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キネマのススメ

転々

今日紹介したのは、現在公開中の映画「転々」です。

深夜枠ながら、大ヒットしたテレビドラマ「時効警察」シリーズの

監督・三木聡と、主演・オダギリジョーのコンビによる作品。

直木賞作家・藤田宜永の原作を、

三木監督が大幅に自分ワールドに脚色しています。

主人公は、借金を抱えた大学8年生の文哉。

返済するあての全くない彼に、借金取りの福原は、東京散歩に

付き合ってくれたら報酬として100万円払う、という提案をします。

吉祥寺を出発し、目的地は霞ヶ関。ただし、期限は福原の気の済むまで。

そして、2人の奇妙な東京散歩が始まるのですが・・・。

「時効警察」の霧山以上に情けなさ満点のキャラクターを演じる

オダギリジョーも良いのですが、借金取りの福原を演じる

三浦友和が相当いい味を出しています!

彼には、キッチリしているというイメージがあると思うんですが、

今回はそんなイメージを覆す、かなりクセのある役。

うさんくさい見た目ながら、茶目っ気と温かさを持つ男を

魅力的に演じています。もちろん、テンポのいいセリフや、

画面のあちこちに小ネタをはさみこむ、三木監督独特のスタイルは健在。

岩松了、ふせえり、松重豊が演じる、スーパーの店員のやりとりは絶妙!

時効警察のファンには嬉しい特別ゲストも登場。

2人が歩く、平凡でゆったりとした東京の町並みも魅力の1つです。

しかし一番のポイントは、物語の後半。

ショートコントのような笑いを積み重ねた後には

しんみりと心に響くラストが待っています。

映画「転々」は、 ■Denkikan で、現在上映中です。

「転々」オフィシャルサイト http://tokyosanpo.jp/indexp.html

「この道は母へとつづく」

今日紹介したのは、現在公開中の映画「この道は母へとつづく」です。

タイトルから少し内容が想像できると思うんですが、

離れ離れになったお母さんを探して、

孤児院で育った子供が旅をするという物語です。舞台は、現代のロシア。

主人公は、ロシア辺境の地にある孤児院で育った6歳の男の子ワーニャ。

彼は、裕福なイタリア人夫婦の養子に選ばれますが、

ある事をきっかけに本当のママに会いたい、という気持ちを募らせます。

独学で読み書きを覚え、資料から手がかりを見つけた彼は、

ママに会いに行くため、ある朝ついに孤児院を脱走します!

果たしてワーニャは本当のママを探しだし、会うことができるのでしょうか?

