今日は、卓球でもなく、バレーでもない「卓球バレー」を紹介しました。
ご出演は、
熊本県卓球バレー協会理事・事務局長の一安亨子さんです。
卓球バレーはいつ頃から始まったスポーツなんでしょうか?
1974年(昭和49年)に近畿の筋ジストロフィー症児のリハビリとして、
京都の鳴滝養護学校の体育の授業に取り入れられたのが
始まりといわれています。それが、京都全域に広がり、
現在では京都、九州では大分を中心に全国に広がりつつあります。
昨年、大分で開催された、
「第8回全国障害者スポーツ大会・チャレンジ!おおいた大会」
は公開競技として行われました。熊本からも代表として、
2チームが出場して活躍しました。
全国的な広がりの中で、昨年、日本卓球バレー連盟も発足しました。
熊本では2006年(平成6年)から
熊本県障害者スポーツ指導者協議会の中でニュースポーツとして
普及に力を入れてきました。
2008年(平成20年)3月に熊本県卓球バレー協会が設立され、
現在に至っています。
卓球バレーの簡単なルールを教えてください。
6人制のバレーボールのルールで卓球をすると考えてください。
・卓球台のネットを境に三方に2人ずつ6人が椅子に座り、
3回以内で相手のコートにボールを返すことです。
・ボールは、サウンド・テーブルテニスと同じものを使います。
ボールが弾まないように、また音が出るように中に
金属の小さな玉が入っています。そのボールをネットの下の隙間
(台とネットの間、5.7cm)を通すというものです。
立てる人も車いすの人と同じ条件になるようにするため、
全員が椅子に座って行います。
・ラケットは、木製の板(30cm以内)を使います。
ラケットを持てない人もいますので、多少の加工を施すことは許されています。
バレーボールと同様に、タッチネットやオーバーネットもありますが、
卓球バレー独特のルールもあります。
卓球バレーというスポーツの魅力は何ですか?
一番の魅力は、障害の種別・軽重を問わず、力のない人にも
楽しく団体で出来るというところだと思います。個人スポーツと違い、
お互いを思いやる気持ちが育っていきます。
そのほかには、卓球台が一台あれば、
広い場所を使わなく多くの人数でできることや、
移動ができなくても座位のままできるというところです。
卓球バレーにチャレンジしたい方はどうすればいいですか?
普段は、熊本県身体障害者福祉センターで、
毎月第一・第三土曜日に練習会を行っています。
興味がある方は、ぜひ見学にきてください。
連絡は、「熊本県卓球バレー協会」事務局、
TEL090-1349-5681 FAX096-345-6722です。
昨年3月に熊本県卓球バレー協会が設立され、
昨年度は設立を記念した大会・春季大会・秋季大会、それに、
今年の2月には歴史ある「火の国杯」に卓球バレーも参加、
「第1回火の国杯争奪九州卓球バレー大会」が開催され、
県外(山口・大分・佐賀・宮崎・鹿児島)から7チーム。
熊本から3チームの合計10チームで争われたんですよ。
残念ながら、熊本のチームは上位に入ることはできませんでした。
今後の活動予定などあれば教えてください。
今年度も、県卓球バレー協会主催の春季大会、
開催時期を変更して行う予定の冬季大会(昨年度は秋季大会)。
熊本県障害者スポーツ・文化協会主催(県卓球バレー協会共催)の
「第2回火の国杯争奪九州卓球バレー大会」を予定しています。
ぜひ、チーム作って参加してください。
特別ルールとして、選手6名の中に健常者が2名参加することができます。
今後の目標は何ですか?
熊本県卓球バレー協会のチーム数を増やすことです。
熊本では、田久バレーの認知度がまだまだ低く、どういう競技なのか
知らない方もたくさんいます。できれば、施設や養護学校を訪問して、
卓球バレーを広めていきたいと思います。