あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
今日は熊本市中央区上通りにある長崎書店の長崎健一社長がゲストです。
店内のギャラリーで開催される催しについてお話しを伺います。
長崎健一社長プロフィール
名前・長崎健一
肩書・株式会社長崎書店 代表取締役社長 兼 店長
http://nagasakishoten.otemo-yan.net/
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Q① 「長崎書店」の基本情報を教えて下さい。
住所・熊本市中央区上通町6-23
TEL・353-0555
創業・明治22年(1889年)
特色・本と雑誌のセレクト、店の雰囲気、ギャラリーやホールでの催し
目指しているところ・「熊本でもっとも愛される本屋」
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Q② 二度目のご紹介になりますが、
改めて「ギャラリー」の概要を教えてください。
長崎書店内にある約5坪ほどの小さいスペースです。
2006年のリニューアル時に、
「本を売るだけではなく、地域の文化の発信拠点を担おう」
という想いから、県内外の作家・クリエーターの表現の場とすべく、
このスぺースをつくりました。
これまでの主な企画は、オリジナル企画だと「La!Bunko」(2010年)、
「グリーンブックス」(2012年)、個展ですと「村井けんたろう作品展」
「いせひでこ原画展」「林明子エスキース展」「武田双龍書道展」
「葉祥明リトグラフ展」「no!美少女写真館」などがあります。
現在は絵本作家・長谷川義史氏の
人気絵本「ラーメンちゃん」原画展を8月5日まで開催中です。
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Q③ ギャラリーで予定されている8月6日からの次の催しについて教えて下さい。
8月6日から19日までの14日間、ギャラリーにて
「小さいことばの原画展。」を開催します。
今年5月、糸井重里さんの言葉集が2冊、出版されました。
それぞれ、すてきな画家さんが装画を担当されたのですが、
その原画展を開催する運びになりました。
開催のきっかけは今年の春、店にかかってきた一本の電話でした。
本の発行元である「ほぼ日」の木下さんから、
「長崎書店さんのギャラリーで新刊原画の
巡回展をさせていただけませんか?」とのこと。
ほぼ日さんの本の面白さは分かっているうえに、
画家が何と酒井駒子さんと松本大洋さんだとおっしゃるではありませんか。
ぜひお願いします!即答し、スタッフと大喜びしたものです。
本屋をやっていて、良かった!と喜びをかみしめた瞬間でした。
作品数は酒井駒子さんが3点、松本大洋さんが10点の予定です。
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Q④ 糸井重里さんの2冊の本の内容をご紹介下さい。
まず、酒井駒子さんが装画を担当された「夜は待っている。」。
この本は糸井重里さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」の
トップページに書いた1年分の原稿と、
1年間の全ツイートから心に残る言葉だけを抜き出して、
並べ直して本にしたものです。
2007年から1年に1冊のペースで続いている
好評シリーズなのですが、その6冊目にあたります。
おさめられている225のことばは、
くすっと笑わせてくれるもの、
思わず考えさせられてしまうもの、
優しい気持ちにさせてくれるもの、さまざまです。
また、糸井さん目線の写真の数々も楽しいです。
そして2冊目は松本大洋さんが装画を担当した「ボールのようなことば。」。
こちらは先ほど紹介した「夜は待っている。」を含む、
「小さいことばシリーズ」6冊の中から、
若い人に読んで欲しいことばをよりすぐって再編集した文庫サイズの本です。
どちらにも共通しているのは、糸井さんの言葉を読んだ後、
不思議に気持ちが前を向けていることでしょうか。
たった一行のことばもあれば、4ページにわたる文章もあります。
何故だか読んだ後に、「よし、やるか!」と気合が入ったり、
「もっと楽に考えていいや」と気持ちが軽くなったり、
「このつらい気持ちを大事にしよう」と思えたりします。
自分流の解釈ですと、糸井さんの言葉は、
喉が乾いた時のドリンクであり、小腹が空いた時のおやつであり、
一人静かに酔いたい時のお酒のように思えます。
ことばってすごいな、大事だな…そう再確認させてくれる、
貴重な2冊です。
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Q⑤ 松本大洋さんについてご紹介下さい。
1967年東京都生まれ。
1988年に月刊アフタヌーンの四季賞にて
『STRAIGHT』が入選。同作にてデビュー。
『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』
『ナンバーファイブ』などの人気作を連載。
『竹光侍』で原作者の永福一成さんとともに
手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。
現在、月刊 IKKI(小学館)にて
自身の少年期を題材にした『Sunny』を連載中。
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Q⑥ 酒井駒子さんについてご紹介下さい。
1966年兵庫県生まれ。東京芸術大学美術学部油絵科卒。絵本作家。
作品に『よるくま』(偕成社)、『ゆきがやんだら』(学研)、
『ビロードのうさぎ』(ブロンズ新社)、
『こりゃまてまて』(福音館書店)、
『くまとやまねこ』(河出書房新社)など多数。
2004年『きつねのかみさま』(ポプラ社)で第9回日本絵本賞、
『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)で
2005年ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)で金牌を受賞。
『ぼく おかあさんのこと・・・』(文溪堂)で
2006年フランスにてPITCHOU賞、
オランダでZilveren Griffel賞(銀の石筆賞)を受賞。
絵本のほか、書籍の挿画など幅広い分野で活躍。
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Q⑦ 最後に作品展に対する長崎さん個人の思いや、
リスナーさんへの呼びかけなどをどうぞ。
ぜひこの素敵な2冊にぴったりの原画をナマで見に来てください!
糸井事務所の方には、
「一人でも多くの熊本のみなさんに見て頂きたいんです!」と嘆願して、
1週間~10日間の開催が多い中、
特別に2週間の展示期間を許可いただきました。
スタートの8月6日からは、店内でも「ほぼ日&糸井さんフェア」を
開催しますので、ぜひこちらもお楽しみに。
また、今回紹介した2冊を会期中にお買い上げの方には、
ほぼ日特製のポストカード5枚組セット
(「夜は、待っている。」2枚、「ボールのようなことば。」2枚、
糸井重里撮影、愛犬ブイヨンのポストカード1枚)を
もれなくプレゼントいたしますので、
まとめ買いをどうぞ宜しくお願い致します!
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【「夜は、待っている。」「ボールのようなことば。」原画展】
※入場無料
・日 時:2012年8月6日(月)~8月19日(日)
・時間:10時~21時
・ところ:「長崎書店」熊本県熊本市中央区上通町6-23
電話:096-353-0555
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