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2013年9月

9月19日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム : PPさんが出会った、
アイルトン・セナの魔法のことば。

「この世に生を受けたこと。
それが最大のチャンスじゃないか。」

「株式会社 福音館書店」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
 
今日は「ぐりとぐら」、「ピーターラビットのおはなし」、
「ディック・ブルーナの絵本」などでおなじみ、
今年で創立61年を迎えた子どもの本の専門出版社
「株式会社 福音館書店」のヒミツに迫ります。
                                               
「株式会社 福音館書店」の創立は1952年(昭和27年)2月1日。
石川県金沢市にあった「福音館」という書店が
母体となっています。
当初は「福音館小事典文庫」シリーズという
ポケット版の中学生用の小事典の刊行から出発し、
高校生、一般読者向けの各種辞典を出版していました。
 
この「小事典文庫」が徐々に評価を得て、
出版部門が東京に進出させたのが1952年の8月。
1956年には、月刊の物語絵本『こどものとも』を出版。
これは毎号1つの物語に一人の画家が挿絵を描き、
ペーパーバックの廉価版として刊行された
画期的な月刊誌でした。

この「こどものとも」の作品の中から『ぐりとぐら』をはじめ、
『はじめてのおつかい』や『ぐるんぱのようちえん』
『しょうぼうじどうしゃじぷた』など、
今でも多くの子どもたちに読み継がれている作品が
数多く生まれています。その後、外国の絵本の
翻訳出版、日本の創作絵本の出版も開始。
子どもの本に関して、
さまざまなジャンルの出版を続けています。
 
お話を伺ったのは、株式会社 福音館書店 広報宣伝部長
黒田 健児さんです。
黒田さん、おはようございます。
 
Q 「福音館書店」という社名の由来を教えて下さい。
 
今の福音館書店は金沢市の書店が元になっていますが、
その書店のルーツをたどると1916年にまでさかのぼります。
もともと「福音館」という書店は、
カナダのメゾジスト教団の宣教師によって、
聖書・賛美歌とキリスト教関係の図書を扱う
文書伝道の店として金沢駅に近い白金町というところに
創立され、その後、香林坊という場所に1927年に移りました。
 
昭和初期には一般書籍を扱うようになりますが、
第二次世界大戦が始まり、いよいよ日本の参戦が
避けられないとなったときに、カナダ宣教師団が
全員引き上げることになり、所有財産を処分する際、
当時の営業責任者であった佐藤喜一に土地、建物、
在庫、営業権を譲渡されたとのことです。
 
戦後は、「小事典」の刊行以前は、受験勉強用問題集の発行や、
キリスト教会向けの分冊「子供のための聖書」、
日曜学校用のカード類やクリスマス用品の製作と
販売に力を注いでいました。
現在の福音館書店はカナダ宣教師団とは
正式の関係はありませんが、このような歴史を見ても、
書店の「福音館」の創設はカナダのメソジスト協会の
多くの信者の祈りや願いと、彼らの尊い献金に支えられて
日本にまかれた一粒の種といえ、この「福音館」という
名称は聖書の信仰に基づいた歴史を持っていると言えます。
 
Q 「福音館書店」では、さまざまな書籍、
絵本などを出版していますが、もっともヒットした本は
なんですか?いつごろの本ですか?
またどんな内容の本ですか?
 
たとえば『おおきなかぶ』や『エルマーのぼうけん』と
いった小学校の国語の教科書でもなじみの作品など、
福音館書店には多くの人に、長く読み継がれた絵本が
たくさんあり、累計部数が100万部を超えた作品も50作品に
のぼります。
 
その中でも一番の販売部数は、やはり『ぐりとぐら』になります。
「このよで いちばん すきなのは
おりょうりすること たべること」という
、野ねずみのぐりとぐらが、森でみつけた大きな卵で
カステラを作るお話で、黄色くて大きなカステラの場面を
覚えている方も多いのではないでしょうか。
当時『いやいやえん』という童話をすでに出版していた
中川李枝子さんの文に、妹の山脇百合子さん
(当時は大村百合子さん)が絵をつけた姉妹による
初めての絵本作品で、今でも世代を越えて親しまれています。
 
