企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は自動車ブランド「MINI」のヒミツに迫ります。
まずはMINIを取り扱うビー・エム・ダブリュー株式会社の
概要から紹介しましょう。
BMWグループは、ドイツ、ミュンヘンに本社をおく、自動車会社です。
BMW、MINI、ロールスロイスの3つのプレミアム・ブランドを持っています。
日本の設立は1981年で、本社は東京にあり、日本においては、
BMWビジネスとMINIビジネスを中心に活動している会社です。
お話を伺ったのは、ビー・エム・ダブリュー株式会社
広報部(製品広報マネージャー)の前田雅彦さんです。
Q「ミニ」というブランド名の由来を教えてください。
MINIと言うブランドは、もともと、イギリスの自動車会社が
持っていたブランドですが、1990年代後半にBMWが
取得したブランドである。
日本においては、2002年からBMW社がMINIを販売している。
MINIは小さい車、すなわち、コンパクトカーなので
「ミニチュア」を語源に「ミニ」という造語をブランド名にした。
いま言われている「ミニスカート」など、小さいものを「ミニ」と
称するのは、我々の車、MINIが語源であると言われています。
Q「ミニ」は、どんなイメージの会社を目指しているのですか?
MINIのブランドの中心には、エキサイトメントという考え方がある。
これは、ワクワクするような、ドキドキするような、
人を楽しませるブランドである。
すなわち、奇想天外なことを常に追い求めるブランド。
MINIはその「独特なフォルム」やオリジナルな自分だけの
こだわりを追及できる「豊富なカラーリング」、
ちょっとクセのあるドライビングが楽しめる
「小回りの利く機動力」が特徴
だからMINIの根強いファンは、やんちゃで、
エッジの効いた個性的な人たちが多い
また最近は、MINIのルーツである「英国」を打ち出すことで、
改めてMINIの良さを表現する「原点回帰」を
ブランド戦略のひとつとして掲げ始めています。
Q「ミニ」という車種は、超ロングセラーのブランドですが、
初代ミニが誕生したのはいつですか?
誕生のきっかけなどあればお願いします。
1959年誕生。
当時、スエズ危機があり、世界的に石油価格が高騰していた。
MINIの母国イギリスにおいても、石油価格の高騰は深刻であった。
燃費の良い車が必要とされ、また、大人4人が乗れ、
4人分の荷物も積めることが必要であった。
Q数多くある「ミニ」の車種ですが、歴代でもっとも売れた
車種は何ですか?それは、いつごろ発売された車種ですか?
累計でどのくらい売れていますか?
もっとも売れたのはハッチバックタイプのMINIです。
初代MINI、そして、BMW製となってから
3回のフルモデルチェンジをしています。
フルモデルチェンジをしても、誰もが見てもMINIと分かる車です。
日本では年間約1万台位、売れています。
4ドアタイプのMINIクロスオーバーも特に売れています。
Q上記車種のセールスポイントや開発秘話があれば教えてください。
そのような中、あるデザイナーが、カフェのレストランで、
紙ナプキンにスケッチした車が製品化され、MINIが誕生した。
当時のイギリスでは、ひじょうに受け、爆発的に売れた。
これは全世界にも広がり、日本でも爆発的に販売された。
MINIは誰もが見ても、MINIでなければなりません。
よってフルモデルチェンジがとても難しいです。
すべてのデザインコンセプトを基本は同じにしなければならないが、
変化を入れることが非常に苦労します。
Q現行の「ミニ」は何種あるのでしょうか?
