« 2013年5月 | メインページ | アーカイブ | 2013年7月 »

2013年6月

6月27日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム : ヨーヨーさんが出会った、
車椅子バスケットボール選手 及川晋平の魔法のことば。

「本当にやるべきことは不安に思うことではなく、
 いまこの瞬間でやるべきことをやっていくこと。」

「フットマーク株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「フットマーク株式会社」のヒミツに迫ります。

「フットマーク株式会社」は、
1946年(昭和21年)創業、1950年
(昭和25年)に設立されました。

・学校水泳・体育用品の企画、製造、販売

・一般水泳用品、プール備品・遊具の企画、製造、販売

・介護用品、健康快互用品、
 マタニティ用品の企画、製造、販売

・ 健康づくりの心身教育ウェアの企画、
 製造、販売 などを手掛けている会社です。

お話を伺ったのは、
フットマーク株式会社 広報室吉河祐子さんです。

Q 「フットマーク」という社名の由来を教えて下さい。

昔は赤ちゃんが生まれたら、間違えないように足の裏に
墨を塗り名前を書いており、学生の頃から家業を
手伝っていた現会長:磯部成文は、自分が会社を継いだら、
必ずこの可愛らしいマークを使おうと考えていました。
また自分の持ち物には名前代わりにマークを書くことも多々。
「足あとマーク」を好んでいました。
今ではその名のとおり、お客様といっしょに「足あと」残し、
未来を切り開いていくために新しい一歩を踏み出して
いくというような意味も込めています。

Q 「フットマーク」のヒット商品といえば、
「水泳帽子」だと思いますがシェアはどのくらいですか?
また、この商品は、いつごろ、どんなきっかけで
誕生したものですか?

高い国内シェアを誇っています。                                                              
水泳帽子のきっかけはなんと「赤ちゃんのおむつカバー」
からでした。創業当時は「赤ちゃんのおむつカバー」を
作っている会社でした。
しかし次第に夏場の需要が落ち込むようになりました。
原因は、夏場は乾きが良いので買い替え需要がないことと、
紙おむつの登場でした。                                                             
そこでおむつカバーに代わる、ほかに売れるものは
ないかと考えたところ、行き着いたのが「水泳帽子」でした。
まったく関係のない両者かと思われるかもしれませんが、
実は共通点はその縫製技術と素材。同じ技術を生かせて
シフトできたのが水泳帽子でした。それが1969年のことです。
ただし、当時学校では授業でプールに入る習慣が
ありませんでした。ですから現会長の磯部成文は
全国の特急の止まる駅に降りては、片っ端から
営業をしましたが、初めて目にする商品なだけに、
当然反応は鈍かったです。
そこで生徒数の多い学校をターゲットに直接カタログを
送付する作戦に出ました。

その当時はダイレクトメールという言葉すら
存在はしていませんでしたが、社員全員で手書きで
つくりました。そのころから流通は商習慣で
すでに決められていて、メーカーは問屋、
問屋は小売店、小売店はユーザーに。
それを破ってはいけないのは暗黙のルールでした。
そういった事情もある中、次第に学校から文具店、
問屋をいう本来のルートを通じ、問い合わせが
くるようになりました。やはり学校からの要求は
このルートで来るのだと理解しながら、
次第にお客様とのネットワークを結んで
いくことができました。
こうした状況にたどり着くまで5~6年かかっています。

磯部成文は、全国のお客さんに対して、一から
「水泳帽子」の存在の説明、そして使うことの意義を
説明しながら行脚しました。今では、プールへ入る
ときは水泳帽子をかぶることは当たり前のようになって
いますが、そんなルールはありません。
実はこのとき「プールでは水泳帽子を必ず着用」と
いうことを一社ずつ謳ってまわったことが、
今の習慣につながっています。
その後、水泳帽子以外の周辺商品の開発も始まります。
バッグやゴーグル、また着替えタオルなど・・・。
学校用水着については、むしろ後発(1970年代後半~)
でしたが、今では学校、
子どもたちの声を元に様々な水着をつくっています。