『ぐりとぐら』は、もともとは1963年、月刊誌「母の友」に
「たまご」というタイトルで読みきりのお話として
登場したもので、それが月刊絵本「こどものとも」として
同年に刊行され、1967年には書籍化されました。
現在までに198回の重版がかかり、
累計では477万部を超えるまでになっています。
「ぐりとぐら」のシリーズには7つの物語と手のサイズの
小型絵本などがありますが、書籍だけで1800万部以上、
ペーパーバックの月刊絵本をあわせると2400万ぶ近い
部数を発行しています。
 
また、『ぐりとぐら』は日本のみならず世界各国でも
親しまれている作品です。
1967年に英語版が最初に翻訳本され、
これまでに英語、デンマーク語、中国語(繁体字・簡体字)、
韓国語、フランス語、タイ語、オランダ語、
ハンガリー語、クメール語、タミル語、シンハラ語、
スペイン語の13言語に翻訳されています。
 
Q 子供たちに人気の「ぐりとぐら」が50周年だそうですね。
どんな内容の本ですか?
また、さまざまな50周年記念企画が用意されている
そうですね。ご紹介ください。
 
『ぐりとぐら』は先ほどお話したように1963年に
ペーパーバックの月刊絵本として刊行されて、
今年で誕生50周年を迎えました。
海水浴に出かけた「ぐりとぐら」がうみぼうずと出会い、
くじらおよぎやイルカジャンプといったたくさんの
泳ぎを覚える『ぐりとぐらのかいすいよく』や、
雪の上の大きな足跡を追っていくと、
自分たちのおうちでケーキを焼いてくれる
サンタクロースのおじいさんと出会う
『ぐりとぐらのおきゃくさま』など7つの物語作品があります。
そして、この9月には、50周年を記念して特別商品を
新たに2点刊行しました。
 
ひとつは手のひらサイズの小型絵本である
『ぐりとぐらのあいうえお』『ぐりとぐらのしりとりうた』
といった7冊の絵本をペーパーバックにして、
かわいいミニトートバッグとセットにした
『ぐりとぐらといっしょにおでかけ絵本』(定価3150円)です。
「ぐりとぐら」のシリーズは、著者の中川李枝子さん、
山脇百合子さんご姉妹の「ぐりとぐら」は
“子どもたちに絵本の中の世界で楽しんで欲しい”という
強いご希望もあり、商業的な商品化を一切していませんので、
今回特別に許可をいただいて制作したセットに付いている
ミニトートバッグはお子さまにきっと喜んでいただけると思います。
 
もうひとつは『ぐりとぐらのてづくりブック』
(定価1050円)という商品で、こちらは「ぐりとぐら」
シリーズに登場するカステラやクリスマスケーキのレシピや、
折り紙で作る「ぐりとぐら」やカラーてぶくろで作る
小さな人形のつくり方などをまとめたページに、
絵本の世界を立体的に表現したペーパークラフトの
キットが付いた絵本です。ペーパークラフトは
2種類入っていますので、ぜひ親子で手作りの喜びを
味わっていただき、「ぐりとぐら」の絵本の世界を
楽しんでいただきたい作品です。
ともに、限定商品となりますので、
お子さまが通われている幼稚園・保育園、
お近くの書店さんか弊社通信販売等でお求めください。
 
Q そのほか「福音館書店」の本に関する
なにか面白いエピソードなどあればお願いします。
 
今回、「ぐりとぐら」の50周年を記念して11月に
刊行する作品がもう1点あります。
それは『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』
(定価3885円)という作品です。
私たちは、日本中の全ての子どもたちに絵本を
楽しんでもらいたいという思いで出版活動をしていますが、
実は目の不自由な子供たちが楽しめる絵本というのは
少ないというのが現状です。
これまでにも“さわる絵本”や“点字絵本”というものは
出版されていますし、近年、
「点字つき絵本の出版と普及を考える会」から
“てんじつきさわるえほん”というシリーズが刊行され、
目の不自由な子供たちが絵をさわってお話を
楽しめるだけでなく、目の不自由な親御さんにとっても
点字でお子さんに絵本を読んであげることができる、
そういうバリアフリーの絵本が刊行されています。