子供が商品のように扱われる、ロシアの孤児院の描写は、衝撃的です。

脱走したあとも、不良少年にからまれたり、追っ手に捕まりそうになったり、

困難とスリルに満ちている一方、彼を助ける大人も現れ、

希望のあるラストを予感させます。

ストーリーは、新聞記事に掲載された実話が元になっています。

監督は長くドキュメンタリーを撮っていた人で、

ロシアの恵まれない子供達の映画を作ろうと思っていた時に、

この話を見つけ、映画化したそうです。

リアリティーをもたせるために、撮影には本物の孤児院が使われ、

実際の孤児たちも多く出演しています。

ハリウッドや日本が、同じテーマの映画を作ったら、

ただのお涙ちょうだいになってしまいそうですが、

この作品は客観的な視点を貫き、感動をおしつけない演出です。

映画「この道は母へとつづく」は、■シネパラダイスで、現在上映中。

「この道は母へとつづく」オフィシャルサイト 

http://eiga.com/official/konomichi/

タロットカード殺人事件

今日紹介したのは、現在公開中の映画「タロットカード殺人事件」です。

「アニーホール」などの作品で知られる巨匠、ウッディ・アレンの最新作。

前作「マッチポイント」にひき続き、ロンドンを舞台に、

ヒロインにスカーレット・ヨハンソンを迎えた、コメディタッチのミステリーです。

ウッディ・アレンと、スカーレット・ヨハンソンが「にわか探偵コンビ」となって

捜査を繰り広げる様子は、アガサ・クリスティーのマープル夫人や、

名探偵ポワロをほうふつさせ、ロンドンの風景も合わさって

クラシックな雰囲気の上質なエンターテイメントになっています。

休暇を利用してニューヨークからロンドンにやってきた、

ジャーナリスト志望の女子大生・サンドラは、ひょんなことから

死んだはずのジャーナリストから、青年貴族ピーターにまつわる

スクープを聞かされます。特ダネをつかむため、

彼女は三流マジシャンのシドと組んで、ピーターに近づくのですが・・・。

ピーターを演じるのは、「プレステージ」でもスカーレットと共演していた

ヒュー・ジャックマン。甘いマスクと、端正な身のこなしは、

イギリスの上流階級にピッタリマッチしています。

そして、ひときわ光っているのが、スカーレット・ヨハンソンの存在感。

そもそも、この作品自体、前作でスカーレットを起用したウッディ・アレンが

彼女を気に入って作った映画ということで、

メガネ姿、水着姿、お嬢様風・・・と、いろんな姿で楽しませてくれます。

アレンに負けない、マシンガンのようなセリフの応酬も見もの。

スカーレットは、今年撮影のアレンの新作でもヒロインをつとめるそうです。

巨匠をメロメロにした彼女の魅力をぜひスクリーンで確かめてください。

映画「タロットカード殺人事件」は、 ■Denkikan で、現在上映中です。

「タロットカード殺人事件」オフィシャルサイト 

http://www.wisepolicy.com/scoop/

カンナさん大成功です!

今日紹介したのは、現在公開中の「カンナさん大成功です!」です。

「白鳥麗子でございます!」などでおなじみの

鈴木由美子のマンガを原作にしたロマンチックコメディー。

韓国のアカデミー賞と呼ばれる「大鐘賞」で12部門にノミネートされるなど、

大ヒットした作品です。

ストーリーは・・・、身長169センチ、体重95キロのカンナは、

何をやってもうまくいかない女の子。

美しい声を生かして音楽業界に入ったものの、

人気歌手のゴーストシンガーとして影で声をあてる日々でした。

ある日、片思いするプロデューサーの本音を聞いてしまったカンナは、

命がけで全身整形に挑み、美しさを手に入れ、ジェニーという名で

スターへの階段を登り始めるのですが・・・。

それまで、見向きもしなかったのに、

美女になった途端にメロメロになってしまう男達には大爆笑。

しかし、好きな人には整形を打ち明けられず、自分のアイデンティティに悩む

ヒロインの姿には、思わず涙してしまいます。

ベタな展開ではありますが、それを補っているのが、

ヒロイン、キム・アジュンの魅力。

整形前の95キロのカンナと、手術後の45キロの美女・ジェニーを

それぞれ魅力的に演じ分け、コメディエンヌとしての才能を発揮しています。

また、劇中ヒロインが歌う曲は、吹き替えなしの本人の歌声!

コンサートのシーンは、韓国のトップスターが使う会場で、

実際にプロの演出家がたずさわるなど、本物にこだわった

迫力のシーンとなっています!音楽の場面にも注目です!

映画「カンナさん大成功です!」は、

■シネプレックス熊本 で、現在上映中です。

「カンナさん大成功です!」オフィシャルサイト

http://wwws.warnerbros.co.jp/200poundsbeauty/

Little DJ~小さな恋の物語

今日は現在公開中の「Little DJ ~小さな恋の物語」をピックアップ。

誰にでも、淡い初恋の思い出って、残っていると思うんですが・・・、

そんな甘酸っぱい気持ちを、70年代の懐かしい音楽にのせて

思い出させてくれる作品が、この「Little DJ ~小さな恋の物語」です。

1977年、野球とラジオが大好きな中学生・太郎は、

学校で倒れることが続き、検査の結果、入院することになります。

退屈な入院生活にうんざりしていた太郎は、

主治医の先生の父・大先生との出会いをきっかけに、治療の一環として、

病院内で流れる音楽番組のDJを担当することに。

そして、交通事故で入院していた1つ年上のたまきに出会い、

太郎はたちまち恋に落ちます。

主役のカップル、太郎とたまきを演じるのは、

天才子役として名高い、神木隆之介くんと福田真由子ちゃん。

神木くんは、無邪気な少年が病気に苦しみながら、

恋におち、少しずつ成長し、懸命に自分の思いを伝えようとする姿を、

丁寧に演じています。特に、自分の気持ちをうまく言葉に出来ず、

四苦八苦しながらの告白シーンは、

思わず思春期の自分と重ね合わせてしまうこと、うけあいです!

