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2013年1月

1月31日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム:ミーマインさんが出会った、
ロマン・ローランの魔法のことば。

いつまでも続く不幸というものはない。
じっと我慢するか、勇気を出して追い払うかの
いずれかだ。」

NPO法人フリースクール地球子屋

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」
1月31日までの10回にわたって、
スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」。

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、
市民、NPOや企業などの様々な団体が
地域の問題に取り組んだり
住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、
皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために
その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

今日はいよいよNPOスペシャルの最終回。

今日はNPO法人フリースクール地球子屋(てらこや)の理事
加藤千尋さんにお話を伺いました。

Q 組織の基本情報を教えて下さい

フリースクール地球子屋は、1996年に保護者が
中心になってつくられ、2度の移転の後、
この熊本市中央区国府で10年間活動しています。

ここに関わる子どもたちは、学校の体質に合わなかったり、
いじめや発達に偏りのあるいわゆる発達障害が
あったりすることで学校に馴染めない子どもが
心を休める居場所として、あるいは学校のかわりに
学ぶ場所として活用しています。                                                              

現在、保護者を中心にスタッフが6名、
通っている18歳以下の子ども4名、
18歳以上の青年が7名ほどいます。                                                           

問合せ先は、電話096-363-7633です。
ホームページ 「フリースクール地球子屋」
http://terakko.org/

Q 組織の活動目的を教えてください。

子どもたち1人1人が、自分の特性を活かして
社会にむけて自立していくことを支援します。

学校に行けない子どものことを知らない大人は、
今だに本人がさぼっているとか親の育て方が悪いなどと
平気でいいますが、とても本人やご家族を
傷つけていることに気が付いていませんし、全くの誤解です。

子どもは、学校に行けるものなら喜んでいきます。
しかし心ないクラスの子どもに執拗にいじめられていたり、
先生の態度に不安を覚えたりして平穏な生活が
送れない状況なのです。
みなさんも同じような状況になったら、と考えてほしいのです。

学校に行かない、行けないというのは
子どもに現れた1つのサインなのです。

いつまでも大人が学校に行くか行かないかの1点に
ばかりこだわっていると子どもの本当の姿を見失うことになります。
今、その子どもが必要としていることは「学校にいくこと」
ではないということに気づかないといけません。

このように誤解に満ちた周りの大人に囲まれていると
どんどん体調がおかしくなります。
ですからまずは子どもたちが安心して日常が過ごせる
場所が必要なのです。
その上で子どもの発達上の課題があるならば、
いいところを伸ばしていこうというスタンスで取り組んでいきます。
きちんとトレーニングすれば
どの子どもも成長することはできるのです。

無理やり「これをこの段階でできなきゃダメ」と
型にはめたような指導をするから型にはまらない
子どもは困ってしまって動けなくなります。
                                                            
人間は、生き物であって1人1人違うんだという前提で見れば、
どの子どもにもたくさんのよいところがありますし、
早い遅いはあっても発達はしていくものです。
最終的に社会で活躍できる大人になってくれれば
それでいいと考えています。
そういうことを目的にして17年間取り組んできました。

Q いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

当初は、保護者が学校に行けないわが子のことを
理解しようと学習会からはじめました。

保護者どうしの交流もできてきたところで、
我が家で「暇だ、退屈だ」と時間をもてあましている
子どもがいることがわかったのです。

けれど、学校に行くことは体調も悪くなるし、
緊張状態が続いてよくないのです。
そういう子どもたちのための居場所や学びの場所を
子どもたち自身ではつくることはできませんよね。
こればかりは大人がどうにかしてあげないといけない、
ということで設立当初は、学校に行けない不登校の
子どもたちの居場所、フリースペースとして立ち上げました。

ですがすぐにただ集まるだけでは面白くないということで、
子どもたち自身がいろいろな活動をするようになりまいた。
そこで居場所と学びの場所という意味から
フリースクール地球子屋となり、今に至ります。

Q 具体的にどんな活動をして、
  どんな実績をあげていますか?