Q そのほか「フットマーク」の商品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。

「介護」という言葉は、実は磯部成文がつくった造語です。
1984年に商標登録をしています。
元々は“商品名”として生まれた言葉でした。
その商品とは大人用のおむつカバー。1970年はじめころに、
弊社が赤ちゃんのおむつカバーをつくっていると
知っていた近所のお嫁さんが夜中にこっそりと訪ねてきました。
なんでも「うちのおじいちゃんがおもらしするので、
大人用の大きなおむつカバーをつくってほしい」という
相談でした。当時は当時は具合の悪いことは世間に話を
することは恥ずかしいという時代でした。
そのことを考えると口には出さなくても、同じような状況で
困っている人は他にもたくさんいるのではと思い、
大人用のおむつカバーをつくって売ることになりました。
そして商品名を考えることになりましたが、
どこかしっくりこないまま大人用、病人用、医療用と
名前が変遷していきました。
そしてようやく「介護用おむつカバー」という名前で
落ち着きました。ここにくるまでに実に10年かかっています。
介護の由来は「看護」と「介助」を組み合わせたものです。

Q そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。

昨年より「クロールで25」という商品を発売しています。 
「クロールで25」は浮く水着とテキスト、DVDの3点が
そろって初めて成立する“水泳を覚えるツール”です。
この「ツール」によって短時間で、好きな時間に、
泳ぎを習得することを目指します。
泳げない子どもに対して水に浮く感覚を教えてくれ、
段階を踏みながら上達していく楽しさを、
親子で感動・共有できる商品です。
開発のきっかけは、小学校の水泳授業時間が削減され、
泳げる子どもと泳げない子どもの二極化が進んでいるという
新聞記事を見たことから始まります。
環境が問題であれば、もっと子どもたちが水を楽しみ、
泳げる子どもが一人でも多く増えてほしいとでいう
単純な思いがプロジェクト立ち上げのきっかけでした。
「泳げるようになりたい」という声に応えることは、
長年の水泳用品をつくり続けてきた私たちの使命であると
さえ感じたのです。
そこへ「着るだけで泳げる水着があったら・・・」という
同じ夢を持った株式会社アクア代表・小倉和宏氏との
出会いもあり、「クロールで 25」の商品企画が
2009 年からスタートしました。
「株式会社アクア」はマンツーマン指導を得意とする
水泳の家庭教師です。クロールで 25 という商品の
バ泳の家庭教師として高い実績を誇る・同社の
小倉和宏氏考案による「4 点浮力理論」にあります。
この理論の裏付けは、小倉氏自身の生涯指導レッスン数
のべ50,000レッスンを超える指導経験から培った
知識と学生時代からこれまでの研究で導き出した
小倉氏独自の理論となっています。
そして小倉氏の指導方法監修のもと、その
「4 点浮力理論」をいかした浮力構造を持つ
「クロールで25」は誕生しました。
一昨年と昨年、夏にイベントを開いたりし、
親子で実際に体験できるイベントも開催しました。
水が怖くて手が離せなかったお子さんも、
浮力があるおかげで安心でき、水を克服できた場面も
何度も見ました。また親御さんとお子さんで一緒に
水泳を学ぶまた学校へ備品として採用いただいている
ところもあり、学校水泳の場面においても一層
お役に立てるよう提案しています。

今日はフットマーク株式会社 広報室
吉河祐子さんにお話を伺いました。

吉河さん、ありがとうございました。

フットマーク株式会社 オフィシャルサイト
http://www.footmark.co.jp/

-----

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

6月26日(水)の魔法のことば

今日はラジオネーム : サトッさんが、
映画「シビル・ガン 楽園をください」の中で出会った魔法のことば。

「人間は誰でも自由にものを考え、自由に発言する権利がある。」

『じゃがいもドーナッツ』

このコーナー『やさしいごはん』では
毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしています。

毎月、第4水曜日に登場するのは、
 『プチプレジール』の河野佳代子さんです。

IMG_1993.JPG

Q① 河野さんの近況は?

