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キネマのススメ

百夜行

今日紹介したのは、現在公開中の「白夜行」です。

この映画「白夜行」は、日本を代表するミステリー作家・

東野圭吾の大ベストセラー小説の映画化です。

ストーリーの幕開けは、昭和55年に起こった、ある殺人事件。

決定的な証拠がないまま、事件は容疑者の自殺によって一応解決します。

しかし、担当刑事の笹垣は納得できず、

一人で事件の真相を追っていました。

やがて月日は流れ、容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司は、

それぞれの道を歩んでいました。

ところがこの2人の周辺で、不可解な事件が起こり始めます・・・。

事件のカギを握る、雪穂と亮司の役には、堀北真希と高良健吾。

事件の真相を追い続ける笹垣刑事には、船越栄一郎。

普段のドラマでも刑事役をよく演じている彼ですが、今回は、

そのイメージとはガラッと変わった姿を見せてくれます。

監督は、「60歳のラブレター」の深川栄洋。

彼は、今年はこの作品のほかに2本の映画が公開を控えるなど、

今、大きな注目を集めている映画監督です。

この映画「白夜行」の原作小説は、

人気作家・東野圭吾のベストセラーの中でも特に人気だそうですが、

映画のほうもファンの期待を裏切らない作品に仕上がっています。

悪女役に初挑戦した堀北真希の演技にも、ぜひ注目してください!

今日ご紹介した映画「白夜行」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレアで現在公開中です。

「白夜行」オフィシャルサイト http://byakuyako.gaga.ne.jp

犬とあなたの物語 いぬのえいが

今日は、

現在公開中の「犬とあなたの物語 いぬのえいが」を紹介しました。

サブタイトルを聞いて、「あれっ!」と思った方もいらっしゃると思いますが、

この作品「犬とあなたの物語」は、5年前に大ヒットしたオムニバス映画

「いぬのえいが」の続編です。

実は、1作目の「いぬのえいが」が作られた時、

構成上、泣く泣く使われなかったエピソードがあったんだそうです。

それをぜひ映像化したい、ということで、

公開前から続編を作ることが決定していたそうなんです。

今回の「犬とあなたの物語」は、100近いエピソードの中から厳選された

「あきら」「愛犬家をたずねて」「お母さんは心配性」「DOG NAP」

「犬の名前」「バニラのかけら」という、笑いあり涙ありの

6つのエピソードで構成。

69犬種、107頭のかわいいワンちゃんたちが、

スクリーンを駆け回っています。

中でも、「DOG NAP」というエピソードに登場するトイプードルは、

前作「いぬのえいが」に続いての出演なんですが、

なんと、“演技派”、“天才犬”として名高い、超売れっ子なんだそうです!

その演技ぶりにもぜひ注目してください。

犬だけでなく、人間のキャストも超豪華です!

6つの中でもっとも感動的なエピソード「犬の名前」には、

松嶋菜々子と大森南朋が夫婦役で出演。

そのほか、中尾彬が本人役で登場したり、北乃きい、

内野聖陽、高畑淳子など、多彩な顔ぶれが揃っています。

現在犬を飼っている人はもちろん、

犬にまつわる思い出を持つ人なら誰でも共感できる、心温まる1本です!

今日ご紹介した映画「犬とあなたの物語 いぬのえいが」は、

■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本 で現在公開中です。

「犬とあなたの物語 いぬのえいが」

オフィシャルサイト http://inu-eiga.com/

ソーシャル・ネットワーク

今日紹介したのは、現在公開中の「ソーシャル・ネットワーク」です。

リスナーの方の中にも、SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを

利用しているという方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?

この作品「ソーシャル・ネットワーク」は、

世界最大のSNS“フェイスブック”の誕生をめぐるドラマを、

実話に基づいて映画化したもの。

世界中の映画賞を総なめにし、おととい(1月17日)発表された

ゴールデン・グローブ賞では4部門を受賞するなど、

今、アカデミー賞に最も近い映画といわれています。

監督は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のデビッド・フィンチャー。

CGを多用した先鋭的な映像表現で、一躍人気監督となった彼ですが、

今回は、2つの時間軸を交差させた構成と、

矢継ぎ早に繰り出される膨大なセリフで

見事な人間ドラマを描き出しています。

“フェイスブック”の創始者である主人公マーク・ザッカーバーグを演じるのは、

「ゾンビランド」の若手実力派ジェシー・アイゼンバーグ。

彼の親友で、共に“フェイスブック”を創業するエドゥアルドには、

新しいスパイダーマンに抜擢されたアンドリュー・ガーフィールド。

また、マークに大きな影響を与える、

音楽ファイル共有ソフト「ナップスター」の創始者ショーンには、

人気アーティスト、ジャスティン・ティンバーレイクが扮しています。

マーク・ザッカーバーグ本人からは、「事実と違う」と

言われているようですが、やはり印象的なのは、

主人公マークのキャラクター。最初は「なんて性格悪いやつ!」と

思うんですが、物語が進むにつれ、

成功と引き換えに様々なものを失っていく彼の姿に

胸が締め付けられます。

SNSという最新のネット技術を通じて、普遍的な人間の感情を描き出した

素晴らしい作品!ぜひ、スクリーンでご覧下さい!