フリースクール地球子屋で子どもたちは
大きく4つの活動に取り組んでいます。

1つは学習サポートです。学校の勉強もですが
大きな特徴は発達障害と言われている子どもたちに
様々なトレーニングを行い、その子どものいい面を
伸ばすようにしてあげています。
スポーツや料理、ゲームなどやり方は様々ですが
そういった活動を通して発達上の課題を伝え能力を磨いています。

子どもたちが主体的に計画する活動にプロジェクトと
ゼミナールがあります。プロジェクトは、
自分で目標を立てて実行するものです。
「3kg痩せる」でも「3日に1回散歩する」というのでもいいのです。
これまで「おいしいケーキをつくる」
「べニアからボートをつくって江津湖でこぐ」など
様々なものがありましたね。

ゼミナールはテーマを決めて講師の先生から習うというものです。
「虹の作り方」「旅した時の英会話の仕方」など
多くの先生に教えてもらいました。                                                           

最後にミーティングという活動があります。
このフリースクール地球子屋には子どもたちをはじめ、
保護者、スタッフ、ボランティアと様々な人がいます。

一緒に過ごすためにはルールが必要です。
みんなで話し合って問題を解決したり、
計画をつくったりと地球子屋ではミーティングは
とても大切な活動だと感じています。

そんな取組をしていますが、
成果は子ども1人1人いろいろあります。

例えばいじめなど人間関係による子どもについては、
人間不信になっていますからまずはスタッフと
コミュニケーションをしっかりとりその子どもの
味方になってあげることからはじめます。

少しずつ他の子どもたちと一緒になって
人との関わり合いに慣れていきます。
多くのお子さんは一定期間を過ごせばある節目で
学校に戻ることも多いです。
今の学校にはなじめないという発達障がいのあるような
子どもさんであっても、フリースクール地球子屋で過ごして
色々と学んで、高校、大学に進学した人、
就職した人、中にはすでに就職して結婚した人もいます。
海外に留学した人、さらに職業訓練を受けて
就職した人さまざまです。

子どもたちには本当に無限の可能性があるなと
いつも感じています。ですから一時期学校に行かないことで
心配や不安をもつ必要はないと
保護者のみなさんにはお伝えしたいですね。

そういった心配や不安をもてば、つい子どもを見て溜息をついたり、
批判的になったりしてしまうものです。
親からは信頼や愛情を受けて育つのが
本来の子どもの姿ではないでしょうか。
ぜひ子どもを信じてあげてほしいと思います。

Q  活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
     具体的エピソードなどあればお願いします。

子どもたちの活動の他に、保護者向けに勉強会や
交流会を月1回、フリースクール地球子屋や
近くの公民館などで開催しています。                                                            

苦労というわけではありませんが、大人の方はどうしても
「学校に行く、戻る」ことにばかりこだわってしまいます。

ややもすると「学校に行かないことは悪いこと」と
決めつけてしまいます。
それは、「学校に行かない子どもは悪い子」と
伝わり子どもたちの多くが傷ついています。
ただでさえ学校での様々なストレスで悩んだり
苦しんだりしている上に最も身近で大切な人から
傷つけられたら子どもは立ち直れなくなります。

子どもの今を見てほしいとよくお伝えするのですが、
なかなか実感として伝えることが難しいなと
いつも感じているところです。

もちろん、保護者の方自身も悩んだり困って
いらっしゃることは十分承知しています。
ですからまずは保護者の方の今のお気持ちを
受け止めるようにしています。
保護者の方も子どもとともに成長していく視点にたって
いただけるとよいのではないかと思います。

Q これまでの活動の中で、
     最も印象深いエピソードをお願いします。 

ある子どもさんが脳の手術をすることになりました。
子どもたちは自ら手術が成功するように
応援しようというプロジェクトが計画されました。

千羽鶴を本当に千羽以上おりました。
励ましのメッセージをたくさん書きました。
手術前に面会して1人1人がその子どもに励まして
一緒に笑いあって、また一緒に活動しようよと声をかけました。                                                

