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キネマのススメ

重力ピエロ

今日紹介したのは、5月23日(土)から公開の「重力ピエロ」です。

若い世代に圧倒的な人気を誇る作家・伊坂幸太郎のベストセラーを、

「Laundry」の森淳一監督が映画化した作品です。

舞台は、仙台。落書き消しの仕事をしている春は、

市内で発生している連続放火事件と落書き(グラフィティアート)との

関連性に気づき、遺伝子の研究をしている兄の泉水(いずみ)とともに、

犯人さがしに乗り出します。

泉水は、落書きから、あることを発見しますが、それは、24年前、

泉水と春の一家を襲った、痛ましい事件へとつながっていきます。

主人公の泉水役に、加瀬亮、弟の春役に、

先日公開された「ホノカアボーイ」でも好演していた、岡田将生、

2人の父親を、名脇役の小日向文世、

母親を、鈴木京香が演じています。

みんな、それぞれ素晴らしい演技なんですが、

父親を演じる小日向さんと、春役の岡田将生くんが特に印象的です。

岡田くんは、森監督が1年かけて探し出しただけあって、

春役にピタリとはまっています。綺麗なルックスとピュアな雰囲気が、

今までにない感じのイケメン。

また、監督がこだわったという桜のシーンなど、

美しい映像にも注目してみてくださいね!

この映画「重力ピエロ」は、

■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本 で、今週土曜日・5月23日から公開されます。

「重力ピエロ」オフィシャルサイト http://jyuryoku-p.com/

ダウト~あるカトリック学校で~

今日は、現在公開中の映画「ダウト ~あるカトリック学校で~」を

紹介しました。この映画は、アメリカの権威ある演劇や戯曲の賞

(トニー賞とピュリッツァー賞)をダブル受賞したブロードウェイの舞台を、

執筆したジョン・パトリック・シャンリィ本人が脚本と監督を担当し、

映画化した作品です。

舞台は、大きな変革の時を迎えていた1964年、

ニューヨークのカトリック学校です。

変化を受け入れない厳格な校長のシスター・アロイシスは、

新米教師のシスター・ジェイムスの相談をきっかけに、進歩的なフリン神父と、

学校唯一の黒人生徒との間に、ある“疑惑”を持つようになります。

疑惑に取り付かれたシスター・アロイシスは、

フリン神父を厳しく追及していきます・・・。

この映画、主要キャスト4人が、今年度のゴールデン・グローブ賞と

アカデミー賞にノミネートという快挙を達成しているんですが、

まさにそこが一番の見どころとなっています。

キャストは、シスター・アロイシス役にメリル・ストリープ、

フリン神父役に、フィリップ・シーモア・ホフマン、

事件の発端となるシスター・ジェイムス役に、

「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス、そして、

黒人生徒の母親・ミラー夫人役に、ヴィオラ・デイビスが扮しています。

ノミネートされた4人とも素晴らしい演技なんですが、

やはりずば抜けて印象的なのは、メリル・ストリープ!

ミラー夫人との会話で見せる微妙な表情や、

フリン神父を追い詰めていく迫力は、彼女の演技力ならではです。

ぜひ、その素晴らしい演技のアンサンブルを

スクリーンで確かめてください!

映画「ダウト ~あるカトリック学校で~」は、

■シネパラダイスで、現在公開中です。

「ダウト ~あるカトリック学校で~」オフィシャルサイト

http://www.movies.co.jp/doubt/

GOEMON

今日紹介したのは、現在公開中の映画「GOEMON」です。

この映画は、熊本出身の映画監督・紀里谷和明監督の、

「CASSHERN(キャシャーン)」から5年ぶりとなる最新作。

誰もが知っている大泥棒・石川五右衛門を主人公に、

大胆な解釈と豪華絢爛な映像で繰り広げられる

エンターテインメント大作です!

舞台は、本能寺の変によって織田信長が倒れ、豊臣秀吉が権力を振るった、

安土桃山時代。

金持ちから盗んだものを庶民に与える義賊・石川五右衛門は、

盗みに入った屋敷で、南蛮製の箱を見つけます。

実は、その箱には重大な秘密が隠されており、

五右衛門は箱をめぐる壮絶な戦いに巻き込まれていきます!