今回刊行する「ぐりとぐら」の絵本は目の不自由な人と
目の見える人が一緒に楽しめるように作りましたので、
2つの絵、2つの文字が印刷してあります。
元の絵本の絵はそのままに、文字は弱視の人にも
見やすいように少し太い書体で印刷しています。

さわってみる絵は、さわったときにわかり易い形、
手ざわりになるように絵柄を少し変えて、
絵の位置も移動させています。
文字は原文そのままに点字に置き換えています。
さわってみる絵と点字は透明の盛り上がるインクで
印刷されてますので、ちょっと見ただけではわかりませんが、
2つの絵は重なってはいません。
目の見える子供も大人も、目を閉じてさわって
この絵本を楽しんでみてください。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催も決定し、
ハンデのある人もない人も共に生きる社会を作ろうという
機運がますます高まっていくでしょう。
ぜひバリアフリーを考えるきっかけに
この絵本が利用されることを願っています。
 
Q  そのほか、オススメのサービス、
キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
 
最後も「ぐりとぐら」のことになりますが、
現在2つのキャンペーンをおこなっています。
ひとつは「ぐりとぐら お絵かき大募集」キャンペーンです。
お子さま対象のお絵かきキャンペーンで、
「ぐりとぐら」の卵の車の絵柄が印刷してある
「お絵かき台紙」に自分たちが乗っているところを
描いて専用の応募フォームから写真や画像にして
送っていただくと、投稿していただいた画像を
WEBページに公開し、さらに「ぐりとぐら」から
お礼のハガキが届くというキャンペーンです。
 
お絵かき台紙はお近くの書店店頭で配布しているほか、
図書館や幼稚園、保育園でのお話会などで
配布されている場合もありますので、ぜひお尋ねください。
また、弊社のホームページでもダウンロードできますので、
そちらもご活用ください。
もうひとつは「シールを集めてグッズをもらおう」
キャンペーンです。こちらは、期間中「ぐりとぐら」
シリーズについている応募シールを集めてご応募いただくと、
シール1枚数で毎月抽選で1000名様に「ぐりとぐら」の
すごろくが当たります。
 
また、7枚まとめてご応募いただければ、
すごろくに加えオリジナルのトートバッグを応募者全員に
プレゼントいたします。7枚まとめてご応募いただいた
方の中からは、さらにWチャンスとしてお子さま用の
エプロンや弊社月刊誌の1年間定期購読が抽選で当たります。
各キャンペーンは弊社ホームページで詳しく紹介しています。
書店店頭でもご案内していますので
ぜひ、書店に足を運んでいただければと思います。
 
今日は「ぐりとぐら」、「ピーターラビットのおはなし」、
「ディック・ブルーナの絵本」などでおなじみ、
今年で創立61年を迎えた子どもの本の専門出版社
「株式会社 福音館書店」のヒミツに迫りました。
 
お話を伺ったのは、株式会社 福音館書店 広報宣伝部長
黒田 健児さんでした。
黒田さん、ありがとうございました。
 
株式会社 福音館書店 オフィシャルサイト

「ぐりとぐら」に会える本
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この他にも楽しい絵本がたくさんあります。
詳しくは上記オフィシャルサイトをご覧ください☆
 
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

9月18日(水)の魔法のことば

今日はラジオネーム : ミスター・テリーさんが出会った、
東野圭吾の魔法のことば。

「人は時に、健気に生きているだけで、
誰かを救っていることがある。」

「秋刀魚のしそロール焼き&丼」

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「やさしいごはん」
おいしい食べ物は人を元気にします。
おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
このコーナー『やさしいごはん』では
毎回、季節にぴったりの食に関する話題を
お届けしています。
 
毎月、第3水曜日に登場するのは、
「居酒屋 笑らか」中村好孝さんです。

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Q 中村さんの近況は…?
 