その子どもは「うん、がんばる」といって手術を受け、
見事に手術は成功し元気に帰ってきてくれました。
みんな心優しい子どもたちです。
いろいろな悩みをそれぞれは抱えつつ、
前向きに未来に向かえている子どもたちです。

今、まだ自宅にいて1人で悩んでいる子どもや
青年の人も多いと思います。
ぜひ気軽にフリースクール地球子屋に来てほしいと思います。
きっと今とは違った変化を感じることができると思いますよ。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

発達障害のある子どもが増えてきていると聞きます。
しかしある意味、誰だって得意不得意はあるものです。

保護者のみなさんは他人の子どもと比べて不安になるのではなく、
この子どもなりの発達の仕方があるのだと理解してほしいですし、
その子どもにとって必要な支援を各ご家庭でできるような
トレーニングのメニューをつくっていきたいと考えています。

家庭の環境を少し工夫してあげるだけでも
過ごしやすくなることもありますからね。
そしてスタッフが出向いて一緒にトレーニングメニューを考えます。
もうご家庭だけで抱え込む必要はありません。
ぜひお気軽に相談をしていただければと思います。
子どもを育ているのはお父さん、お母さんだけではない、
地域で一緒に育てていくような社会をつくっていければと考えています。
そして子どもたちには多様な教育が受けられるような
環境にしていくことがこれからも変わらない目標です。

Q そのほか、PRしたい案件があればお願いします。

東日本で大きな災害がありました。
その時に子どもや女性、障がい者の視点が
なかなか活かされないことがわかりました。

フリースクール地球子屋では、実行委員会をつくり災害時においての
本当の対応の仕方について学ぶ学習会を予定しています。

2月23日(土)10:00~16:30
東日本大震災女性支援ネットワークの方を講師にむかえ
「3.11の教訓を学ぶ会」を開催します。
参加費は無料ですが資料代として1000円の
実費負担をお願いします。

また不登校やひきこもり、発達障がいなど子育てに不安や
お悩みのある保護者を対象に「ともに学ぶ親の会」という
学習会相談会を毎月第一金曜の夜に行っています。

今年は、ご家庭でできる発達障害支援の
トレーニングメニュー作りもはじまります。

詳しい情報は、随時ホームページに
掲載していきますので、ご覧ください。

フリースクール地球子屋ホームページ
http://terakko.org/

電話は 096-363-7633 です。
お気軽にお問合せください。

今日はNPO法人フリースクール地球子屋(てらこや)の理事
加藤千尋さんにお話を伺いました。

加藤さん、ありがとうございました。

 

                                        

 

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1月30日(水)の魔法のことば

今日はラジオネーム:モモさんが出会った、
ジュード・ロウの魔法のことば。

自分を幸せに出来るのは、自分」

「ひご野菜コロッケ専門店 ひご之すけ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「やさしいごはん」

おいしい食べ物は人を元気にします。

おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このコーナー『やさしいごはん』では
毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしています。

5週目の今日はスペシャル・ゲスト・バージョンです。
今日のゲストは、「ひご野菜コロッケ専門店 ひご之すけ」
北 亜続子さんでした。

Img_1034

Question-1
基本情報を教えてください。

「ひご野菜コロッケ専門店 ひご之すけ」
住所 熊本市中央区新屋敷3丁目7-7 サイコート新屋敷1F

日本で唯一、ご当地の伝統野菜を使ったコロッケ専門店です。

Question-2
プロフィールを教えてください。

北 亜続子
1963年12月14日 熊本市出身
いて座 A型 一白水星 火星人 76点 (恋愛センター試験)