今日ご紹介した映画「ソーシャル・ネットワーク」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城バリュー
■Denkikan
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレア で現在公開中です。

「ソーシャル・ネットワーク」オフィシャルサイト

http://www.socialnetwork-movie.jp/

「ムサシ」

今日は、1月22日(土)から公開される「ムサシ」を紹介しました。

このところ、映画館で演劇やコンサートなどを

楽しめる機会が増えていますが、

今日ご紹介する「ムサシ」も、そんな作品の1つ。

去年4月、惜しまれつつこの世を去った、故・井上ひさし作、

そして日本演劇界を代表する蜷川幸雄演出という、

2人のビッグネームが生み出した舞台を収録し、映画化したものです。

物語は、あの「巌流島の戦い」から6年後・・・。

宮本武蔵は、沢庵和尚と共に、鎌倉の小さな禅寺の

寺開きに参加していました。

そこへ、武蔵に恨みを持つ佐々木小次郎が現れ、

今度こそは決着をつけようと、果たし状を突きつけます。

この舞台「ムサシ」は、2009年の初演の際に大きな話題を集め、

翌2010年には、ロンドンとニューヨークに正式招待されました。

映画は、その海外公演の際、「ロンドン・ニューヨーク バージョン」として

再構成された、再演版の日本凱旋公演を撮影・収録したものです。

主役の宮本武蔵を演じるのは、藤原竜也。

この作品は、作者の井上ひさしが彼のために書いたというだけあって、

魅力あふれる武蔵を熱演しています。

宿命のライバル、佐々木小次郎役には、若手演技派の勝地涼。

その他、鈴木杏、六平直政など、多彩な顔ぶれが脇を固めています。

テンポのいい会話が生み出す笑いの中に、

平和へのメッセージがこめられた素晴らしい作品です。

日本演劇界の巨匠が、期待の若手俳優を通して伝えた熱い思い、

ぜひこの機会に体験してください!

今日ご紹介した映画「ムサシ」は、

■シネプレックス熊本 で1月22日(土)から公開されます。

「Livespire ムサシ」 http://www.livespire.jp/movie/musashi.html

2011年の注目映画

今週は、2011年最初の「キネマのススメ」ということで、

今年上映される注目の映画を紹介しました。

まず、今年のラインナップで目立っているのが、

メガヒットシリーズの続編です!

2月25日に公開される

「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」を皮切りに、

3月には「SP 革命篇」。

5月には、あのジャック・スパロウが新たな仲間とともに冒険を繰り広げる

シリーズ第4弾「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」。

7月には、ピクサーアニメの傑作「カーズ2」、

3Dでの上映となるロボットSF最新作「トランスフォーマー3」、

いよいよグランドフィナーレとなる「ハリーポッターと死の秘宝 part2」、

そしてなんと12月には、大ヒットスパイアクション「ミッション・インポッシブル」の

待望の4作目が公開されます!

また、相変わらず人気マンガの実写映画化も人気です!

SF大作の「GANTZ」が、1月と4月に2部作で公開されるのをはじめ、

2月には、不朽の名作マンガ「あしたのジョー」、去年からブームが続く

西原理恵子のエッセイマンガ「毎日かあさん」、

7月には人気アメコミの映画化「マイティ・ソー」、

こちらにはナタリー・ポートマン、

アンソニー・ホプキンスなどの豪華キャストと共に、

浅野忠信が主要キャストで出演!かなり注目です。

そのほかの話題の映画としては、クリント・イーストウッド監督最新作の

ヒューマンドラマ「ヒア・アフター」が2月。

3月には、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー

という2大スターが共演する「ツーリスト」。

夏には、スタジオジブリから、宮崎吾朗監督の5年ぶりとなる

最新作「コクリコ坂から」が公開。

そして、「アバター」のジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮をつとめた

地底アドベンチャー「サンクタム」も、今年の公開が予定されています。

「キネマのススメ」では、

今年もたくさんの映画を取り上げていきますので、どうぞお楽しみに!

「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」

年末年始のお休みに入って、映画を観に行こうという方も

多いんじゃないでしょうか?

お正月映画も出揃っていますが、こんな時期だからこそ、

名作をスクリーンで観てみてはいかがでしょうか?