先日、小国の「豊礼の湯」に行きました。
次男と3人で家族風呂を利用したんですが、
お湯がマリンブルーだし、お風呂に入りながら
山の景色が一望出来て、とても気持ち良かったです。
外には蒸気が出るブロックで出来た筒が有って、
その中で食材を蒸して食べれるようになっているので、
スーパーで「骨付きもも肉」、「ソーセージ」
「玉子」を買って食べました。
 
Q 今日のおススメ食材、料理を教えて下さい。
 
「秋刀魚のしそロール焼き&丼」をご紹介します。
 
(材料)
秋刀魚 1尾
大葉 4枚
竹串の爪楊枝
白ごはん
 
<タレ>
醤油 80cc
味醂 60cc
日本酒 30cc
砂糖 20g
水溶きカタクリ粉 少々
 
(作り方)
秋刀魚は3枚おろしにして、
お腹の骨を切り落とします。

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皮ははかずに少し斜めに切り目を全体に入れます。
次に片身を半分に切り、1尾分を4切れにします。

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皮目を下にして、身の上に大葉を縦半分に
折り曲げて巻いてゆきます。

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巻いたら串で止めて準備します。

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巻いた秋刀魚に軽く塩を振って魚焼き器か
フライパンで焼いたら完成です。

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カボスかすだちを絞って頂きます。

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<丼>
鍋にタレの分量を入れ沸騰したら
水溶き片栗粉でトロ身をつけておきます。
焼きあがった秋刀魚にタレをぬり、
2回~3回焼きながらタレをなじませます。
お茶碗に白ごはんをつぎ、秋刀魚の照り焼きを
盛り付けたらさらにタレを上からかけます。
お好みで山椒の粉をふって
小ネギをふりかけて完成です。

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笑らかで良くご紹介する「茶」をかけて
お茶漬けも美味!!

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9月17日(火)の魔法のことば

今日はラジオネーム : ウィリーさんが出会った、
ダーウィンの魔法のことば。

「1時間を無駄に過ごすような人間は、
まだ人生の貴重さを発見していない。」

「許されざる者」

毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日ご紹介するのは、現在公開中の「許されざる者」です。
 
オリジナルは、1992年、クリント・イーストウッドが
監督・主演し、アカデミー賞の作品賞を含む4部門を
受賞した名作西部劇。
「西部劇の決定版」とも言われ、その後のハリウッド映画の
西部劇にも大きな影響を与えている重要な作品です。
今回は、明治維新後の北海道に舞台を移し、
日本映画として完全リメイクされました。
 
監督は、「フラガール」や「悪人」で日本アカデミー賞の
常連となっている李相日(イ・サンイル)監督。
主演は、クリント・イーストウッド監督の
「硫黄島からの手紙」で主演した渡辺謙、いまや
「世界のケンワタナベ」として、ハリウッド映画から
続々オファーを受けている彼が、オリジナル版で
イーストウッドが演じた主人公を見事に演じています。
 
さらに、主人公と対決する悪役を佐藤浩市が演じる
ということで、公開前からかなり話題になっていましたよね。
 
ストーリーを簡単に紹介しますと・・・、
時代は、1880年。
主人公の十兵衛は、かつて幕末の時代に
「人斬り十兵衛」と恐れられた凄腕の刺客でした。
 
ある理由から、今は刀を捨て、北海道の開拓民として、
幼い子供たちとひっそりと暮らしていました。
そんな十兵衛のもとに、昔の仲間が賞金首の話を持ってきます。
貧しさに苦しむ子供たちのため、
十兵衛は再び刀を手に取ることを決意します!
 