家族構成
イケメンの夫一人と13歳の愛犬らんちゃんと同居
20歳を迎えた一人息子は京都で学生生活を満喫

結婚後、夢の専業主婦に家事、育児に奮闘

2005年
野菜ソムリエの資格所得
野菜をテーマにした講演・執筆活動を開始
自主講座「野菜塾」を開講                                                                   

2007年
熊本市役所より「ひご野菜を使ったレシピ開発」の依頼受託

ひご野菜との運命の出会いを機に、本格的に普及活動を始める
2011年 内閣府の起業支援を受けて起業 「ひご之すけ」開業

好きなもの(事) 旅行、読書、競馬、美味しいもの、福山雅治

Question-3
「ひご之すけ」スタートのきっかけなどありましたら教えてください。

2011年2月に内閣府の「地域社会活性化雇用創出事業」の
事業コンペに応募したところ、「ひご野菜を使ったコロッケの展開」が
採択されて、起業支援を受けて起業した事がきっかけです。    

Question-4
「ひご之すけ」というお店のネーミングにはどんな意味がありますか?

「熊本密着と親しみやすさ」
思いついたのは、朝8時のモスバーガーで
コーヒーを飲んでいた時でした。

Question-5
「ひご之すけ」の商品の特徴とは何ですか?
こだわっているポイントがあれば、具体的にお願いします。

熊本市の伝統野菜「ひご野菜」を使用したコロッケです。
指定野菜15品目のうち、年間を通して10品目を採用しています。
ひご野菜は旬の時期のみの出荷ですので、
まさしく旬の野菜を楽しめるコロッケに仕立て上げました。

野菜本来の味や食感を楽しんでいただくために、
野菜の特徴や個性を活かした料理を心がけています。
例えば、れんこんコロッケ、赤なすコロッケ、
芋の芽コロッケなどはジャガイモを使用していません。

また、当店の揚げ油は大豆油を使用しておりますので、
揚げものでもあっさりしています。

一つ一つが手作りです。
リスナーの皆さんのみ教えますが、
ひご野菜コロッケの隠し味は・・・「やる気」と「愛情」です。

Question-6
おススメの商品があれば、教えてください。

1番人気 1枠1番 赤ナスの麻婆コロッケ
2番人気 3枠5番 シャキシャキれんこんコロッケ
3番人気 3枠6番 春日ぼうぶらのクリームコロッケ
大穴 2枠3番 芋の芽の和風リゾットコロッケ

Question-7
これまでの活動を通じて、
印象的なエピソードなどあれば教えてください。

昨年の夏休みに、近所の中学生が
夏休みの宿題で取材に来てくれました。
テーマを「ひご野菜」にしたそうです。

Question-8
なにかPRしたいことなどあれば、お願いします。

ポテチの代わりに、コロッケいかがですか?

北 亜続子さん、ご出演ありがとうございました。

                                         

 

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1月29日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム:まさよさんが出会った、
ラポックの魔法のことば。

他人が自分より優れていたとしても、
それは恥ではない。しかし、去年の自分より
今年の自分が優れていないのは大いなる恥だ。」

「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介するのは、現在公開中の
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」です。

この映画は、タイトルから想像される通り、少年とトラが
一隻のボートで227日間にわたって漂流するというお話です。
全世界でベストセラーとなった原作小説を、最新技術を使った
壮大で迫力満点なビジュアルで展開していて、今年度の
アカデミー賞では、なんと11部門にノミネートされているんです!

映画の大半を占めるのは、海原を漂うボートの中の少年とトラ。
最初はトラを恐れていた少年が、自分が生きるために、
トラと一緒にサバイバルする方法を編み出していきます。
この、限られた空間の中で繰り広げられる、
トラと少年の微妙で濃密な関係は、これまでの動物映画とは
一線を画す面白さで、観客はまるで一緒に
トラと過ごしているような体験をすることになります。

さらに注目したいのが、映像の美しさ!
すさまじい嵐や穏やかな夕暮れの大海原、
空一面を覆い尽くす星空、
そして、クジラやイルカといった海の生き物たち。
海のさまざまな表情を最新の3D映像で描き出し、
あの「タイタニック」や「アバター」の
ジェームズ・キャメロン監督も絶賛したんだそうです。