出演は、江口洋介、大沢たかお、広末涼子など、

かなり豪華な顔ぶれとなっています。

映画には、五右衛門をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など、

実在の人物がたくさん出てくるんですが、歴史にフィクションを織り交ぜた、

全く新しい物語に作り変えられています。

また紀里谷監督は、「世界中の人が見て違和感のないスタイルを目指した」そうで、

衣装や美術、生活様式も含めて、西洋のスタイルが取り入れられていて、

時代劇にあまりなじみのない若い世代が見ても、違和感なく楽しめます。

そして、紀里谷監督といえば、映像の斬新さと美しさで知られていますが、

今回は、セットの数100、CGカット数2500、エキストラ1000人と、

「CASSHERN」の2倍から3倍のスケール!

巨大な大坂城や、スピード感あふれる戦闘シーンなど、

目を見張るシーンが満載です。ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい!

この映画「GOEMON」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO宇城バリュー
■熊本松竹
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ・熊本クレアで、現在公開中です。

「GOEMON」オフィシャルサイト http://www.goemonmovie.com

バーン・アフター・リーディング

今日紹介したのは、今週土曜日・4月25日から公開される映画

「バーン・アフター・リーディング」です。

この映画は、「ノー・カントリー」でアカデミー賞に輝いた監督、

ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン兄弟による最新作。

アメリカの首都・ワシントンDCを舞台に、

1枚の極秘ディスクをめぐって、さまざまな思惑のある人間達が

壮絶な奪い合いを繰り広げる、クライム・コメディです。

この映画、なんと言っても一番の見どころは超豪華なキャスト!

ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーをはじめ、

渋い役柄が人気のジョン・マルコビッチ、

「フィクサー」でアカデミー賞助演女優賞に輝いたティルダ・スウィントン、

そしてコーエン兄弟作品の顔であり、

オスカー女優のフランシス・マクドーマンドと、

1人で主役をはれるスターが、5人も揃っています。

そんな彼らが演じるのが、「i-podなしでは生きられない、筋肉オタク」、

「浮気性の財務省エリート」、「アル中でリストラされた元CIA」、

「神経過敏な女医」、「全身整形願望の女性」という、超個性的なキャラクター。

中でも、筋肉オタクを演じるブラピは必見!

ちょっとザンネンだけど愛すべきイイヤツ、という役柄が見事にハマっています。

コーエン兄弟は、ティルダ・スウィントン以外は、

全てその人をイメージして脚本を書いた、ということですから、

そのハマリっぷりにぜひ注目してください。

また、予測できない意外なストーリー展開も見逃せません!

とにかく、観て、楽しんでいただきたい1本です!

この映画「バーン・アフター・リーディング」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ・熊本クレアで、

今週土曜日・4月25日から公開されます。

「バーン・アフター・リーディング」オフィシャルサイト http://burn.gyao.jp/

「スラムドッグ・ミリオネア」「おっぱいバレー」

今日は、4月18日から公開される映画を2本紹介しました。

まず最初は、「スラムドッグ$ミリオネア」です。

「スラムドッグ$ミリオネア」は、今年度のアカデミー賞や

ゴールデン・グローブ賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした話題作!

「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督と

「フル・モンティ」の脚本家サイモン・ビューフォイのコンビが、

インドを舞台に作り上げた、イギリス映画です。

スラム出身の少年ジャマールは、インドで大人気を誇る番組

「クイズ・ミリオネア」に出演し、あと1問正解すれば番組史上最高の賞金を

手に入れるまで勝ち進みます。

しかしジャマールは、不正を疑われ、警察の取調べを受けることになります。

なぜ、ジャマールがクイズの答えを知っていたのか?

その理由を彼の生い立ちとリンクさせた構成は、かなり斬新で面白いです。

また、全体から感じるスピード感と力強さも、この映画の大きな魅力となっています。

スリル、アクション、恋愛・・・などなど、様々な要素が詰め込まれています。

映画「スラムドッグ$ミリオネア」は、

■TOHOシネマズ 光の森

■Denkikan で、今週土曜日・4月18日から公開されます。

「スラムドッグ$ミリオネア」オフィシャルサイト http://slumdog.gyao.jp/

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さらに今日は、続いて、同じく4月18日(土)に公開になる日本映画、

「おっぱいバレー」の羽住英一郎監督からのコメントも紹介しました。

この映画は、

■シネプレックス熊本
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHO宇城バリュー
■ワーナーマイカルシネマズ熊本クレア で公開されます。