今回の作品で驚かされるのは、映画前半での十兵衛の描写です。
刀を捨て、すっかり農民となって、優しい男になった十兵衛。
地味ですが、この前半パートを丁寧に描いてあるので、
映画後半のある事件をきっかけに凄腕の侍とし復活していく
十兵衛の決意の重さが、観客にもしっかりと伝わってきます。
身のこなしから目つきまで、枯れた植物のような男から、
肉食獣のようなギラギラとした迫力を取り戻してゆく姿は、
まさに「さすが渡辺謙!」という感じの見せ場です。
 
実は、物語の舞台となっている1880年は、
イーストウッドのオリジナルと同じ時代なんです。
アメリカでは南北戦争が終わり、西部への開拓が盛んに
おこなわれていた頃。
そして日本では、幕末の動乱が終わって、
明治という新たな時代へ突入し、
職を失った多くの武士が北海道の開拓を始めたころです。
日本とアメリカという場所は違っても、国の状況は
とても良く似ていたんですね。
そのため、設定を日本に置き換えても全く違和感がなく、
上質の時代劇として描かれています。
 
「西部劇」と時代劇の相性というのは、意外にもよくて、
有名なところでは、黒澤明監督の「用心棒」が、
セルジオ・レオーネ監督によって「荒野の用心棒」
としてリメイクされ、世界中で大ヒットしました。
その「荒野の用心棒」に主演していたのが、
クリント・イーストウッドなんです。
今回の「許されざるもの」のリメイクに対して、
イーストウッド監督は、
「自分の作品の中で最もたいせつなこの作品が、
日本映画としてリメイクされることに、
深い縁や絆を感じずにはいられません。」と
コメントを寄せています。
 
豪華な役者たちの共演も、見どころの1つ。
意外なことに、渡辺謙と佐藤浩市の共演は
これが初めてなんだとか、2大スターのガチンコの
演技対決にも注目してみてください!
クライマックスの対決は、オリジナルとは違った
銃と刀を使ったアクションが見せ場になっています。
 
今回、個人的に注目してほしいのは、
十兵衛たちに無理やりくっついてくるアイヌの若者
沢田五郎を演じている柳楽優弥です。
是枝裕和監督の「誰も知らない」で
カンヌ映画祭史上最年少の14歳で男優賞を受賞した
彼も23歳。野性味あふれる若者役を体当たりで演じています。
顔中ひげだらけで眉毛もつなってるみたいな
野性味あふれる男です。
昨今の日本の若い俳優にはない
「線の太さ」がある彼の今後には期待したいですねぇ。
 
今日ご紹介した映画「許されざる者」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、現在公開中です。
 
「許されざる者」オフィシャルサイト
 
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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

9月16日(月)の魔法のことば

今日はラジオネーム : きくらげさんが出会った、
阿久悠の魔法のことば。

「心を砂漠にしてはいけない。乾いた心に夢は湧かない。」

熊本県点字図書館 篠原静雄 館長

あらゆるジャンルの注目の人にインタビューするヒューマンラボ。
今日は、熊本市東区長嶺にあります、
熊本県点字図書館を紹介します。
スタジオには篠原静雄 館長にお越し頂きました。

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Q1、点字図書館の設立の経緯を教えて下さい。

初代館長から聞いた話です。
盲人の全国大会を熊本で開催する準備をしていた時に、
日本点字図書館の本間先生が、
「一般の人々が盲人に目を向けた今、何か事業を始めなさい。
例えば点字図書館を作るなり・・・」昭和43年県内の盲人から
点字図書館を作ろう、作ってくださいという声が高くなって
本格的に取り組むようになったようです。

が、資金がなく施設整備や職員の雇用も出来ない。
図書館運営が困難と言う声をある新聞記者が実態を
記事にしてくれました。
そんな時ある日「役立ててくださいと、百万円を置いて
名前を告げずに立ち去られた方がいらっしゃいました。

それを基金として
「社会福祉法人 熊本視力障害者福祉会」が設立され、
昭和45年4月1日に「熊本県点字図書館」が
熊本市本山町に誕生しました。
昭和50年9月に長嶺南2丁目に移転し、
熊本県より運営委託を受けて現在に至っています。