と・・・・・・ここまで紹介してきたところで、
実はどうしても紹介したいポイントがあります。

それは、映画の冒頭30分間の部分。
少年とトラの漂流がスタートする前のシーンなのです。

正直、映画を見ているとこの部分がちょっと退屈に
見えるんですが、映画を最後まで見ると、
この冒頭のパートが、かなり重要な描写をしていることがわかります。

映画の最後の最後に少年が語る「ある話」と
この冒頭の部分がリンクしていますので、
映画をご覧になる時は、退屈だなんて思わないで、
しっかりと目を凝らして見ていてください。

ネタバレするといけないので、解説はこのへんにしておきますが。
この映画がなぜアカデミー賞11部門もノミネートされているか?
そのへんの秘密はこのあたりの哲学的深い構成にあると
言っていいかもしれません。

監督は、「グリーン・デスティニー」や
「ブロークバック・マウンテン」の台湾出身の巨匠アン・リー。
彼は、人の心を丁寧に描き出す演出で評価される一方、
ワイヤーアクションなど先進的な技術も積極的に
取り入れることでも知られています。
今回はまさに、その両方が堪能できる作品と言えるでしょう!
映像美、演出、そして見事なストーリーテリング!
これぞ映画といえる大作を、ぜひ大きなスクリーンで、体験してください!

今日ご紹介した映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ熊本
で、現在公開中です。

「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」オフィシャルサイト 

http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/

 

                                             

 

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1月28日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム:マヨラーさんが出会った、
ベンジャミン・フランクリンの魔法のことば。

自己投資は、一番高い利子をあなたに支払う。

熊本大学 政策創造研究教育センター 都竹茂樹 教授

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
3ヶ月間にわたってスペシャル企画でお届けしています。

題して「FMK Morning Glory ヒューマン・ラボ
熊大ラジオ公開授業・知的冒険の旅」。

毎回、熊本大学の先生を講師に迎えて、
さまざまジャンルの研究テーマについてお話をうかがっています。

最終回の講師は、熊本大学 政策創造研究教育センターの、
都竹茂樹 教授です。

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●プロフィール                                                     
高知医科大学医学部医学科卒業(医師)
名古屋大学大学院医学研究科修了(医学博士)
ハーバード公衆衛生大学院修了(公衆衛生学修士)                                           
国立長寿医療研究センター、
ホノルルハートプログラム、ハワイ骨粗鬆症財団、
日本ボディデザイン医科学研究所などを経て、
2011年7月より現職。

●Question 1
都竹先生の専門である「ヘルスプロモーション」とは、
どんな研究ですか、わかりやすく教えてください。

ヘルスというのは「健康」。
プロモーションというのは「推進・増進」という意味があります。

2つあわせると、健康推進、健康増進。
かなり堅いイメージになってしまいますが、
私は主に肥満や糖尿病、心筋梗塞などの
生活習慣病をどうやって予防するか、
結局のところ食事と運動しかないんですけど、
それをどうやってもらうか、
そのためにはどんなアプローチをすれば良いか、
私は主に運動療法について研究・実践しています。

●Question 2
都竹先生が「ヘルスプロモーション」を始めた
「きっかけ」のようなものがあれば教えてください。

                                                              
もともとは臨床医をしていましたが、生活習慣病の
患者さんの中には、「クスリさえ飲んでれば大丈夫だろう」と
食事と運動は二の次という方がみえました。

そういう方って、やっぱり最後にはクスリでもコントロールできず
・・・私はそういう例をたくさんみてきました。
それってやらないから悪いって訳じゃないと思います。
誰もが頭では食事と運動が大切とは分かっていても、
なかなか行動できない。要は習慣を変えるって非常に難しい。
でも変えないと、病気のリスクは減らせない。
頑張れ頑張れでは三日しかもたない。                                                                                                                    
だから取り組めるきっかけづくりを、そして続けられる
仕組みづくりをとヘルスプロモーションに取り組み始めました。

●Question 3
先生の研究テーマについて。

■ 運動について
運動は大きく、引き締め効果のある筋力トレーニングと、
脂肪の燃焼、肥満の解消、その結果生活習慣病を
予防改善してくれる有酸素運動に分けることができます。
理想は両方やることです。

