味はわかりませんでしたが、
これが「ソウル」なのかと感動しましたね。
彼の歌う姿は、幸いなことに映像としても残されています。
そして、その姿は、まさに 「魂の熱唱」と呼ぶのにふさわしいものです。
彼は、飛行機事故の直前に喉にできたポリープの
除去手術を受けていますが、やはりその強烈な発声が原因だったようです。
彼はビートルズやアレサ・フランクリンらの曲など、
他のアーティストのカバー曲を かなり発表しており、
その多くは原曲以上に仕上がっているモノも多いと思います。
しかし、その逆に、オーティスの曲をカバーしたアーティストは、
あまりいないんですね。
イメージが強烈だから・・・と言ってしまえばそれまでですが。
彼の曲は、彼の「魂の声」によってのみ、
その輝きを放つのかもしれませんね。