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アーチスト・ブックマーク

ヒルクライム

今日は今年最後のこのコーナー。

注目のアーティストやアルバムなどを紹介してきましたが、

2009年Morning Glory的新人賞とも言うべきアーティスト、

ヒルクライムを紹介しました。

9月にリリースされたシングル「春夏秋冬」に対する

リスナーの皆さんからの問い合わせとリクエストが非常に多かったことが、

新人賞と呼ぶその理由なんですが、

ダウンロード数120万を突破しただけでなく、

オリコンでも6週連続トップ10入りを果たし、

これは今年デビューしたアーティストでは最高記録ということで、

実際に多くの人の耳に届いた曲だったと言えるでしょう。

ヒルクライムは新潟県出身のTOCとDJ KATSUという

男性二人によるユニットです。

「春夏秋冬」で一気に注目された彼らですが、

この曲は彼らにとって2枚目のシングルでして、

7月に「純也と真菜美」という曲でデビューしました。

現在TOCが28歳、DJ KATSUは30歳、2001年に出会い、

2005年にヒルクライムとして活動を始め、

これまで地元の新潟で活動をしてきて、

まさに満を持してのデビューだった訳です。

メジャーデビューした今でも新潟の事務所に所属していまして、

ヒルクライムというユニット名、スペルはHilcrhymeと書きますが、

その由来を事務所の方に尋ねてみたところ、

メンバー二人とも車が好きということで、

山や丘をのぼる「Hill climb」という競技にかけた造語になっているようで、

「みんなで一緒にのぼっていこうよ」というような意味が

込められていると教えてくださいました。

今月12月2日には3rdシングル「もうバイバイ」がリリースされ、

1月13日には1stアルバムを発売、その後にはツアーが始まります。

九州は3月22日に福岡DRUM Be-1でライブが予定されています。

ヒルクライム HP http://hilcrhyme.com/top.html

Saint Vox(セイント・ヴォックス)

今日は、先月11月25日に1stアルバムをリリースした

女性二人によるユニット「Saint Vox」をブックマーク。

メンバーは、クラシックとオリジナルのメロディを融合させ、

ポップスに昇華した音楽で知られるsweetbox。

そのボーカルだったアメリカ人の歌姫ジェイドと

日本人のヴァイオリニスト宮本笑里。

ユニット名の「Saint Vox」は「sweetbox」とよく似ていますが、

「ボックス」のスペルが違います。

「sweetbox」は「box」ですが、「Saint Vox」の方は「Vox」。

これは「VocalとViolinというふたつの歌のデュエット」

を意味する造語だそうです。

このSaint Voxは日米のミュージシャンによるユニットですが、

例えば洋楽のミュージシャンが1曲だけ日本人のボーカリストを

フィーチャーしました、とか、

あるいはその逆のようなコラボレーションは時々耳にしますが、

国籍を超えてアルバム1枚を一緒に作るというような

本格的なユニットというのは、久しぶりに登場したような気がしますね。

今回は宮本笑里が「日本人だから日本のカルチャーとの融合を提案したい」

ということで、日本の名曲を取り上げてポップスに仕上げています。

ちなみに作曲とプロデュースを手掛けたのは、

ドイツ出身で元sweetboxのGEO。

このGEOとジェイドに関しては、今年ETERNITYというユニットを

結成したというニュースを以前このコーナーでも紹介しましたが、

この二人が組むと必ず彼ら独自の色になってしまうところがさすがです。

Saint vox HP  http://www.saintvox.com/

ICONIQ(アイコニック)

今日のブックマークは、女性シンガー「ICONIQ(アイコニック)」です。

12月9日から配信されているデビューシングル「I’m lovin’ you」は、

EXILEを率いるATSUSHIとのコラボレーション。

ちなみに…楽曲面だけでなくルックスも含めてなんです。

12月9日の配信スタート当日には、

新聞にシングルの全面広告が掲載されていましたが、

坊主頭のATSUSHIと並んで写っているICONIQ自身も

なんと坊主頭だったんです!

彼女は現在25歳なんですが、10代の時に単身で海外にわたって

アーティスト活動をはじめ、その後ロスへ留学するなどしていたんですが、

日本でシンガーとして活動することを決意し、

ロングヘアーをバッサリ切って覚悟を示したということなんです。

「わたしが変わる。音楽で変わる。」というコピーと共に、

ルックスからすっかり変わった彼女ですが、

きれいな顔立ちのため、坊主頭も違和感なく似合っています。

そして実は早くも来年2月24日にはアルバムのリリースも予定されています。

「豪華コラボレーション、豪華プロデューサー陣を迎えての

ファーストにして最強のデビューアルバム」と謳ってありますので、

期待したいところです。

ICONIQ(アイコニック) HP  http://www.iconiq.jp/index.html

quasimode(クオシモード)