来月には第二回熊本城マラソンが行われますが、
マラソンやジョギング、ウォーキングは有酸素運動です。                             

毎年1万人以上の日本人も参加するホノルルマラソンは、
もともと肥満や心筋梗塞の人のための大会でした。
漠然と運動するのだとなかなか続かない。
だから目標として何かイベントをというので
始まったのがホノルルマラソンです。

私自身も1998年に初めてホノルルマラソンに参加しました。
それまでマラソンはおろか、10分走るのもイヤだったのですが、
ウォーキングから徐々に時間と距離を伸ばして、完走しました。
翌年からはハワイに住むようになったので、それ以降もよく
参加しています。昨年の熊本城マラソンにも参加しました。
沿道の応援がすごくて感激しました。

■ いきなり走ってもOK?
マラソンはともかく、とくべつ病気もないので走って良いか?と
聞かれることがあります。ほとんどはOKなんですが、
なかには潜在的にリスクを持っている方がみえます。

たとえば普段から暴飲暴食、肥満気味で動脈硬化がある。
そんな方がいきなりハードな運動を始めると、心臓が悲鳴を
あげることがあります。最悪の場合は突然死。
だから運動を始めるときには、徐々に時間とペースを
あげるようにしてください。そして理想は負荷心電図、
これは自転車をこいだり、階段を上り下りして心臓に
「負荷」をかけて、不整脈や突然死の兆候が運動によって
誘発されないかをチェックする検査ですが、
それを事前に受けられることをオススメします。

そんなの怖いからやっぱり運動はしない。
そうすると今度は生活習慣病になるリスクが増えます。
どちらがオススメかというと、もちろん運動をすることです。

■ ではどうやって始めれば良いか?
最初は短い時間から、ウォーキング程度でOK。
いきなり早いペースで走り始めると
(このパターンは昔運動経験のある方に多いのですが)、
カラダがビックリするし、心臓に負担がかかるので気をつけること。

それから徐々にペースをあげていく。
スピードをあげるよりも、ゆっくりで良いので時間を
増やしていくことをオススメします。
フォームも大切なので、書店などで本を購入しても良いし、
今はYoutubeで検索すると色々出てくるので、
それでフォームを身につければ良いですね。

あとは走った時間を手帳にメモしたり、
今はiPhoneなんかで走る時間やペースを記録できる
アプリもあるので、そういうものを活用すると続けやすいです。

●Question 4
今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。

大学のFacebookもありますので、ぜひチェックしてみてください

熊本大学で生涯学習!
生涯学習に関することだけでなく、
大学の様子など、日々の情報をアップしています。

 

                                                 

 

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1月24日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム:ポテチさんが出会った、
ヘルマン・ヘッセの魔法のことば。

君がどんなに遠い夢を見ても、
  君自身が可能性を信じる限り

  それは手の届くところにある」

NPO法人天草あゆみ保育園

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」
1月31日までの10回にわたって、
スペシャル・バージョンでお送りしています。

題して「会社のヒミツ・NPOスペシャル~新しい公共~」。

あなたは、「新しい公共」という言葉をご存知ですか?
子育て、環境、まちづくりなどの、わたし達の身近な分野で、
市民、NPOや企業などの様々な団体が
地域の問題に取り組んだり
住民のニーズに合ったサービスを提供するなど、
皆で支えあう仕組みを作っていくことです。

この時間はそのような「新しい公共」を知ってもらうために
その担い手として活動しているNPO法人をご紹介していきます。

9回目の今日は、NPO法人 「天草あゆみ保育園」
園長鮫島 里子さんにお話を伺いました。

Q 組織の基本情報を教えて下さい
 (所在地) 天草市本渡町広瀬457番地3
 (職員数) 7名
   (問い合わせ先・電話番号) 0969-22-3138
   (ホームページ)  http://www.amakusa-ayumi.org