Q2、点字図書館の活動(業務)を教えて下さい。

熊本県内在住の視覚障がい者に対し、
情報文化の提供と福祉の向上を図るために、
以下のサービスをしております。

・点字図書・録音図書の製作
・点字資料・音声資料の提供
(点字名刺・各種広報・会議資料等)

利用者に対し
・点字図書・録音図書の貸出
・プライベートサービス(点訳・音訳、対面読書)
・盲人用具の斡旋 各市町村へ給付の
申請手続への情報提供

一般・ボランティア(希望者)に対し
・ボランティア指導員の養成
・ボランティア校正員の養成
・ボランティアの養成

その他
・点字体験・視覚障がい者の疑似体験
・更生相談事業(中途失明者訓練事業)
・視覚障がい者生活訓練事業
(教養、就労、趣味、料理教室の開催)

Q3、中心となる「図書館」としての活動に関してですが、
点字図書はどれくらい、又どんな種類のものが
あるのでしょうか?
また、毎月、制作されていくのでしょうか?
点字図書の成り立ち、種類、利用状況に関して等、
教えて頂けますか?

点字と言うのは、1マスに六つの点
(サイコロの6の目縦3つ横2列)の組み合わせでなっています。

製作するのに点字版で(手書き)一点一点ぽつぽつと
打っていましたが、タイプライターが開発され、
6点同時に打てるようになりました。

また、点字印刷機によって複本数が出来るようになり、
1988年パソコン点訳
(点訳広場IBM社により社会貢献活動として)
点字がインターネット上で貸出しが出来るようになった。
音声パソコンにより音でも聞ける点字が、
データとして扱えるようになりました。

パソコン点訳により、複本はもちろん修復も
簡単に出来るようになりスピード化が増しました。

当館に所蔵する点字図書は、8,161タイトル
26,710冊であり、「娯楽(小説等)」部門が過半数を占め、
残り「教養」と「学術」を半分ずつ所蔵しています。
ちなみに音訳図書は、14,769タイトル、55,010巻の所蔵です。

製作は、点訳音訳それぞれの奉仕員の方にお願いしており、
毎月制作データ化されたものが、
製本され受け入れられています。
年間利用者は、点字図書772名貸出数は、5,233冊
録音図書は、6,114名貸出数は49,117巻の利用が
昨年度在りました。
新刊図書は、点訳か音訳されていないものを
新しく製作されたものが新刊となります。
デイジー図書はいわゆるデジタル版CDの図書です。

Q4、点字図書館の運営にあたって、
記憶に残るエピソードなどありましたら紹介して下さい。

点字図書館は、さまざまなボランティアによって助けられ
運営されています。古くなった図書や、
利用がされなくなった図書を奉仕者の方が出資され、
また時間を割いて製作された点訳図書、
音訳図書を捨てるわけにはいきません。
点字図書は、活字の本よりかなり大きく、収容面積がいります。
移動書架を整備したり、点字データでないものを
(パソコン点訳でないもの)、データ化したりの作業を進め
整理しています。また、録音図書につきましては、
アナログ録音の物をデジタル化へ変換を進めています。
これもデータとして保存することになります。
利用者の高齢化も進み、デジタル化移行されてない方に
聞き取り調査をしたり、各地域に行きまして、
機器取扱いの説明会に行ったりしています。

Q5、今後、作っていきたい(又は望まれる)
点字図書館とは、どのようなものですか?

視覚障がい者の情報の拠点として、愛され、
視覚障がい者のオアシスとして啓発活動を含めて
幅広いニーズに対応すべき施設でなければならないと
考えています。そのためには職員のスキルアップも
ありますが、点字図書館は点字図書だけではなく、
録音図書もあります。視覚障害者団体と連携して
運営している情報提供センターということを、
この放送をお聞きの方は、覚えておいて頂きたいと思います。

Q6、その為に、我々は何が出来るのでしょうか?