今月初めにホタルを見に行きました。
暗闇の木々の中で幻想的に光るホタルを初めて見た子供は、
『クリスマスツリーみたい』と感激していました。
私もホタルの光に癒され、今後もホタルがずっと見ることの
できる環境であってほしいなと思いました。

Q② 今日のオススメの食材、(料理)を教えてください。

今日は『じゃがいもドーナッツ』 を紹介します。
ジャガイモの中のビタミンCは、でんぷんに守られて
加熱しても壊れにくいそうで、ビタミンCの働きは、
疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
カリウムや、ビタミンB1、食物繊維なども含み、
栄養満点ですので、子供のおやつにもピッタリです。
型を使い、生地を抜いたり、丸めたりする作業は
楽しいので、子供と一緒に作るのもいいですね♪

【材料】

じゃがいも 200g
砂糖 70g
卵 1個
バター 20g
牛乳 50cc
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 6g
バニラエッセンス  少々

【下準備】

・薄力粉とベーキングパウダーは
合わせてふるっておきます

・卵とバターは常温に戻しておきます

・じゃがいもは皮をむき茹でて、
熱いうちにつぶし、冷まします

130626a.JPG

【作り方】

ボウルにバター,砂糖、卵、牛乳を加え、
そのつどホイッパーでよく混ぜ合わせます

バニラエッセンスと
つぶしたじゃがいもも加え、混ぜます

ふるった薄力粉とベーキングパウダーを入れ
ゴムベラでさっくりと混ぜ、生地を作ります

130626b.JPG

ドーナツ型に成形か好きな型で生地を抜き、
170度の油できつね色になるよう揚げます

揚げた後、お好みでグラニュー糖や粉糖、
シナモンシュガーをまぶして出来上がりです

130626c.JPG

じゃがいもの水分量によって生地の出来上がりも
違ってくるので、生地がベタつき、扱いにくい時は、
薄力粉を増やしてください

-----

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

 

6月25日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム : クジローさんが出会った、
貝原益軒の魔法のことば。

「自ら楽しみ、人を楽しませてこそ、
 人として生まれた甲斐がある。」

「アフター・アース」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、
現在公開中の「アフター・アース」です。

ハリウッドを代表する売れっ子俳優、ウィル・スミス。
彼の息子ジェイデンも、天才子役として大人気ですね。
今日ご紹介する映画「アフター・アース」は、
ウィル・スミス主演のSF映画。
しかもなんと、息子のジェイデンと共演するために、
ウィル自身が原案と製作を務めたという作品なんです!
親子初共演となった2006年の「幸せのかたち」のときは、
ジェイデンくんは、7才。まだまだ子供でした。
その後、2010年の「ベスト・キッド」のリメイクで
ジャッキー・チェンとの共演を果たし話題になりました。
このコーナ―でも紹介しましたよね。
今回14歳に成長したたくましい少年として
登場するジェイデンくん。
かなり派手なアクションも見せてくれる
堂々たる成長ぶりにも注目です。

「アフター・アース、」今回の舞台は、
人類が地球を離れ、別の惑星に移住した
1000年後の遠い未来。

伝説の兵士として尊敬を集めるサイファと、
その息子キタイは、宇宙遠征の途中でトラブルに
見舞われ、ある惑星に不時着してしまいます。
生き残ったのはサイファとキタイの2人だけ。
しかもサイファは大けがを負っていました。
帰るためにキタイは1人で宇宙船から落ちてしまった
緊急シグナルを探すことになりますが、
実は不時着した星は、
人類が見捨てた地球であることが発覚!
様々な危険が2人を襲います!

不時着した惑星でのサバイバル、といえば、
他にもいろんな映画で描かれていましたが、
この映画がユニークなのは、
それが人類が離れた後の地球ということ。
人類のいない地球がどう描かれているのか、
これが注目ポイントの1つです。
またSFといえば、ユニークなクリーチャーですよね。
今回も、獰猛な野生動物や巨大なサルの群れなどが
登場し、スリリングな物語を盛り上げてくれます。
特に、人間の「恐怖」を感知して襲ってくるモンスター
「アーサ」が怖い存在です。
どんなに息を潜めていても、人間が恐怖のために発する
フェロモンを感知して、襲ってくるという設定なので、
この怪物をどう倒すのかというポイントが、
映画のクライマックスになっています。
肉体の強さだけでは、倒せず、精神的にタフに
ならないと倒せないというところが、キタイ少年が、
子供から大人へ成長する試練になっているという
仕掛けになっています。

そしてもう1つの見どころが、親子のきずな。
映画を企画した理由が、ウィル・スミスが
息子のジェイデンを共演するため
というだけあって、ストーリーにも2人の親子関係が
そのまま反映されています。
また「ベスト・キッド」でも見せてくれた
ジェイデンの素晴らしい運動神経、
そして演技力にも磨きがかかっています。
彼の成長ぶりにもぜひ注目してくださいね!

