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キネマのススメ

「ゲット スマート」

今日は、現在公開中の「ゲット スマート」を紹介しました。

「ゲット スマート」は、日本でも放送された、

1960年代のアメリカの人気テレビシリーズ、

「それいけ!スマート」をリメイクした、スパイコメディです。

テレビシリーズは、当時大人気だった「007」のパロディとして作られたそうで、

リメイク版にも、その雰囲気がしっかりと受け継がれています。

極秘諜報機関「コントロール」で、分析官として働いていたマックス・スマートは、

何度もエージェントの試験を受けるものの、落ちてばかり。

しかしある日、本部が国際犯罪シンジケート「カオス」の襲撃を受けたことから、

マックスは敵の知らないエージェント86として、整形手術をしたばかりの

ベテランエージェント99とともに、極秘任務につくことになります!

スパイコメディーといえば、「オースティン・パワーズ」のような

ドタバタコメディを想像する方も多いと思いますが、

この映画はスマートでヒネリのきいた笑いが特徴です。

主人公マックスを演じるのは、「40歳の童貞男」のスティーブ・カレル。

真面目な表情でふざける彼のコメディスタイルは、

映画の雰囲気にピッタリで、かなり笑えます。

コンビを組むエージェント99には、「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイ。

カワイイ顔をして性格はキツイ、エージェント99を見事に演じ、

新たな魅力を見せています。

さらに、アクションシーンが、ビックリするほど本格的!

ジェット機からの空中ダイブ、燃えさかるビルからの脱出、

猛スピードで走る車の中での格闘シーンなど、

本物のスパイ映画顔負けの、派手なアクションを見せてくれます。

本格的なアクションと、スマートなギャグがうまく同居した楽しい1本!

映画「ゲット スマート」は、

■シネプレックス熊本で、現在公開中です。

「ゲット スマート」 http://wwws.warnerbros.co.jp/getsmart/

「P.S.アイラヴユー」

今日紹介したのは、10月18日土曜日から公開される

「P.S.アイラヴユー」です。

この映画は、世界40カ国以上で出版され、

500万部を売り上げたベストセラー小説を、

「マディソン郡の橋」のスタッフが映画化したラブストーリーです。

ニューヨークで、夫・ジェリーとともに、幸せな暮らしを送っていたホリーは、

最愛の夫を病気で亡くしてしまいます。

悲しみにくれ、自宅に引きこもっていたホリーのもとに、ある日、

亡き夫ジェリーからプレゼントとメッセージが届き、

それをきっかけに、ホリーのもとに次々と

ジェリーからの手紙が届くようになります。

主人公のホリーを演じるのは、「ミリオンダラー・ベイビー」と

「ボーイズ・ドント・クライ」で2度のオスカーに輝く、ヒラリー・スワンク。

ボーイッシュなイメージの強い彼女ですが、この作品では、夫を失い、

悲しみにくれながら、前向きに歩いていこうとする女性を、

可憐に演じています。

夫・ジェリーには、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラー。

チャーミングな魅力たっぷりで、この作品で女性ファンを増やすことは

間違いなさそうです。

そのほか、キャシー・ベイツやリサ・クドローなどの演技派が脇を固め、

物語に深みを与えています。また、ニューヨークの街並みや、

雄大なアイルランドの景色など、風景も魅力の1つ。

中でも、ジェリーとホリーが最初に出会ったアイルランドのシーンは、

とてもロマンチックな場面になっています。

いつも側にいる人を、大切にしたくなる1本。

もちろんデートにもオススメですよ。

映画「P.S.アイラヴユー」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア

で、10月18日(土)から公開されます。

「P.S.アイラヴユー」オフィシャルサイト http://www.psiloveyou.jp/

「アクロス・ザ・ユニバース」

今日紹介したのは、現在公開中の「アクロス・ザ・ユニバース」です。

「アクロス・ザ・ユニバース」というタイトルを聞いて、

ピンときた方もいるかもしれません。

この映画は、ビートルズの楽曲を使ったオリジナルのミュージカル!