Q 組織の活動目的を教えてください。

当園では、0歳から就学前までの乳幼児、及び、
学童保育を行っています。
また、地域へ向けた子育ちの講座の開催、
子育て講座への講師の派遣なども行っています。

私たちは、子どもの身体機能と精神の健やかな育ちを
目指す「全面発達の保育」を心がけ実践しています。

太陽・海・山、天草の豊かな自然環境の中で、
自然体験・身体作り・生活体験・仲間と交わる力
等、「生きる力」となる土台を
保護者と保育者が一緒に作り上げています。

子どもを中心に、大人が手を取り合って
一歩ずつ歩み続けること、そして何より、子どもが子どもらしく、
太陽と土と水にまみれながら伸び伸びと成長し
輝ける場所として在り続けることを大切にしています。

Q いつごろどんなきっかけで結成されたものですか?

1970年代に入り、勤めに出る母親が急増しましたが、
天草では、産休明けから預かる保育園や
親の勤務時間に合った長時間保育をする保育園が
不足していました。

親の要望に応え、
産休明けの0歳から3歳までの保育を自宅で始めました。 

1977年、障がいや弱さを持つ子ども達と出会い、
専門家のアドバイスを受けながら保護者と学び育て、
その後、全国保育団体発行の「ちいさいなかま」の読者会を
園で始め、講演会などに取り組み、
地域の保育者と一緒に学び合いました。

1989年、さくら・さくらんぼ保育実践集
「あすを拓く子ら」に出会い感動し、
斉藤公子先生の講座を学び始め、保育園の実践に
「さくら・さくらんぼ保育」を取り入れるようになりました。

「どの子も育つ保育とは」を意識し、保育講座に参加し、
九州や全国で学び合う保育者集団と交わり、
就学前までを見通した保育をすることになりました。

保護者・地域の方のご支援で開園から38年間、認可外の
保育園として現在まで個人経営で運営してきました。

子どもの「生きる力」を育み、未来を創る保育園を、
次世代へつなぐために、様々な方の力や知恵を
寄せ集め保育目標の実践と地域への信頼を広げるため、
今年度、NPO法人化への道を選択しました。

Q 具体的にどんな活動をして、どんな実績をあげていますか?

自宅を開放し保育を始めて38年。
「さくら・さくらんぼ保育」を始めて16回の卒園式。
36名が卒園しています。

身体作りとして、ピアノのリズム曲に合わせて
楽しく身体を動かす「リズムあそび」を毎日行い、
雑巾がけ・ロールマット・野山の散歩・斜面登りなどを行い、
しなやかな体と感性を育て、腕・足・腰の強い
元気な「あゆみっこ」が育っています。

野の花や野草など、
本物の自然に常に触れることで、感性が育っていきます。

食事は、園の畑で採れたとれたての無農薬野菜を使い、
和食を中心としています。
子ども達も畑によく行き世話をし、野菜の世話も行います。
その中で、野菜の旬を知り、名前を知り、おいしさを知ります。
仲間と食べる楽しさを感じ、大人達の声かけにより、
野菜嫌いを克服し、何でもぱくぱく食べます。                                                            
天気の良い日は裸足で土を踏み、手で土を触り、
泥んこ遊び・砂遊び・水遊びをしながら、心を解放していきます。
土踏まずの形成も早いです。

日々の「労働」を大切にし、雑巾がけや掃除、配膳、
後片付けなど、どんな年齢の子でも自分達でできることは
お友達と一緒に自分達でする姿勢が身につきます。

年長になってからは九州内の姉妹園との交流保育が
年に6回あり、様々な体験をし、見て憧れ、
自分を突き出し挑戦し、達成感を味わいます。

Q  活動を通じて、どんな点が苦労していますか?
     具体的エピソードなどあればお願いします。

これまで、公的補助のない認可外の保育園として
活動してきて、一番に苦労するのは、経営資金の確保でした。
志を持った保育士が安定して働ける環境を経営面で
整えていくことが一番の苦労です。38年間の中には、
一時、園児3名で、それを乗り切った時もありました。                                                             
また、今年度NPO法人化をするにあたり、法人としての
組織作り・協力体制作りが今後の課題になると思います。