そんな太郎を受け止める、たまき役の真由子ちゃんの

輝くような笑顔も印象的です。

この映画のもう1つの主役が、ラジオ。

学生時代、お気に入りのラジオ番組を聴きながら眠ったり、

勉強した人も多かったのでは?映画にもそんな深夜番組が出てきます。

この番組が、2人の心をつなぐ重要な役割を果たすことになります…

監督は、永田琴。岩井俊二作品などで助監督をつとめ、

この作品が長編2作目となる期待の女流監督です。

また、撮影の福本淳さんなど、行定作品を手がけるスタッフが

何人か参加していますので、映像にも注目してみてくださいね。

この映画「Little DJ ~小さな恋の物語 」は、

■シネプレックス熊本で、現在上映中です。

「Little DJ ~小さな恋の物語」オフィシャルサイト http://www.little-dj.com/

スマイル~聖夜の奇跡~

今日は、15日から公開される「スマイル~聖夜の奇跡~」を紹介しました。

この映画はあの陣内孝則さんが原作・脚本・監督を担当、

北海道の少年アイスホッケーチームを舞台にした作品です。

出演は森山未來、加藤ローサ、田中好子、谷啓、坂口憲二などなど。

今日は出演者の中から、加藤ローサさんのインタビューをお送りしました。

まずは陣内監督について。

監督は(演技も初心者の)子供達の演出につきっきりで、

私達は”自分達の事は自分で”といった感じでした(笑)

監督の持つ”熱さ”は、ミュージシャンだから?博多出身だから?でしょうか、

大胆だけど繊細なところもあっておちゃめな人でした。

また、現場のテンポやリズムが崩れると、すぐに気づいて現場に入って

喝を入れたりといった場面もありました。

この映画は「スマイラーズ」という少年アイスホッケーチームが

舞台になっているんですが、スマイラーズを選ぶにあたって、

子役にアイスホッケーを覚えさせるか、アイスホッケー少年に演技をさせるか

という二者択一のうち、陣内監督は迷わず後者を選んだそうなんです。

つまり演技初心者の子どもたちばかりなんですが、

とてもそうとは思えない素晴らしい演技を見せてくれています。

この子どもたちについて聞いてみました。

素晴らしかったし、完成した映画を見てより”良いな”と思いました。

演技じゃない演技というか、お芝居してないようなお芝居。

作品の中でどんどん輝いて・上手になっていきました。

この子どもたちが演じるアイスホッケーシーンですが、

経験者ばかりなので子どもとは言え、迫力満点です。

この映画の企画は、陣内監督の子どもさんがアイスホッケーを

していることから生まれた企画ということで、

アイスホッケーを知る陣内監督ならではのスピード感溢れる映像です。

アイスホッケーのシーンの撮影は実際どうだったのでしょうか?

すごく真剣でした。体と体で激しくぶつかって、見てる方も燃えてくる、

”氷上の格闘技”とも言われるように、本当に格闘技みたいです。

映画からもその迫力・おもしろさは伝わっていると思います。

最後に、番組を聞いているリスナーへメッセージをお願いします。

スマイルはアイスホッケーを題材にしていますので、

アイスホッケーの魅力を改めて知る事もでき、初めての方にとっても、

笑いあり、涙あり、手に汗握るシーンもあっておもしろい映画です。

ぜひ劇場でご覧下さい。

映画「スマイル~聖夜の奇跡~」は土曜日15日から公開です。

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

今日紹介したのは、
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」です。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの製作ジェリー・ブラッカイマーが