監督は、ブロードウェイミュージカル「ライオンキング」の舞台演出や、

映画「フリーダ」で知られる女流監督ジュリー・テイモアです。

舞台は1960年代。主人公は、イギリス・リバプールの造船所で働くジュード。

彼は父を探してアメリカに渡り、そこで知り合った友人マックスや

ミュージシャン仲間とともに、ニューヨークで暮らし始めます。

やがてジュードは、マックスの妹ルーシーと恋に落ちますが、マックスは

ベトナム戦争に徴兵され、ルーシーは反戦運動にのめりこんでいきます。

映画には、ビートルズの曲が33曲使われているんですが、

この使われ方が見事!

ストーリーや登場人物の心情にピッタリと合っていて、

曲の世界をリアルに感じることができます。

その表現も、アニメやCG、ダンスをミックスしたり、とても独創的で大胆!

パワフルでエネルギッシュな映像は、

60年代という舞台設定にも良くあっています。

また、キャストは全て吹き替えなしで、

歌の場面はほとんどライブ録音なんだとか!

セリフと歌が自然に融合しているので、ミュージカルが苦手な方でも

すんなり入っていけると思います。

なにより、ビートルズの曲の素晴らしさを再確認できる1本。

ビートルズは詳しくないという方にもおすすめです!

映画「アクロス・ザ・ユニバース」は、

■シネプレックス熊本で、現在公開中です。

「アクロス・ザ・ユニバース」 http://across-the-universe.jp/

アイアンマン

毎週水曜日は「キネマのススメ」
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介したのは、今週土曜日・9月27日から公開される
「アイアンマン」です。

「アイアンマン」は、「スパイダーマン」や「X-メン」などを生んだ
「マーベル・コミック」原作のアメコミ映画です。

軍事産業の社長にして天才発明家の
トニー・スタークは、視察に訪れたアフガニスタンで
テロ組織に捉えられ、新兵器の開発をせまられます。

彼は、敵の目を盗みながら
戦闘用パワードスーツを開発し、奇跡的に脱出。

アメリカに戻ると、密かにスーツの改良を重ね、
テロ撲滅のための戦いをはじめます。

主人公・トニーは、利益を追求する冷徹なビジネスマンで、
しかも酒と女を愛するプレイボーイ。
全然ヒーローらしくないんです。

そんな彼が、アフガニスタンで、
自分のビジネスがもたらした現実に葛藤し、
「アイアンマン」として
正義に目覚めていくのが見どころ。

トニーを演じる主演の
ロバート・ダウニー・JR(ジュニア)は、
才能を認められながら過去にドラッグに溺れた経験があり、
その経歴が人間くさいトニーのキャラクターに
ピタリとはまって今までにない、
魅力的なヒーローを作り上げています。

ちなみに「アイアンマン」は、
マーベルコミックの中でも人気のキャラクターで、
映画化にあたっては、マーベルが
映画製作部門「マーベル・スタジオ」を立ち上げ、
自らプロデュースした最初の映画となりました。

「マーベル」は、今後も積極的に
映画製作にかかわる予定で、なんと、
今後「アイアンマン」を中心にした
ヒーローチームを題材にした
映画の企画もあるそうです!楽しみですね!

映画「アイアンマン」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO 宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア
で、今週土曜日・9月27日から公開されます。

次郎長三国志

今回の「キネマのススメ」はスペシャルバージョン。

「次郎長三国志」の監督マキノ雅彦さんをお迎えしました。

娯楽映画の巨匠マキノ雅弘(まさひろ)監督の大ヒットシリーズ「次郎長三国志」を甥であるマキノ雅彦監督(津川雅彦)がリメイク。ご存知義理と人情の厚さでは誰にも負けないヒーロー・清水の次郎長を演じるのは、マキノ監督のデビュー作「寝ずの番」でも主演をつとめた中井貴一、その妻・お蝶役に鈴木京香、次郎長の子分たちに岸部一徳、笹野高史、温水洋一らの一流キャストが結集。笑いも涙もアクションもたっぷりつまったエンターテインメント大作の誕生です!9月20日(土)からシネプレックス熊本ほかで上映スタート!