今、全国的に点訳音訳ボランティアの申込みが
少ないようです。視覚障害者に理解の在る方にはぜひ、
各市町村に障がい福祉課等に点訳か音訳のボランティアを
したいと問い合わせいただきたいと思います。
 
お問い合わせ先
熊本県点字図書館
所在地/熊本市東区長嶺南2丁目3の2
TEL/096-383-6333
開館時間/8:30~17:00
休館日/水曜日
ホームページ
 
以上ヒューマンラボ、今日は熊本市東区長嶺にあります、
熊本県点字図書館を紹介しました。
お話を伺いましたのは、篠原静雄館長でした。
ありがとうございました!

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本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
 
詳しくはここ↓
 

9月12日(木)の魔法のことば

今日はラジオネーム : ジンさんが出会った、
武者小路実篤の魔法のことば。

「人生は楽ではない。そこが面白いとしておく。」

「ロイヤルホスト株式会社」

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
今日は「ロイヤルホスト株式会社」のヒミツに迫ります。
 
ロイヤルホスト株式会社は、1950年設立、1951年に
日本航空国内線の営業開始と同時に福岡空港にて機内食搭載と
喫茶営業を開始したのが創業。
 
その後製菓、製パン業を開始しロイヤルベーカリーを設立。
1953年には福岡にて本格フランス料理レストラン
「ロイヤル中洲本店」を開店。
 
ここには当時、夫、ジョー・ディマジオとの新婚旅行で
日本に訪れていたマリリン・モンローが来店しました。
 
高級レストランだけではなく、多くの方に来店してもらえる
レストランを作りたいと考え、1969年に
セントラルキッチンを建設。
冷凍技術の向上と調理の安定化で、高い品質の料理を
手ごろな価格で提供することが可能になります。
 
1970年には大阪万国博覧会のアメリカゾーンに
外国店扱いで出店、ここでの成功を受け、1971年に
郊外型ファミリーレストランの「ロイヤルホスト1号店」を
北九州に出店。
 
1977年に東京進出、現在は北海道から鹿児島まで
全国で232店舗(放送日時点)を運営しています。
 
お話を伺ったのは、ロイヤルホスト株式会社
ブランドコミュニケーショングループ課長吉田弘美さんです。
 
Q「ロイヤルホスト」という名前の由来を教えて下さい。
 
ロイヤルホストの名称ですが、ロイヤルは「王道、王様」
という意味、「おもてなし」という意味のホストをあわせ、
心豊かなおもてなしをするレストランという意味です。
 
Q「ロイヤルホスト」の1号店は、いつごろ、
どこにできたお店ですか?また現存するお店ですか?
 
ロイヤルホストの1号店は1971年12月、北九州の黒崎に
オープンしました。ロイヤルホスト黒崎店はその後、
名称がロイヤルホスト青山店となりました。
現在は業態転換を行い、カウボーイ家族青山店として
営業をしております。
 
Q「ロイヤルホスト」の人気メニューナンバーワンは、
何ですか?
いつごろ、どんなきっかけで作られたメニュー
なのでしょうか?
また現在までの累計販売数は?
 
ロイヤルホストの人気メニューはいくつかございますが、
やはり「国産黒×黒ハンバーグ」かと思います。
ロイヤルホストの看板メニューとなるような
ハンバーグをつくる、というテーマで商品開発を実施。
国産の黒毛和牛と黒豚を7.5対2.5の黄金比率で配合して
つくるハンバーグを2009年9月に販売開始します。
 
その後、さらに美味しく、ということでソースを改良。
黒毛和牛と黒豚の素材のよさにあわせてさらに
リッチなソースを、と、バターや生クリームを
たっぷりと使い、醤油をアクセントにごはんに合う
ソースつくりました。
 
また、昨今人気があるのは、アメリカ産の
アンガスビーフの中でもおよそ2割程度しか認定されない
サーティファイド・アンガス・ビーフの
リブロースステーキや、3日間かけて低温でじっくりと
乾燥させるヴェリーニのパスタ
(イタリア本場でも星付きレストランが使用するなど人気)、
北海道の猿払村で水揚げされた良質でうまみのある
帆立のメニューなどが大変人気です。
 
Q上記、人気メニューの開発のポイントを教えてください。
 
ロイヤルホストの看板メニューをつくりたい、ということと、
黒毛和牛と黒豚の素材の良さを引き出すソースの開発を
行ったことです。また、アンガスビーフやヴェリーニのパスタ、
猿払村で水揚げされた帆立など、生産者の方々に直接お会いし、
そのこだわりを含めて多くの方に料理としてご紹介をしていく、
という商品開発にも力を入れています。
 
Q「ロイヤルホスト」というと「カレーフェア」ですが、
31年目だそうですね。このフェアはどんなきっかけで
スタートしたものですか?
 