監督をつとめたのは、「シックス・センス」の大ヒットで
世界を驚かせたM・ナイト・シャマラン監督です。
「シックス・センス」でも少年の微妙な心の動きを
ホラー映画とリンクさせるという離れ業を見せた
鬼才です。インド系アメリカ人の監督さんなので、
生命観や死生観に独特の東洋的な思想が感じられます。
今回は、恐怖をどう克服するのかという少年の
精神的な成長という点に、監督らしい演出がみられます。
まるで、魔法のことばのような名言が登場してきます。

「危険は目の前に実在するが、
恐怖は想像の産物。恐怖は、お前自身の中にある。」

父親から子供への励ましの言葉として、
こんな言葉がかけれれたら素晴らしいですね。
親子映画としてもおすすめの作品です。


今日ご紹介した映画「アフター・アース」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

「アフター・アース」オフィシャルサイト
http://www.afterearth.jp/

-----

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

6月24日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム : いけピョンさんが、
「ドラえもん」の中で出会った魔法のことば。

  

「人に出来て、君に出来ないことなんてあるもんか。」

  

「音声式点字タイプ」

あらゆるジャンルの“注目の人”にインタビューする
「ヒューマン・ラボ」。

2012年2月に続いて2回目の登場。
「音声式点字タイプ」の開発に携わった、 立大学法人 熊本大学
工学部技術部の須恵耕二さん
と、熊本大学工学部の学生さん
ゲストにお迎えしました。

IMG_1991.JPG

「音声式点字タイプ」を制作し、盲学校に寄贈する活動を
おこなっていらっしゃいますが、その後の活動について伺いました。

Q① お名前と職業・所属を教えて下さい。

名前:須恵耕二
所属:国立大学法人 熊本大学 工学部技術部

プロフィール: 熊本電波高専(現:熊本高専)を卒業後に
2年間のキリスト教奉仕活動を経験して、九州工業大学情報工学部の
文部技官に。平成19年に熊本大学工学部へ。
技術部計測制御グループのリーダとして、技術開発をはじめ
学生実験や電気安全の指導、衛生管理などにあたる。
家族は6人。趣味はギターと釣り。
主な資格は第一級陸上無線技術士、第二種電気工事士。
熊本市在住の47歳。

ホームページ、ブログなど:
http://www.tech.eng.kumamoto-u.ac.jp/tenji/

-----

名前:平川聡嗣
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科3年

プロフィール:福岡県出身。
大牟田市立三池高校卒の21歳。文芸部所属。
人と話す事が好きで、週末はTRPGなどをして過ごす。
理系ながら小説を書くことが趣味。

-----

名前:嶋元遥
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:熊本信愛女学院卒の19歳。
数学が得意で、音響工学を学んで将来はレコーディング
エンジニアになるのが夢。文芸部所属で短編小説を書く。
趣味は音楽を聴くこと。実は、ギターも弾く。

-----

名前:馬田祐佳子
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:熊本県立第一高校卒の19歳。
バドミントン・サークルに所属。
学生のうちにやりたいことは、ヨーロッパへ行くこと。

-----

名前:廣木優里
所属:熊本大学工学部情報電気電子工学科2年

プロフィール:宮崎県出身。
延岡学園高等学校尚学館中学校高等部卒。
コンピュータでの情報処理や音響工学に興味があり、
アメリカホームスティ経験を生かした短期留学もと
考えている19歳。熊本大学フィルハーモニー
オーケストラに所属し、フルートを担当。

-----

Q② 活動の主体となる「事務局」の基本情報を教えて下さい。

名称: 国立大学法人 熊本大学 工学部
住所: 熊本市黒髪2丁目39番1号(黒髪南キャンパス)
電話: 096(344)2111(代表)
URL:  http://www.eng.kumamoto-u.ac.jp/

※「技術部」は、学生実験指導、研究装置開発・製作、
測定装置運用、安全衛生管理、放射線管理、
各種プロジェクトでの学生教育等、業務として
研究・支援の技術支援にあたる技術職員組織。
毎年8月に実施している中学生対象の
「夏休み自由研究技術相談会」は今年で11回目を数え、
全国の大学に先駆けて早くから地域貢献活動も展開している。