仕掛ける究極の謎解きアドベンチャー「ナショナル・トレジャー」の第2弾。

12月21日(金)から、いよいよ全世界同時公開です。

手に汗握る宝探しと、歴史に秘められた暗号を次々と解読していく

ミステリーを合体させた前作は、世界33ケ国でNo.1ヒットを樹立しました。

「秘宝に魅せられた冒険家にして天才歴史学者」という主人公ベン・ゲイツを

演じるのは、前作同様ニコラス・ケイジ。

リンカーン大統領暗殺に隠された恐るべき真相と、

アメリカ合衆国を揺るがす「禁断の暗号」に挑みます。

この映画の全世界同時一般公開に先駆けて、

12月13日(木)、熊本城奉行丸でプレミア試写会が行われます。

これは映画の中にホワイトハウス、自由の女神、

バッキンガム宮殿など、歴史的に有名な場所が次々と出てくるという事で、

全国5ヶ所で行われる国宝級試写会の1ヶ所に、

ここ熊本城が選ばれたという訳なんです!!

この試写会の招待券を抽選でプレゼントします。

12月13日(木)、午後6時開場、6時30分開演、場所は熊本城 奉行丸です。

ご希望の方は住所、氏名、電話番号をご記入のうえご応募下さい。

glory@fmkumamoto.jp

締め切りは今日の午前10時20分までとさせていただきます。

Photo

椿三十郎

今日紹介したのは、12月1日~公開の映画「椿三十郎」です。

1962年に公開された、黒澤明監督と主演・三船敏郎の

コンビによる作品としてご存知の方もいらっしゃると思いますが、

今回、森田芳光監督、主演・織田裕二というコンビでリメイクされました。

今日はその森田監督のインタビューをお届けしました。

主演の椿三十郎役に起用された織田裕二さんについて伺いました。

椿三十郎はヒーローなんですよね。現代のヒーローと考えた時に、

織田裕二君しかいないと思いましたね。彼とやるのは初めてでしたが、

彼の「目」はいい目をしているなと。正義感・悪に立ち向かう時の目、

それから、優しい目というのは彼にしかできないと思います。

織田さん以外にも椿三十郎のライバル、

室戸半兵衛役に豊川悦司さん、押入れ侍に佐々木蔵之介さん、

若侍に松山ケンイチさんといった、豪華な顔ぶれが脇を固めています。

これまでにも森田監督の作品に出演したことがある方々なんですが、

監督から見た魅力を聞いてみました。

豊川さんは、例えば「明と暗」に分けるとして、織田君が”明”であるなら

豊川さんは”暗”といいますか。これまでにも思慮深い役が多かったと思う。

そういう男が三十郎の相手をするということで我々もゾクゾクしました。

佐々木君はユーモアが分かる人で。押入れの開け閉め一つにしても

いろんなタイミングを考えたりと、絶妙でした。

松山君は、若いんですが、僕の映画を見て研究したりしていて、

演出しやすい俳優でした。

この映画は時代劇ということで、殺陣のシーンも

大きな見所の一つになっています。

僕は殺陣(タテ)に関して(人が刀を使って殺しあうという事に関して)

すごく力が要ることだと思ったんです。

だから織田君には体を使って心を使って一人一人を真剣に斬るようにと

そうして21人斬りが成立したんです。

この映画は殺陣の迫力ももちろんですが、

緊張感とともに気を抜くことも大事だと思うんです。

中村玉緒さんや鈴木杏さん等がその辺を上手く出してくれています。

この「椿三十郎」には、随所にユーモアが溢れています。

リメイクするに当たって、森田監督ならではの要素が

組み込まれていますが、監督のユーモアの源について伺いました。

昔からお笑い・漫才・落語が好きなんです。寄席をみたり。

そういう環境があったからですかね。

例えば駅のホームにたった時に反対のホームにいる人を1人

じーっと5分ぐらい見てみて下さい。おもしろいですよ!

人間は細かく見れば見るほど絶対におもしろいです!