31年間の中で印象的なエピソードなどあれば教えてください。
カレーフェアは9月17日で終了いたします。
このカレーフェアは、1983年に第1回を実施し、その後今年で
31年目となるロイヤルホストでも最長で、お客様からの
人気も高いフェアです。
 
スタートしたきっかけは、インドなど暑い国のカレーは
夏にぴったりのメニューであること、セントラルキッチンの
ノウハウを存分に活かせることなどからスタート。
第1回のフェア開始当初から食材としてラム肉を使ったり、
香辛料(スパイス)をふんだんに使ったカレーを販売するなど
「夏はカレー」という文化をつくってきたといわれるほどの
フェアとなりました。
 
1983年の第1回から人気のカシミールビーフカレーは
今年の31年目のカレーフェアでも健在です。
 
Qそのほか「ロイヤルホスト」の商品に関するなにか
面白いエピソードなどあればお願いします。
 
1)イタリア料理フェア
今年も9月18日からスタートするイタリア料理フェアは、
第1回が1980年でした。
この当時、本場イタリアのアルデンテ
(少し芯が残った状態でゆであげること)のパスタは
ほぼ浸透していなかった中で、店舗でアルデンテの
スパゲティを販売し、お客様から
「まだゆでてないのではないか」と苦情を
いただくなどのエピソードが残っています。
今年はイタリアから「水牛のモッツァレラチーズ」
「エキストラヴァージンオリーブオイル」「シチリアワイン」
「アンチョビ」「ブカティーニ(穴のあいた太麺のパスタ)」
といった5つの食材を厳選し選べる定食スタイルで提供します。
 
2)海外フェア
ロイヤルホストは「世界の食文化を日本の多くの皆様に伝える」
という創業者の考えのもと、各国のフェアを開催しています。
たとえば1981年のドイツフェアやラテンアメリカフェア、
1982年のハワイフェア、ロシアフェアなどのほか、
90年代にはインドネシア、タイ、マレーシア、ベトナムなどの
東南アジアの料理フェアなどを開催。
このノウハウがロイヤルホストの料理にいかされています。
 
3)淡路産玉ねぎのオニオングラタンスープ
オニオングラタンスープに使うコンソメスープは、
福岡のセントラルキッチンで1晩かけて丁寧につくるスープが
味のポイントです。
 
4)11種野菜の自家製テリーヌ
11種の野菜と海老などの具材を、野菜をカットし、
それぞれ茹でたりフライアップしたりして下準備を
するところからお店で実施。
セントラルキッチンでつくるコンソメゼリーを注ぎながら
1つ1つ丁寧に素材を手作業で重ねていきます。
お店でつくっているのですか?とよく驚かれる1品です。
 
5)サンシャインパートナーメニュー
いつまでもイキイキと輝いていること、
そんなテーマをもってつくったメニューが
「サンシャインパートナー」です。
野菜やお肉とのバランス、咀嚼を高めて
満足感のあるカレーなど、ポジティブに健康を
意識したメニューを紹介しています。
 
6)デザート
クレームブリュレパフェやアサイーナチュラルパフェなど、
他にはなかなかない食材やデザートをご用意しています。
 
Qそのほか、オススメのサービス、キャンペーンなど
PRしたい案件があればお願いします。
 
9月18日からスタートする「イタリア料理フェア」が
直近のおすすめです。

ロイヤルホスト株式会社 オフィシャルサイト
http://www.royalhost.jp/

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