おっぱいバレー オフィシャルサイト http://wwws.warnerbros.co.jp/opv/

この「おっぱいバレー」のチケットを2名の方にプレゼントします。

ご希望の方は、住所・氏名・年齢・電話番号をお書きの上、

MAIL : glory@fmkumamoto.jp

または FAX : 096-355-5200 まで4月15日中にご応募下さい。

「トワイライト~初恋~」

今日は、現在公開中の映画「トワイライト~初恋~」を紹介しました。

この作品は、人間とヴァンパイアの禁断の恋を描いた

ベストセラー小説の映画化で、去年11月、アメリカで公開されると、

あの「セックス・アンド・ザ・シティ」や「マンマ・ミーア!」をしのぐ

大ヒットを記録しました。

日本では、原作はまだあまり知られていませんが、アメリカでは大人気で、

特に若い女性の間では、社会現象になっています。

気になるそのストーリーは・・・、

アリゾナからワシントン州の小さな町に転校してきた

女子高生のベラは、美しい容姿を持った青年・エドワードに出会います。

謎めいた雰囲気にひかれていくベラは、やがて、

彼の正体がヴァンパイアであることを知りますが、

2人は激しく惹かれあい、恋におちます。

人気の理由として挙げられているのが、

まず「ロミオとジュリエット」のような禁断の恋、

そして、ヒロインのベラを一途に愛し、ピンチには必ず助けてくれる

女性の理想の存在といえるエドワード、

そしてヴァンパイアという神秘性です。ヴァンパイアといっても、

人間を襲わず、動物の血を吸うという草食系で、

おどろおどろしい感じはなく、ちょっと危険な香りをにおわせる程度。

さらに、少女マンガのようなロマンチックなセリフも、

女性たちの心をわしづかみにしているんです。

また、ヒロイン・ベラを演じるクリステン・スチュワートと、

エドワード役のロバート・パティンソンが、

キャラクターのイメージにピタリとハマリ、

原作のファンも納得の出来栄えとなっています。

原作は4部作なんですが、すでに3作目までの製作が決定し、

2作目の「ニュームーン」は、今年の秋にアメリカで公開されるそうですよ。

女性の乙女心をくすぐる、このシリーズ。

日本でも大きな話題になりそうです!

映画「トワイライト~初恋~」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア で、現在上映中です。

「トワイライト~初恋~」オフィシャルサイト  http://twilight.kadokawa-ent.jp/

劔岳 点の記

6月20日(土)から公開になる注目の超大作「劔岳 点の記(つるぎだけ・てんのき)」。
「八甲田山」「復活の日」「鉄道屋(ぽっぽや)」と日本映画の歴史に残る名作を手がけてきた名カメラマン・木村大作さんが、初めての監督に挑戦しました。
明治末期、前人未踏の山・劔岳の地図を作るために困難な山に挑む男たちのドラマが美しい映像で描かれます。
出演は、浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮崎あおい、役所広司という豪華な面々。
新田次郎の重厚な原作小説を豪華なキャストと誤魔化しのない映像美で描いた超大作映画の誕生です。
先日、熊本にキャンペーンのためいらっしゃった木村監督にお話を伺いました。
ノーカット完全版のインタビューは、ポッドキャストをお聴きください。

「劔岳点の記」 オフィシャルサイト  http://www.tsurugidake.jp/

ポッドキャストへはここをクリック!

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「シェルブールの雨傘」

今日紹介したのは、現在公開中の「シェルブールの雨傘」です。

この映画は1964年にカンヌ国際映画祭でグランプリを獲得した

フランスのミュージカルの名作です。

監督はジャック・ドゥミ、音楽はミシェル・ルグラン、

主演はフランスを代表する女優、カトリーヌ・ドヌーヴ。

哀愁漂う印象的なテーマ曲は、

誰でも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

この「シェルブールの雨傘」が製作45周年を迎えた今年、

デジタル修正され、美しい姿となってスクリーンに蘇りました!