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マキノ雅彦監督と劇中で殺陣も担当した玄海竜二さん

「次郎長三国志」 オフィシャルサイト  http://www.jirocho-movie.jp/

マキノ監督インタビューのノーカット完全版は、ポッドキャストでお聴き下さい。

ポッドキャストへはここをクリック!

おくりびと

毎週水曜日は「キネマのススメ」
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。

今日ご紹介したのは、今週土曜日、9月13日から公開される
「おくりびと」です。

この映画は、遺体を棺(ひつぎ)におさめる
「納棺師(のうかんし)」という、
ちょっと特殊な職業をテーマにしています。

チェロ奏者の大吾は、楽団の解散により夢をあきらめ、
妻と一緒に故郷の山形に帰ってきます。
職探しをしていた彼は、ひょんなことから納棺師となり、
さまざまな境遇の別れと向き合いながら成長していきます。

もともとこの作品は、主演の本木雅弘が、実際の納棺師である
青木新門の著書「納棺夫日記」を読み、
映画関係者に紹介したことがきっかけで生まれました。

この映画は、先日カナダで行われた
「第32回 モントリオール世界映画祭」でグランプリに輝いています。

映画「おくりびと」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO宇城バリュー
■熊本松竹
■シネプレックス熊本
で、今週土曜日、9月13日から公開されます。

是非、ご覧下さい。

映画「おくりびと」オフィシャルサイト
http://www.okuribito.jp/

「グーグーだって猫である」

今日紹介したのは、今週土曜日・9月6日から公開される

「グーグーだって猫である」です。

「グーグーだって猫である」は、少女漫画家・大島弓子が、

飼い猫たちとの暮らしを綴った自伝的コミックエッセイを、

「ジョゼと虎と魚たち」や「眉山」の犬童一心監督が

映画化した作品です。

東京・吉祥寺に暮らす、天才漫画家・麻子は、10年以上暮らした

愛猫・サバを亡くした悲しみで、漫画を描けなくなってしまいます。

そんなある日、彼女はペットショップで小さな子猫と出会い、

「グーグー」と名づけて一緒に暮らし始めます。

大島弓子自身と言える漫画家・麻子を、小泉今日子。

アシスタントのナオミを、上野樹里と、森三中。

麻子が淡い恋心を抱く不思議な青年・青自を、加瀬亮が演じています。

犬童監督は、大島弓子の大ファンで、

これまでにも「赤すいか黄すいか」、「金髪の草原」という

2つの漫画を映画化。この作品でも、劇中の様々な場面で彼女の作品が

使われていて、愛情の深さが感じられます。

また、舞台となる吉祥寺も、映画の雰囲気を作りだしている大きなポイント。

大きな公園のある、どこか懐かしい街並みに、

ちょっと浮世離れしたストーリーがよくマッチしています。

もちろん、もう1人(匹)の主役である、猫のグーグーの愛らしさは必見!

かわいいグーグーに癒され、毎日の暮らしが愛おしくなってくる1本です。

この映画「グーグーだって猫である」は、
■TOHOシネマズ光の森
■Denkikan
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア 9月6日~公開

「グーグーだって猫である」オフィシャルサイト http://www.gou-gou.jp/

同窓会

今日紹介したのは、現在公開中の「同窓会」です。

三谷幸喜をはじめ、松尾スズキ、宮藤官九郎など、

このところ演劇界の大物が、次々に映画作品を撮っていますが、

この「同窓会」も、演劇界から映像に活躍の場を広げて大注目の作家・

サタケミキオ が初めて映画監督に挑んだ作品です。

映画プロデューサーの克之は、若い女優との浮気の末、

高校時代の初恋相手だった妻の雪と円満離婚します。

しかし直後から、うまく行っていたはずの仕事は下降線をたどり、

浮気相手の女優にも捨てられ、克之は大ショック。

そんな中、雪が「あと3ヶ月」と知らされます。

果たして、彼が取った行動とは!?