Q③ 「音声点字タイプ」について、
       これまでの活動を説明してください。

きっかけは2年前。視覚障碍者向け学習支援器具を開発した
他大学の方の発表に触発されて「何が出来るか分からないが、
仕事で培った技術でお役に立ちたい」と熊本盲学校に
電話をかけました。後日、盲学校で先生方より盲教育に
ついての話を聞き、盲学校の授業が通常の学校と
ほとんど同じ内容で、ハンディを補う専用器具は
高価で種類が少なく、先生方の創意工夫で教えて
おられる事を初めて知りました。

その中で「こんな物があったらとても助かる」という
話があり、大学の同僚たちに持ちかけて一緒に
開発したのが「音声式点字タイプ教具」です。
これを大学の「ものづくり講習会」で学生に勉強がてら
作って貰い、クリスマスプレゼントにと熊本盲学校に
3台贈呈したところ、子供たちが本当に大喜びして
使ってくれて、学生も私たちも大変感動しました。

その後、盲学校の推薦で全国の先生方が集う研究会
でも教具を紹介する機会に預かり「うちでも使いたい」
という声を多数頂きました。                                                        
そこで、全国的なニーズに応える検討を始めました。
まず、手作りの教具の製作工程を一から見直して、
出来るだけ手間を減らしつつ品質を高めるよう改良を
施しました。

最初の贈呈式がTV等で報道された事もあって、
大学として今後どうすれば大学らしく地域貢献出来るのかを
検討した結果、「学生の学習成果での社会貢献」という
方法が適当だろうという事になりました。
そこで、寄贈を念頭にした学生向け「ものづくり講習」の
継続に取り組みました。

「全国の目が見えない子供たちに贈ろう!」という
キャッチコピーで工学部内に呼びかけた結果、
少しずつ参加する学生が増えて製作台数も増えてきました。
昨年11月には、熊本市内で開催された「全九州盲学校長会」で
教具の贈呈式を行って頂き、九州・沖縄の全ての
盲学校・視覚総合支援学校に1台ずつ教具を贈呈出来ました。
他県への分も含め昨年は14台贈呈しています。

また、日本学術振興会の科学研究費補助金(科研費)の
研究テーマにも採択され、こちらで製作した教具20台は
今、全国各地の盲学校へお貸ししています。
こうやって実際に授業で活用される事が増えた結果、
この教具の教育上の位置づけも明らかになってきました。
開発の段階では、点字タイプライターの使い方を音で
覚えるための教具という発想でしたが、全盲だけの児童は
すぐに覚えて点字タイプへ移行できるのです。

一方で、全盲と一緒に知的障碍も併せ持つ重複障碍児に
とってこそ、この教具が必要であるという報告が
寄せられてきました。
例えば、障碍ゆえに指を分けて使うこと(指の分化)が
難しい児童、指の力がとても弱くて点字タイプライターの
キーを叩けない児童、発達障害から点字入力規則と
リズムを守れない児童、自分の気持ちを言葉で表現する事が
難しい児童など、障碍の状態は一人ひとり違うのですが、
専門知識を持った先生方が上手に教具を活用されて、
それぞれの子供たちの教育に大きな改善を見たそうです。

音声応答の機能を活かして遊びの中で点字に親しんだり、
身の回りの行動を学ぶ自立活動の時間でも役立っていると
聞いています。各地の先生方と協力関係が築けた事で、
今後もお手伝いできるような体制には近づけたと思います。                                                                                                                  

最近では、盲学校以外の視覚障碍者支援団体からも
問い合わせが入るようになりました。
点訳ボランティアの養成にと言う声や、
中途失明された方の点字学習、視覚障碍者の養護老人
ホームでの活用等です。

年齢を問わず、必要なのだと認識を改めています。
中には、活動を支援したいという個人からのご寄附や、
チャリティー活動の収益で教具をプレゼントしたい、
という問い合わせも頂いています。
このようないろんな方々の「何かをしたい」という
気持ちが、今では取組みの後押しになっています。

Q④ 前回の出演(2012年2月13日)以降、
         活動に関する変化などあればお願いします。

一番大きな変化は、学生有志が製作ボランティアチームを
作ったことです。最初の贈呈式に参加した学生が友達や
後輩たちに積極的に声をかけてくれたようです。
そして、教具を製作・寄贈する活動を自分たちで企画して、
大学の「きらめきユース・プロジェクト」という
学生支援事業に応募し、製作予算まで獲得してきました。
そのおかげで、昨年の全九州盲学校長会での贈呈も
実現しました。

