あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
今日は、日本コーヒー文化学会会員の佐野俊郎さんをお迎えして
自宅でもできる美味しいコーヒーの作り方など伺いました。
Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。
名前 : 佐野 俊郎
所属 : 日本コーヒー文化学会会員(熊日倶楽部)
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Q② 「日本コーヒー文化学会」について詳しく教えて下さい。
世界のコーヒーやその文化について、もっともっと知りたいと願う人々の集いを目的とする公正な団体。
1994年設立。
コーヒーの科学、コーヒーの生産、コーヒーの焙煎・抽出、コーヒーを取り巻く文化や
歴史など多面的に検討するとともに、何よりもコーヒーを愛する人々が集まって、これを楽しむ。
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Q③ コーヒーとの関係を含めた佐野さんのプロフィールを教えて下さい。
高校を出て、文化の“ぶ”の字も知らぬまま恩師の紹介で東京・新宿へ。
当時(昭和53年)コーヒー一杯500円の専門店で勉強。
一時サラリーマンを経て、コーヒー紅茶に携わること約30年。
専門店の立ち上げや講座(8年くらい)を行なってきた。
この講座は、少人数から50名くらいのものまで、阿蘇から天草いたるところで行なっている。
プロ養成ではなく“家庭で美味しいコーヒーを”をモットーに書籍に載っていない実践を伝えている。
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Q④ これまで開かれたコーヒー講座について内容を教えて下さい。
熊日生涯学習プラザ コーヒー紅茶講座
おもてなし講座 コーヒーと紅茶とともに簡単なお菓子でおもてなし
益城町・菊陽町・宇城松橋町・宇城小川町・熊本市 1~10回コース
いけばな教室などとのコラボ
阿蘇白水美術館でのアートコラボ
成仁病院(リハビリ部) ワンポイントと美味しいコーヒーを届けて(ボランティア)
法人の福利厚生レクリエーション など…
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Q⑤ コーヒー講座にはどんな年齢層の方が、どんな目的で参加されていますか?
参加者は20代~70代。男性20%、女性80%。
男性限定講座の時は、28名 キャンセル待ちあり。(日曜日)
参加目的は、家族の為に美味しいコーヒーを淹れたい。
会社で美味しいコーヒーをサービスしたい。
コーヒーの淹れ方をきちっと習いたい。など。
伝える事は、コーヒーは嗜好品であるので、コーヒー豆は何グラム?や
湯の温度は何度?などより、湯を注ぐときのコーヒー粉との対話を大事にする。
喫茶店の抽出法は営業用であり、家庭ではコーヒーを楽しむための淹れ方である。
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Q⑥ おいしいコーヒーを作るコツはどんな点でしょうか?
美味しいコーヒー豆
ミル
口が水平に開いているポット(急須)
ドリップ式抽出(カリタドリッパー)
そして経験(1日1回×365日×?年)
もっとも大切なのは ハート
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Q⑦ コーヒーにまつわる印象的なエピソードがあれば教えて下さい。
サラリーマン時代、不動産の営業をしていた時の商談で、リビングに通されて
ふとサイドボードを見ると、あのリチャード・ジノリのイタリアン・フルーツ柄のカップが。
カップの話からコーヒーの話になり、意気投合して不動産売買の仕事を
「君にまかせる!」と言ってくれました。
コーヒーとの関わりが思わぬところで、助けになりました。
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Q⑧ 佐野さんにとってコーヒーの魅力はどんなところでしょうか?
夢を見ること(想像)ができるところ。
例えば、ベートーベンは60粒のコーヒー豆を数えて自分で淹れていたと
本にかいてあると、真似てみてその時代の音楽家になってみたり、
レイモンド・チャンドラーの小説の主人公フィリップ・マーロウとコーヒーが出てくると
しがない私立探偵になったりと…。
一客のコーヒーカップの歴史に思いを馳せて楽しめる。
心地よい空間を演出できること。
珈琲の香にむせびたる夕より夢見る人となりにけらしな
珈琲の濃きむらさきの一碗を啜りて我ら静こころなし 吉井 勇
好きなもの 苺 珈琲 花 美人 懐手して宇宙見物 寺田 寅彦
やってみたい事
豪華客船で毎朝美味しいコーヒーを淹れてサービスする。
旅館(ホテル)で客室に出向いて美味しいコーヒーをサービスする。
これが仕事として成り立てばいいのになあ。
疑問
ソムリエやバーテンダーはいても、コーヒーマンはいない?
思う事
カウンター内での仕事や眺め(家庭においての対面カウンター)は
野球のキャッチャーのポジションに似ているなあ。
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Q⑨ 今後の講座の予定などあれば教えてください。
熊日生涯学習プラザ コーヒー紅茶講座
6月11日(月)~・6月15日(金)~ 各4回 など
熊日生涯学習プラザ : http://www.kumanichi-jb.co.jp/semi/
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