Q これまでの活動の中で、
     最も印象深いエピソードをお願いします。                                           

ダウン症・脳性まひ・自閉症など障がいを持った子ども達と
ともに育ち合う保育も行ってきました。
お互いに支えあい・車椅子など押してあげるなど、
園児の助け合う姿に感動しました。

大手術をし、人間不信に落ち入って、入園してから
入り口のそばでじっと立って保育の様子やお友達を
見ていた園児がいました。
1ヶ月ばかりしてから、リズムあそびで1つ1つのポイントを
しっかり皆の前でやってみせてくれた時は、
「信頼し待つことの大切さ」を学びました。

四季折々の散歩の中で「つわ採り名人」「竹の子採り名人」が
生まれ、入学前にある園児が「僕、つわ採り名人だから、
学校に行かんちゃよか」と話したそうです。
その子は今、家業のみかん作りを継ぎ
安心・安全のおいしいみかん作りに励んでいます。

卒園式で重度の障害を持った子の親が
涙ながらに挨拶をされたことがあります。
感極まって胸がいっぱいになり、言葉が出なかった時、
その子が「お母さん、がんばって。」と言いました。
その一言が周囲の人の涙を誘いました。

昨年、園舎の改修工事があり、狭い部屋で保育を行い、
思うように動くことができず、元気な子ども達は不満げでした。
園舎が完成し、広くなった部屋で思いっきり走り、
リズムあそびする子ども達の笑顔が印象的でした。

卒園の時期を迎えた男の子が跳び箱をなかなか跳べずに
いました。何度も練習し、それを園児全員で見守り、
「がんばれ、がんばれ」の声援を送る中、年長のその子は
涙を流しながら、できない自分をさらけだして練習しました。
やっと跳べた時、全員が大きな拍手を送り、
小さい子から大人までみんなで喜び合いました。

入園して、和食・野菜中心の給食になじめず、
1ヶ月かかってやっと食べはじめる子がいました。
活動をするのを嫌がる子は以前もいましたが、
給食を全く食べない子は初めてでした。

0歳児がみんなのリズム遊びの姿を見て、
手をたたいたり、足をあげたり、歌おうと口を開けたりする姿は
とても可愛くて印象的です。
皆で育ちあう当園ならではの光景だと思います。

Q 今後の夢などがあれば、お願いします。

あゆみ保育園という場所が天草にあることを
一人でも多くの方に知っていただき、これからもたくさんの
子ども達が「あゆみ」を巣立ち、そして「ふるさと」として
帰ってきてほしい。
そんな成長した子ども達の姿を
見ることができたらいいなあと思います。

「さくら・さくらんぼ保育」が地域の中で広がり、
学び合いながら交流ができたら良いなと思います。
また、高齢者との交流を深め、伝承遊びやわらべ歌など
教えていただくなど、高齢者の知恵を学び、
そして子ども達の元気がかみ合う地域作りも
担っていきたいと思っています。

Q そのほか、PRしたい案件があればお願いします。

当園は現在、園児数20名です。
0歳から年長まで、一人ひとりの育ちや子どもの要求に
細やかに応えることができ、温かな人間関係が生まれています。

また、ウチの子・ヨソの子関係なく、どの保護者も
良く声を掛け合い、結びつき・支えあいの関係があります。

高台にある園舎には一日中陽が差し込み、
桧の床で気持ちよさを感じます。

小高い丘の上からは、街並みや海が見下ろせ、
遠くは天草の山々が見えます。
自然豊かな園庭では、小鳥がさえずり、
四季折々の花や木に囲まれ、果物もみのります。

小さな時から五感を使い、感性が磨かれていきます。
なかなか自然に触れ合うことや人と人との結びつきが減った
現代社会だからこそ、当園のような場所でこどもの
「生きる力」を育むことが大切だと私達は考えています。

今日は、NPO法人 「天草あゆみ保育園」
園長鮫島 里子さんにお話を伺いました。

ありがとうございました!

 

                                                   

 

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