学生が立派に社会貢献したということで学内でも
話題となり、学長や学部長はじめ、
いろいろな先生方から応援して頂けるようになりました。
実は、私たち技術職員は製作するのが仕事ではないので、
増えるニーズに応える方法を模索して困っていた頃に、
学生たちがチームを作ってくれました。

学生がどんどん主役として活躍し、将来社会的な
視点を備えた技術者として育ってくれるなら、
大学としてこんなに嬉しいことはありません。
彼らのチーム結成によって、今に至る道が開けたと
言っても過言ではありません。

Q⑤  この活動にとりくむきっかけは?
          具体的にどんな活動をやっていますか?

馬田:最初の贈呈式に参加した1つ上の先輩から
「やってみないか」と誘われました。私たちは学科の
学生会メンバーなのですが、学生チームは最初、
この中の声掛けから生まれました。
今では、学生会以外の人も増えています。                                                            

廣木:私は学科の新入生合宿研修で、
須恵さんから「ものづくりと社会貢献」という内容で
教具贈呈の話を聞いて興味を持っていました。
そこに、先輩からのとても熱いメールが流れてきて、
参加を決意しました。                                                            

平川:私の場合は、須恵さんの行動力と熱意に
まさに恐れ入った、という感じで、自分も協力したいと
思い、2年目の今年は学生チームの代表に名乗り出ました。                                                             
昨年の活動では、最初に須恵さん他職員の方々から
開発・製作の技術指導を受けて、授業の空き時間や
放課後等に少しずつ教具の製作に取り組みました。
なかなか思うように時間を取れないのですが、
その中でどうにか贈呈まで漕ぎつける事が出来ました。

Q⑥ これまでの活動の中で、最も印象深い
         エピソードをお願いします。

嶋元:やはり、昨年の全九州盲学校長会の贈呈式に
参加出来た事です。
校長先生方が皆さん起立して拍手で私たちを迎えて
下さったんです。そして、皆さんが笑顔で手作りの
教具を受け取って下さいました。

ご自身も全盲のある校長先生が「大学が盲学校の
ことを考えてくれるだけでも大変有難いのに、
こんな楽しい教具まで作って下さった。
使ってみて、子供たちにやらせたい事が次々と
浮かんできました。」と御礼を述べて下さり、
本当に役に立ってるんだと、すごく実感しました。
まだ製作を始めたばかりで十分には
作れていなかったのですが、
ちょっとでも製作に参加出来て本当に良かったと
思いました。一緒に手渡した友達も、先生方が喜んで
受け取って下さったことでやる気が出て、早く1台目を
完成させたいと思った、と言っていました。

Q⑦ 8月に高校生の参加する新しいプロジェクトが
         あるそうですが、詳しく教えてください。

研究成果を社会に普及・還元する事業である
日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」に
今年は熊大から3件採択され、私たちは、高校生に
この教具を一人1台ずつ製作してもらうイベントを、
8月7日(水)~9日(金)の3日間、
熊本大学工学部で行います。

題して                                                    
「おしゃべり点字教具で本格電子工作!
  ~届けよう!目が見えない全国の子供たちへ~」

3日目には盲学校訪問も予定しており、
出来上がった教具は生徒さん直筆の送付状をつけて、
全国の盲学校へ発送する予定です。
技術の勉強と社会貢献を同時に体験出来ますので、
ぜひ参加して貰えたらと思います。                                                                    
定員は20名で案内は各高校に送付します。

問い合わせ先は電話096-342-3696
技術部 須恵までお願いします。

Q⑧ 「音声式点字タイプ」の活動にとって、
         今後の課題は何だと思われますか?