フランスの港町・シェルブールで、美しい恋を育む、

傘屋の少女・ジュヌヴィエーヴと、自動車修理工の若者・ギイ。

しかし、ギイのもとに召集令状が届き、2人は離れ離れに。

彼のいない悲しみの中、ジュヌヴィエーヴは妊娠していることに気づきます。

この映画、ミュージカルですが、普通のミュージカルとはちょっと違います。

一般的なミュージカルは、演技の合間に歌やダンスが入りますが、

「シェルブールの雨傘」は、セリフが全て歌!

会話はもちろん、ちょっとした相づちや掛け合いも、

音楽の一部になっているんです。

登場人物の動きも場面転換も、全て音楽に合わせて計算されているんですが、

動きがとてもスムーズで自然なので、ストーリーにスッと入っていけます。

そして、見逃せないのが色彩の美しさ!

ピンクやブルーなど、原色を大胆に使ったセットや、

ファッション雑誌から抜け出してきたような登場人物のファッションなどが、

デジタル処理のおかげで、いっそう鮮やかになっています。

当時21歳の、カトリーヌ・ドヌーヴの美貌も必見ですよ!

ぜひこの機会に、スクリーンでご覧になってください!

映画「シェルブールの雨傘」は、

■Denkikan で、現在上映中です。

「シェルブールの雨傘(デジタルリマスター版)」 http://demy.jp/

エグザイル/絆

今日紹介したのは、香港映画の巨匠、ジョニー・トー監督の

最新映画「エグザイル/絆」です。

もともと「エグザイル(exile)」には、「流浪」という意味があって、

原題のサブタイトルも「放・逐(ほうちく=追放という意味)」となっています。

舞台は、中国返還間近のマカオ。

裏社会のボスを狙撃し、逃亡していたウーを暗殺するためにやって来た、

昔の仲間4人。

ウーを守るものと殺すもの、2手に分かれていた彼らですが、

やがてかつての絆を取り戻し、共に追われる身になっていきます。

ジョニー・トーは、「香港ノワール」と呼ばれる、

裏社会と男達のドラマの名作を、次々に世に送り出している監督。

今回の作品でも、部屋の中の至近距離での銃撃戦や、

住宅街での乱れ打ち、昼間の屋外など、

様々なシチュエーションでの銃撃戦が描かれていて、

独特の世界観にしびれます。

特に小道具の使い方がカッコイイです。

空き缶があんなにカッコよく見えるのは、この映画ぐらいだと思います。

そしてもう1つ見逃せないのが、男たちの「絆」。

友情のために命を張る男たちの姿は、男性はもちろん、

女性もグッとくること請け合いですよ。

ちなみにこの作品は、ハリウッドでのリメイクも決定しています。

熱い男達のドラマを、ぜひ堪能してください!

この映画「エグザイル/絆」は、

■Denkikan で、現在上映中です。

「エグザイル/絆」オフィシャルサイト http://www.exile-kizuna.com/

ジェネラル・ルージュの凱旋

今日は、

現在公開中の映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」を紹介しました。

去年大ヒットした医療ミステリー「チーム・バチスタの栄光」の、

1年ぶりの続編です。

おっとりした心療内科医の田口と、厚生労働省の役人・白鳥の凸凹コンビが、

病院内で起こる事件の真相に迫っていくこのシリーズ。

原作者の海堂尊は現役の医師で、

専門家ならではのトリックや、医療現場の描き方が話題になりました。

前作は、「バチスタ」と呼ばれる心臓外科手術の失敗をめぐる

ミステリーでしたが、今回のテーマは、救命救急医療現場!

「血まみれ将軍 ジェネラル・ルージュ」との異名を持つ

「救命救急センター長」の速水医師にかけられた疑惑に迫りながら、

現在の救命救急医療が抱える問題点をあぶりだしていきます。

監督は、前作と同じく中村義洋、竹内結子、阿部寛の主演コンビに加えて、

今回、演技派の堺雅人が、キーマンとなる医師、速水を演じています。

謎解きが中心の、のんびりムードだった前作に比べて、

今回は話のテンポが早く、スケールも大きく、見せ場もずっと多くなっています。

現役の医師や看護婦が指導したという、救急シーンや手術シーンも、

かなりリアルで見ごたえがあります。

田口と白鳥のやりとりに笑いつつ、速水の行動に考えさせられる、

娯楽と社会派が同居した、タイムリーな1本です。

この映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、
■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHO宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナーマイカル・シネマズ・熊本クレア で、現在上映中です。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」 HP http://general-rouge.jp

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