ストーリー自体、最後の最後まで目が離せない作品です。

そうですね。非常に人間的名武士道的なラストになったと思います。

映画を見た人は、ラストだけはゼッタイ言わないで下さいね。

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この映画「椿三十郎」は、
■TOHOシネマズ光の森 ■TOHOシネマズはません

■ダイヤモンドシティ東宝8■シネプレックス熊本 

■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア

で、12月1日から上映されます。

「椿三十郎」オフィシャルサイト http://www.tsubaki-sanjuro.jp/

ミッドナイトイーグル

今日紹介したのは、11月23日から公開される映画

「ミッドナイトイーグル」です。

本格的な山岳サスペンス・アクションとして話題のこの映画、

大沢たかお、玉木宏、竹内結子という、人気俳優の共演でも注目。

元戦場カメラマンの西崎は、戦場での現実に傷つき、また病気の妻を顧みず、

死なせてしまった事を悔やむ日々を送っていました。

ある冬の晩、西崎は偶然、空を飛ぶ赤い光を撮影します。

それは、北アルプスに墜落した米軍のステルス爆撃機でした!

西崎は、後輩の新聞記者・落合と共に墜落現場に向かいますが、

やがてステルスに恐ろしい特殊爆弾が仕掛けられていることを知ります。

実際に雪山で撮影されたという北アルプスのシーンは、

本物ならではの迫力があります。雪も全部本物を使っていて、

夜のシーンの撮影は、体感温度が-20度にもなったそうで、

冬山の寒さや厳しさが、画面を通してひしひしと伝わってきます。

また、アクション映画というだけでなく、それぞれの男達の思いを描いた

感動的な人間ドラマとしても楽しめます。

この作品は、アメリカの大手映画会社・ユニバーサルが製作に参加していて、

先月ロサンゼルスで行われたワールドプレミアは、大きなニュースでした。

アメリカでも日本と同時期に公開されることが決まっています。

この作品以外にも、日本と海外による合作映画の数は増えていますから、

日本のスターが海外作品で活躍する機会も、これまで以上に増えるかも!

映画「ミッドナイトイーグル」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■ダイヤモンドシティ東宝8
■熊本松竹
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア で、11月23日から上映です。

この映画のオリジナルキーホルダーを7人の方にプレゼントします。

山岳映画ということで、本革を使用したカラビナ型のキーホルダー。

ご希望の方は住所、氏名、電話番号を書いて、

今日(11/21)の番組終了までにご応募下さい。

glory@fmkumamoto.jp まで。

私のちいさなピアニスト

今日紹介したのは、現在公開中の「私のちいさなピアニスト」です。

日本は今、空前のクラシックブームと言われています。

去年大ヒットした「のだめカンタービレ」に、「ピアノの森」、「神童」など、

クラシックをテーマにした人気漫画も次々に映像化されていますよね。

そんな中、韓国から届いた本格的なクラシックの映画が、この作品です。

ヒロインは、一流ピアニストを目指しながら、夢を果たせなかったジス。

ソウルの郊外に小さなピアノ教室を開いた彼女は、

やがて近所に住む7歳の孤独な少年・キョンミンが、

並外れたピアノの才能を持つことに気づきます。

ジスは彼をコンクールで優勝させることで、自分も名声を得ようと野心を

燃やすのですが、2人は次第に親子のような絆で結ばれていきます。

才能を見出される少年・キョンミンを演じたのは、9歳のシン・ウィジェ君。

監督とスタッフが1年余りかけてピアノ教室を回り、探し出したという新人。

彼はなんと、7歳の時からピアノを習い始め、

9ヶ月目に出場したコンクールで見事第1位をとったという、

本物のピアノの天才なんです!

天才が天才を演じるんですから、物語にも説得力があります。

ちなみに彼は、これが初めての演技なんですが、初めてとは思えないうまさ!

一途に先生を思う姿には、思わず泣かされてしまいます。

また、成長したキョンミンとして「韓国クラシック界の貴公子」と言われる

ピアニスト「ジュリアス=ジョンウォン・キム」が、

素晴らしい演奏を聞かせてくれます。

美しいピアノの音色と、あたたかな師弟愛に癒される1本です。

映画「私のちいさなピアニスト」は、

■シネパラダイス  で、現在上映中です。

「私のちいさなピアニスト」オフィシャルサイト http://www.mylittlepianist.com/

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