今日は、

「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」を紹介しました。

「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」は、

1950年~70年代を中心にした外国映画の傑作50本を、

全国25の劇場で、一年間連続上映するという

世界でも例を見ない映画イベント。

熊本では「TOHOシネマズ 光の森」で、今年2月6日から来年1月21日まで、

毎週1本ずつ名作映画が上映されています。

今週は、スティーブ・マックィーン主演の「大脱走」!

第2次世界大戦末期、脱走不可能と言われたドイツの捕虜収容所での

集団脱走計画の実話を、豪華スターの共演で描いた娯楽映画の傑作です。

スクリーンで観られるこのチャンスを、どうぞお見逃しなく!

そして、今年度大好評だったこの「午前十時の映画祭」が、

来年度も開催されます!

熊本での劇場は、今年度と同じく「TOHOシネマズ 光の森」。

第2回のラインナップも、「サウンド・オブ・ミュージック」、「風と共に去りぬ」、

「E.T.」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「シザーハンズ」など、

誰もが知っている名作ぞろいです!

中でも注目なのが、「ブラック・サンデー」という映画で、

1977年当時、「上映すれば映画館を爆破する」という

脅迫があったため、劇場公開が見送られたという幻の作品。

劇場で見られるチャンスは、今回が最初で最後かもしれません。

「第2回 午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」は、

「TOHOシネマズ 光の森」で、来年2月5日(土)スタート。

開幕作品は「シェーン」です。

また、今週の作品「大脱走」は、12月31日(金)までの上映です。

この機会に、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください!!

「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」オフィシャルサイト

 http://asa10.eiga.com/

バーレスク

今日は、現在公開中の「バーレスク」を」紹介しました。

シェールとクリスティーナ・アギレラという、

2大スターの共演で話題となっている、この「バーレスク」。

シェールは、数々のヒット曲を持ち、45年間もショービズ界に君臨する

いわずと知れた大物スター。

クリスティーナ・アギレラは、全世界のトータルセールスが3000万枚以上、

グラミー賞5部門の受賞歴を誇るトップアーティスト。

この2人が共演するというんですから、注目しないわけにはいきません!

そのストーリーですが・・・、スターを夢見て、アイオワの田舎町から

ロサンゼルスにやってきたアリは、偶然入ったエンタテインメントクラブ

「バーレスク」の華やかな世界に魅せられます。

ウェイトレスとしてクラブで働き始めたアリは、

舞台に上がるチャンスをつかみ、やがて素晴らしい歌声を武器に、

トップスターへの階段を駆け上っていきます。

タイトルであり、クラブの名前になっている「バーレスク」とは、

華やかな衣装を身につけた女性が、楽しく美しくセクシーなダンスを見せる、

大人のためのショーのこと。クリスティーナ・アギレラは、

以前からこのバーレスクの世界に興味があって、何冊も本を集め、

研究していたそうです。

また、監督のスティーブン・アンティンは、実際のバーレスクショーの

脚本を書いていた経験があり、

なんとそのショーに、クリスティーナが1度だけ

ゲスト出演したことがあるんだとか!

バーレスクに深い愛情を持つ彼らだけに、スクリーンの中でも

華やかでセクシーなショーの魅力が存分に描かれています。

特に、劇中でクリスティーナとシェールが披露するダンスと歌声は、

作品のハイライトになっています。

華麗で迫力のあるバーレスクの世界、

ぜひスクリーンで体験してみてください!

今日ご紹介した映画「バーレスク」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■シネプレックス熊本 で現在公開中です。

「バーレスク」オフィシャルサイト http://www.burlesque.jp

ロビン・フッド

今日は、現在公開中の「ロビン・フッド」を紹介しました。

「ロビン・フッド」というと、名前は聞いたことがあるけれど、

何をした人なのか実はよく分からない、

という方も多いんじゃないでしょうか?

ロビン・フッドは、実在の人物ではなく、イギリスで古くから語り継がれてきた

お話の中の人物で、強きをくじき、弱きを助ける伝説の義賊です。

日本の石川五右衛門にちょっと似ていますね。

あらゆるヒーローの原点となった存在で、

何とこれまでに作られた映像作品は、30本以上にもなるんです。

そんな、超メジャーなキャラクターに今回挑んだのは、

「グラディエーター」のリドリー・スコット監督と、

ラッセル・クロウという黄金コンビ!