「サタケミキオ」は、劇団「東京セレソンデラックス」を主宰し、

俳優として活躍する「宅間孝行」が、演出・脚本を手がける際に、

ペンネームとして名乗っている名前です。

2005年から本格的に脚本を書きはじめ、ドラマ「花より男子」のヒットで

一躍、人気脚本家の仲間入りをしました。

この映画「同窓会」は、一見シンプルですが、過去と現在が交互に描かれ、

ある結論につながっていく、なかなか凝った構成。

にも係わらず、話もキャラクターも分かりやすくて、誰が見ても楽しめます。

また、舞台となった島原ののどかな風景や九州弁が、

映画をほのぼのとさせています。

注目の作家・サタケミキオの世界を、ぜひスクリーンで体験してみてください!

この映画「同窓会」は、

■ シネパラダイス で、現在上映中です。

「同窓会」オフィシャルサイト http://www.dousoukainet.com/dousoukai/

「セックス・アンド・ザ・シティ」

今日は、今週土曜日・8月23日から公開される

「セックス・アンド・ザ・シティ」を紹介しました。

「セックス・アンド・ザ・シティ」は、大都会ニューヨークで生きる

4人の女性たちの恋と友情を、赤裸々に、かつファッショナブルに描き、

熱狂的なファンをもつ人気ドラマ。

日本でも衛星放送で放送され、大きな話題になりました。

映画版の舞台は、テレビシリーズの終了から4年後。

新聞のコラムニストだったキャリーは、いまやベストセラー作家となり、

長年の恋人・ビッグとの関係も順調。

夫との間に子供が出来ず、

悩んでいたシャーロットは養女を引き取り、立派な母親に。

タフなPR会社社長のサマンサは、恋人のスミスとともにロサンゼルスに住み、

弁護士のミランダは、子供と年老いた義母の世話に明け暮れています。

そんな中、キャリーはついにビッグと結婚することに!

幸せをつかんだと思ったのもつかの間、

彼女には予期せぬトラブルが待っていました・・・。

テレビシリーズでは恋愛が大きなテーマでしたが、映画版では家庭生活や

孤独への不安など、より人間的で深みのある内容が盛り込まれ、

ドラマを知らない人でも充分楽しめます。

もちろん、「セックス・アンド・ザ・シティ」には欠かせないファッションにも注目!

映画のために準備された衣装は、なんと1000着以上!

ストーリーだけでなく画面でも楽しませてくれますよ。

壁にぶつかっても前向きに奮闘する4人のニューヨーカーから、

ぜひ元気をもらってください!

この映画「セックス・アンド・ザ・シティ」は、
■ TOHOシネマズ 光の森
■ TOHOシネマズ はません
■ TOHO宇城バリュー
■ シネプレックス熊本
■ ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア

で、今週土曜日・8月23日から公開されます。

「セックス・アンド・ザ・シティ」オフィシャルサイト

http://sexandthecity-movie.gyao.jp/

「ぐるりのこと。」

今日紹介したのは、現在上映中の「ぐるりのこと。」です。

前作「ハッシュ!」で数々の映画賞を受賞した橋口亮輔監督の、

6年ぶりとなる最新作。

ある夫婦の10年間の時の流れを、丁寧に描き出した作品です。

妻の翔子は、何事もきちんとしたい性格。

一方、夫のカナオは、ひょうひょうとして地に足がついてるのか、

ついてないのか、分からない感じ。

いわゆる、割れ鍋に綴じぶた、といったカップルです。

翔子の妊娠をきっかけに籍を入れ、幸せに暮らし始める2人ですが、

子供の死をきっかけに、翔子の心のバランスが崩れていきます・・・。

妻・翔子を、ドラマ「大奥」の木村多江。

夫・カナオを、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の原作者である

リリー・フランキーが演じています。

リリー・フランキーは、もちろん映画初主演ですが、彼の、

演技を感じさせないリアルなたたずまいが実に良いです!

夫婦2人だけの会話のシーンも多いんですが、

たわいもないことを話しているのに、とても面白い。

2人の間にある絶妙の空気感が、この映画のキモだと思います。

また、法廷画家というカナオの職業を通して、

90年代に起こった様々な事件が描き出され、

社会的な視点も加わっています。

裁判のシーンには、映画好きならニヤリとする

豪華キャストが出演していますので、

ぜひそちらにも注目してみてください。

この映画「ぐるりのこと。」は、

■ Denkikanで、現在上映中です。

「ぐるりのこと。」 http://www.gururinokoto.jp/index.html

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