「夏休み特別企画」!!
~「この曲はこの人のオリジナルと思われているけど、
本当はあの人の曲なんです」シリーズ~。
第2弾♪今週は「ベティ・デイヴィスの瞳」を紹介しました。
この曲は、1981年にキム・カーンズが歌って、5週連続、
そして1週陥落したものの、翌週からまた4週連続で全米1位のヒット、
その年の年間チャートで2位、そして80年代の10年間のチャートでも2位、
まさに1980年代を代表するウルトラ・メガ・ヒットを記録して、
今でもよくRADIOでON AIRされていますね!
このキム・カーンズの「ベティ・デイヴィスの瞳」が実はカバーなんです。
最初に歌ったのは、ジャッキー・デシャノンという人で、1975年のこと。
作曲したのもデシャノン。この事は当時のレコードにも書いてありましたが、
大きな話題にはなりませんでした。
普通、カバー曲が流行ると、原曲もラジオでかかったりするものですが、
全然ありませんでした。
なぜかというと、ジャッキー・デシャノンのこの曲が入ったアルバムは
ほとんど売れないまま、81年当時、すでに廃盤になっていたんです。
そして1995年に日本で世界初CD化されるまで「幻の名盤」として、
コレクターズ・アイテムとなっていて、世界中でもごくわずかなマニアしか
原曲を聴いたことがなかったからです。
彼女は60年代から多くのロックンロール、ポップスのヒットを作った
作曲家として、ポップスの歴史に残る偉人の一人です。
でもCD化されて初めてこの原曲に触れた方は、
キム・カーンズのバージョンとの違いに驚いたんじゃないでしょうか。
原曲の素晴らしさはもちろんですが、
これを聴いてよくあのアレンジが思い浮かんだものだと、
キム・カーンズ版のプロデューサーとアレンジャーの素晴らしさも伺えます。