タイプ別にいくつかご紹介ください。
MINIは2002年の誕生の時は、ハッチバックスタイルの
MINIが1モデルしかなかった。
その後、屋根が開くコンバーチブルが誕生した。
その後、クラブマンと言う、ハッチバックモデルを少し長くした
モデルが登場した。
3ドアしかMINIには車がなかったので、
4枚ドアの大きいSUV、クロスオーバーが誕生した。
MINIでもっと遊べるように、二人乗りの小さいMINIクーペ、
クーペをベースに屋根が開くタイプのMINIロードスターが誕生した。
4枚ドアのクロスオーバーをおしゃれなクーペの形にした
ペースマンが誕生した。
現在においては、7つのボディバリエーションがある。
Q「ミニ」の歴史の中でもっとも印象的な出来事は何ですか?
MINIの歴史の中でもっとも印象的な出来事は、
BMW製のMINIとなったこと。
もともと楽しい車のMINIであったが、
BMWが開発をすることになり、車の走りそのものも楽しくなった。
MINIはわくわく、どきどきするゴーカートフィーリングを
大切にしており、BMWの開発により、それがさらに進化した。
マーケティングキャンペーンとしては、
2年に1回実施しているMINIコネクションがある。
MINIのユーザーが多く集まるこのイベントは、
全国からの参加者が多く、今年は、10月4日に
富士スピードウェイで行われる。
Q「ミニ」は、面白いCMが多いですが、
舞台裏のエピソードなどあれば、ご紹介ください。
今年3月に7年ぶりにフルモデルチェンジをした際、
歴代のMINIをドミノ倒しにし、
新しいものに変化させると言うCMを行なった。
ロンドンの地下をMINIが走り回り、きびきびとした走り、
コンパクト性を表現したCMを行なった。
MINIクロスオーバーの大きさを表すため、
4人の相撲取りがMINIクロスオーバーに乗り、
そこから次々と降りてくるCMを行なった。
特に最近では、MINIがしゃべっているかのような
奇想天外なエンジン音で表現した動画をサイトにアップしている。
Qそのほか「ミニ」に関する面白いエピソードなどあればお願いします。
最近では、ゆるキャラブームもあり、特に熊本で有名な
くまモンとのコラボレーションは、印象的。
きっかけは、熊本のディーラーがリニューアル。
くまモングッズを作って試乗してくださったお客様に
プレゼントしようとコラボレーションをくまモンに持ちかけていた
くまモンが初めてのヨーロッパ訪問をすることになり、
MINIの本拠地であるイギリスに招待した。
イギリスの”クマ”と言えば、パディントン・ベア。歴史があり、
古くから世界中の人々に愛されているパディントン・ベアが
くまモンをエスコートして、ちょうど100周年を迎えた
MINIのオックスフォード工場をくまモンに見学してもらった。
くまモンのMINIオックスフォード工場を記念して、
「くまモンMINI」を特別に製作した。
工場見学の際、くまモンにサプライズとしてお披露目した。
くまモンとウリ二つであったため、
くまモンMINIは非常に出来が良いと大好評。
くまモンのMINI工場訪問とくまモンMINIは、
全国規模で多くのメディアに取り上げられ、SNSでも大変話題になった。
くまモンのMINI工場訪問を記念して、くまモンMINIのステッカーを
全国のディーラーでお客様にプレゼントさせていただいたところ、
たくさんのお客様が来場してくださいました。
その後、くまモンMINIは英国から日本へ渡り、
くまモンがくまモンMINIで登庁するなど、
公用車として活用していただきました。
【参考】
MINIから、くまモン仕様の特別な『くまモンMINI』が誕生。
MINI×くまモン奇跡のコラボ。
Qそのほか、オススメの商品、サービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
7年ぶりにフルモデルチェンジした
ハッチバックタイプのMINIが3月に発表された。
MINIらしさを残しつつ、今までより若干サイズを大きくし、
機能性も高めた。
さらに、今月、9/8にはMINI初となる
ディーゼルエンジン搭載モデルを販売開始。
SUVならではのパワフルな走り出しを、
奇想天外なエンジン音で表現した動画を制作。
●ニューMINI CROSSOVER
●ニューMINI PACEMAN
わくわくするようなディーゼルのエンジン音を人の声が
面白おかしく表現しています。
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