ラジオな人々「足立孝信」さん
「ラジオな人々。」のコーナー、今回のゲストは…。
小さなものは、マイク、スタジオ、録音機器から
大きなものは、放送局にとって最も大事な 電波を発信する中継局まで
ラジオにかかせないあらゆる放送機器をあつかうプロフェッショナル!
エフエム熊本 編成技術部の「足立孝信」さんです。
~~~~~~~~~~プロフィール~~~~~~~~~~
1995年 国立大分工業高等専門学校電気工学科を卒業後
電機関係メーカーに勤務。
2004年 29歳でエフエム熊本に入社。技術部に配属。
現在は、編成技術部に所属し放送機器の管理や番組のミキシングなど
幅広い仕事をこなしている。
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普段はどんな仕事をされているんですか?
番組制作に必要な機器の取り扱いや故障について対応しています。
放送に支障が無いかを監視する監視業務の他に、
次の日放送予定の運行データ並びに番組素材のチェック、また搬入された
番組をオーディオファイルなる番組バンクに登録する登録作業をしています。
それから、中継局のメンテナンス・保守というのもあります。
これらの仕事をするにはどのような資格が必要なのですか?
陸上無線技術士という国家資格が必要です。FMKには全部で4人います。
FMKでは私を含め4人の資格保持者が居ますが、皆1級を持っています。
この資格は、日本国籍であれば誰でも受験できます。
試験は年2回、7月と1月。試験科目は4科目。
放送局だけでなく、通信、または通話用として電波を利用する企業などでも
必要な資格なので、そちら方面の就職を考えている方は
取得を目指して良いと思います。
今までで忘れられない仕事は?
中継局の復旧です。特に4年くらい前の台風の日ですね。
その日は小国中継局で異常が発生した連絡を受け、
上司と現場に駆けつけました。
しかし、途中の山道が倒木だらけで散々なありさまで、
また夜だったとこもあり危険と判断し、
実質作業は次の日に持ち越しになりました。
次の日は地元の方の協力のもと、倒木の除去作業にあたりましたが、
これが大変でしたね。直径30cmを超える木は普通に倒れてましたし、
まれに直径1メートル弱の倒木もありました。
全て人の手作業というのが大変つらかったです。
丸1日がかりで、山道約5キロメートルくらいを車が通れるようにしました。
おかげで、停波せずに済みました。
あなたにとってラジオとは何ですか?
今は、「生活の糧」としか言えません。この業界から距離をおいて、
FMを聴いたときには、また違う思いも出てくるとは思いますが…。