学生たちは、それぞれ勉強・実験やレポート課題を
抱える他、サークルやアルバイト等で忙しく、
製作時間をまとめて取る事が難しいのが現状です。
これが研究室ならば、学生への課題にも出来ますが、
有志なので学業が第一、ニーズが大きくなったとはいえ、
あまり負担はさせられません。ですから、
より多くの学生を集めて人海戦術的に製作することが、
ニーズに無理なく応え、また長く継続するための
鍵ではないか、と思っています。

Q⑨   今後の活動予定やPRしたいことなどあれば
          教えてください。

平川:私たちは、全国71校全ての盲学校に
教具を贈呈する事を当面の目標としています。
少しずつでも仲間を増やして、「熊大から全国へ」と
いう気持ちで継続していけるように頑張りたいです。
また、開発する力をつけて、いつか新しい教具を
私たちからも提案してみたいですね。
「学んで、作って、届けよう!」今、これを聴いている
熊大の人がいたら、ぜひ一緒にやりましょう!                                                            

須恵:この取組は、視覚障碍者とその先生たち、
学生、大学など、関わり支えて下さっている人
それぞれに喜びがあるものだと思います。
反響や期待に応えるには、もうちょっと時間が必要ですが、
全国各地の現場の先生方、そして学生たちと協力して
必要な教具を今後も形にしながら、全盲の方のお役に
立っていけたらと思います。 
また、学校だけでなく、個人でも使いたい等のニーズに
今後は応える事も必要になっています。
方法を検討していますので、必要な方は
一度ご相談頂ければと思います。

今日は「音声式点字タイプ」の開発に携わった、
国立大学法人 熊本大学 工学部技術部の須恵耕二さんと、
熊本大学工学部の学生さんをゲストにお迎えしました。

須恵さん、学生のみなさんありがとうございました。

-----

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

6月20日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム : コメコさんが出会った、
映像作家 墨岡雅聡の魔法のことば。

「前向きに悩め!前向きに振り返ろ!
   前向きでいこう!前向きなら大丈夫!」

「株式会社おたべ」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は、「株式会社おたべ」のヒミツに迫ります。

株式会社おたべは、                                                                              
1946年(昭和21年)
京都市中京区で菓子小売店開業(創業)
                      
1949年(昭和24年)
八ツ橋の製造販売を始める
                             
1965年(昭和40年)
株式会社さか井屋設立(設立)
                            
1969年(昭和44年)
社名をさか井屋から、株式会社おたべに変更   

現在に至ります。

今日お話を伺ったのは、株式会社おたべ
マーケティング部の松村保さんです。                                                                                                         

Q 「おたべ」という社名の由来を教えて下さい。

「お召し上がり下さい」という言葉は、
京都弁で「おたべやす」というのですが、
さらにそれを短くしインパクトを狙って「おたべ」
3文字にしたとのことです。                                                             
「おたべ」というと命令口調になり失礼に
当たるのですが、それよりもインパクトを優先させました。                                                           
先に商品名として「おたべ」があり、
よく売れた結果、会社名もおたべになりました。                                                            

Q その商品の開発のポイントを教えてください。

先代の社長は、菓子職人ではなく商人的な発想で
「おたべ」を考え出しました。というのも、
先程の誰でも作れることで大量生産できるという
だけでなく、四角の生地にすることにより、
円形などの形にするより生地の無駄を
減らすことになり、その結果、安くて美味しい商品を
お客様に提供できるという良いサイクルが生れました。
それは大きなポイントであったと思います。               

Q そのほか「おたべ」の商品に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。

1966年(昭和41年)
つぶあん入り生八つ橋おたべ発売
                         
1998年(平成10年)
期間限定の秋おたべ発売開始
                            
2005年(平成17年)
京都工場新築 黒のおたべ発売開始
                                  
2008年(平成20年)
京ばあむ発売開始
                                   
当社は、八ツ橋の最後発企業ですが、
何事にもチャレンジしてきたことで、
つぶあん入り生八つ橋「おたべ」や「京ばあむ」と
いったヒット商品が産まれました。
(その分失敗も沢山ありますが…) 
ということで、何にでも積極的に
チャレンジしていく社風で、
その結果失敗したとしてもかなり寛容です。                                                             

Q  そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。

通信販売を行っており、京都にはなかなか行けない
というお客様にもお答えできるようになって
おりますので、ぜひ今お聴きの皆様の中で
「久しぶりにおたべを食べたいなぁ」と
思われましたら、0120-81-8284(ハーイ・ヤツハシ)
までご連絡頂くか、パソコンやスマホから「おたべ」で
検索して頂けますとヒット致しますので、
ぜひお問合わせ下さい。                                                              

今日は株式会社おたべ マーケティング部の
松村保さんにお話を伺いました。
松村さん、ありがとうございました。

おたべオフィシャルサイト http://www.otabe.co.jp/

-----

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

1 | 2 | 3 | 4