これまでのものとは違い、ロビン・フッドというヒーローが生まれるまでの

エピソードを描いた意欲作です。

物語の舞台は、12世紀。ロビンは、イングランドの十字軍遠征隊の兵士として、

フランスで戦闘に加わっていました。

ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせたロビンは、

彼の父に遺品を届けると約束します。

そしてロバートの故郷であるノッティンガムを訪れたロビンは、

思わぬことからイングランド侵略を狙う、

フランスの陰謀に巻き込まれていきます。

一介の兵士が、戦う意味を知り、伝説のヒーローに成長していくさまは、

ラッセル・クロウの男っぷりとあいまって、スカッとするカッコよさです。

また、ロビンの恋の相手となるマリアンには、

「エリザベス」のケイト・ブランシェットが扮していて、

運命に屈しない自立したヒロインを熱演しています。

海辺で展開される、イングランド軍とフランス軍の迫力ある

戦闘シーンもみどころの1つ。

ぜひ大きなスクリーンでご覧になって下さい!

今日ご紹介した映画「ロビン・フッド」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレアで現在公開中です。

「ロビン・フッド」オフィシャルサイト http://robinhood-movie.jp

「ノルウェイの森」

今日紹介したのは、12月11日から公開される「ノルウェイの森」です。

この作品「ノルウェイの森」は、

1987年に発行された村上春樹のベストセラー小説の待望の映画化です。

発行当時は、その内容と共に赤と緑という画期的な装丁も話題になり、

大変なブームになりました。もちろん現在でも読み継がれていて、

今年9月現在の累計発行部数は、なんと1031万部!

36の言語に翻訳され、世界中で愛されている、

まさに20世紀を代表する恋愛小説です。

この、世界的なベストセラー小説を映画化したのは、

「青いパパイヤの香り」や「シクロ」の、トラン・アン・ユン監督。

撮影は、アジア映画を代表するカメラマン、マーク・リー・ビンビン。

音楽は、「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドと、スタッフも世界的!

舞台は1969年。高校時代に親友のキズキを自殺で失ったワタナベは、

新しい生活を始めるため、東京の大学に進学します。

そこで彼は、キズキの恋人だった直子と再会。

交流を深めるうちに、ワタナベは直子に強く惹かれていきますが、

喪失感を深める直子は、山奥の療養所に入院します。

そんな折、ワタナベは直子と対照的な大学の同窓生・緑と出会います。

主人公ワタナベを演じているのが、若手演技派の松山ケンイチ。

直子には、国際的に活躍する、菊地凛子。

緑には、人気モデルでこれが映画デビューとなる、水原希子。

彼らが、生きること、愛することの深淵にせまった原作の世界を、

見事な演技で表現しています。

また主題歌に、ビートルズの「ノルウェーの森」が

使われていることも話題の1つ。

ビートルズは、オリジナル楽曲の使用許可がなかなか下りないので、

カバーが使われることが多いんですが、

この映画では使用許可がおり、オリジナルが使われています!

作品を締めくくる主題歌も、ぜひじっくりと聴いてください!

今日ご紹介した映画「ノルウェイの森」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城バリュー
■シネプレックス熊本
■ワーナー・マイカル・シネマズ 熊本クレアで12月11日から公開です。

「ノルウェイの森」オフィシャルサイト http://www.norway-mori.com

武士の家計簿

今日は、12月4日から公開される「武士の家計簿」を紹介しました。

このところ、歴史好きの女性のことを言った「歴女」や、

ドラマをきっかけにした「龍馬ブーム」など、

歴史が注目されることが多かったですよね。

それが原因なのかどうか分かりませんが、

今年は映画界も「時代劇ブーム」!

様々な時代劇映画が公開されましたが、今日ご紹介する「武士の家計簿」は、

剣ではなく、そろばんで戦う武士を描いた、いっぷう変わった時代劇です。

物語の舞台となるのは、金沢・加賀藩。

代々、藩の経理係である御算用者として加賀藩に仕えてきた猪山家。

8代目当主となった直之は、真面目な働きぶりが認められ、

着々と昇進します。

ところが当時の武家社会は、身分が高くなるにつれて

出費が増える仕組みのため、借金がかさむばかり・・・。

そこで直之は知恵を絞り、武家とは思えない倹約生活を始めます。

ベースとなったのは、168年前に実在した猪山家の家計簿。

これを歴史学者の磯田道史が細かく分析して書き上げた

学術書が、映画の原作になっています。

こまごまとした日々の出費の記録から、当時の武士の暮らしぶりを想像し、

キャラクターまで作り上げるというのは、大変だけど面白かったでしょうね。

監督は、数々の話題作を世に送り出してきた、森田芳光。

主演の堺雅人、仲間由紀江をはじめ、中村雅俊、松坂慶子、

草笛光子など、豪華な出演者が笑えて泣ける、魅力的な演技を見せています。

派手なチャンバラはないけれど、ほんわりと心を温めてくれる1本です!

今日ご紹介した映画「武士の家計簿」は、

■TOHOシネマズ 光の森
■TOHOシネマズ はません
■TOHOシネマズ 宇城バリュー
■シネプレックス熊本で 12月4日から公開されます。

「武士の家計簿」オフィシャルサイト http://www.bushikake.jp

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