今日は「quasimode(クオシモード)」をブックマーク。

現在の日本のクラブジャズシーンを代表するバンドの

ひとつと言っていいでしょう。

ピアノ、キーボード担当の平戸祐介、

パーカッションの松岡”matzz”高廣、ベースの須長和広、

ドラムの今泉総之輔という4人編成のジャズバンドです。

2006年にリリースした1stアルバムが、

各CDショップのクラブ・チャートで1位を獲得、

2ndアルバムは全世界で発売され、

今年はオランダのジャズフェスティバルにも出演するなど、

まさにワールドワイドに活動を続けています。

そしてジャズの名門BLUE NOTEに移籍しての第一弾、

4枚目のアルバムが12月2日にリリースされました。

また、12月22日には福岡でライブが決定しています。

夜8時開場で4組のミュージシャンが出演します。

平日のライブになりますが、翌日が祝日ですので、

仕事がお休みという方は熊本からでも足を運んでみてはいかがでしょうか。

クリスマス前の素敵なライブになると思いますよ♪

またクオシモードは先月リリースされているPE’Zの

結成10周年記念トリビュートアルバムにも参加しています。

このアルバムには日本、アメリカ、イギリスなどの

インストゥルメンタルバンドがたくさん参加していますので、

そういったバンドをまとめてチェックしたいという方には

おすすめの1枚です。

クオシモード HP http://quasimode.jp/

「FUZZY CONTROL(ファジーコントロール)」

今日は「FUZZY CONTROL」をブックマーク。

先日、ドリカムのシングル「その先へ」で

「Dreams Come True feat.FUZZY CONTROL」として

フィーチャーされていましたが、

12月2日に彼ら自身のシングル「latest」がリリースされます。

FUZZY CONTROL、ファジコンは、ボーカル、ギター担当、24歳のJUON、

ドラム、コーラス担当の紅一点27歳のSATOKO、

そしてベース、コーラス担当、28歳のJOEという3ピースの

日本のロックバンドです。

ファジコンとしてのデビューは2003年で、メンバーで一番若いJUONは18歳と、

その時でも十分若かった訳ですが、

実は彼は15歳の時にすでにソロ・デビューしているんです。

当時からギターのテクニックも素晴らしく、その早熟さが非常に衝撃的でした。

両親共にミュージシャンという環境が与えた影響は大きいと思いますが、

お父さんがギタリストで、

お母さんは福岡出身のシンガーソングライターで女優のりりィなんです。

そのJUONがドラムのSATOKOと出会って

ファジコンを始めることになるんですが、

SATOKOのお父さんはこれまたドラマーの菅沼孝三で、

やはりプロのミュージシャンなんですね。

二世同士ながら、実力もある二人が一緒にやるということで、

すごい化学反応が起こるんじゃないかと期待した方も

少なくなかったんじゃないでしょうか。

その後JOEを加えて、実際に骨太なカッコいいロックの世界を展開し、

音楽ファンや同じミュージシャンからも支持されています。

ドリカムのシングル「その先へ」では吉田美和の声に寄り添うように歌う

JUONの抑制の効いたボーカルも印象的でしたが、

彼らの新しいシングルは、その延長線上にあるようなイメージで、

これまでとは違うファジコンの新境地を見せてくれています。

ファジーコントロール HP http://www.fuzzycontrol.jp/index3.html

lecca(レッカ)

今日は「lecca(レッカ)」をブックマーク。

leccaは、2006年にメジャーデビュー、

作詞、作曲、トラックメイキングも自分でこなす女性レゲエシンガーです。

7月にリリースした4枚目のフルアルバム「BIG POPPER」が、

オリコンウィークリーチャートに4週連続でTOP10入りし、

9月からスタートした初のワンマンツアーは全国、

チケット発売日にソールドアウトとなるなど、

着実に人気を伸ばしてきています。

11月18日にリリースされたニューシングル「My measure」が、

ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」の主題歌になっていますので、

耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。

この曲はleccaにとっては初めてのドラマの主題歌なんですが、

歌が先にあって、たまたまドラマで使われることになったわけではなく、

ドラマのあらすじを読んで歌詞を書いたという、

まさにこのドラマの為に書き下ろされた曲なんです。

もちろんドラマとは関係なく聴いても、

誰にでも通じるようなメッセージが込められています。

手元に彼女自身による楽曲の解説があるのですが、要約してご紹介しますと、

「それぞれにいろいろな道があって、

それぞれが選ぶ最良の選択を重ねて日々生きている。

でもどの道が一番正しいかなんて誰にもわからない。

だからこそ自分自身の培ってきた自分のものさしを信じるしかない。」

つまりタイトルの「My measure」とは「自分のものさし」のことなんですね。

誰の責任にもせずに自分の意志で選択をし続ける、

そんな人たちを応援したい、ということで、

あらゆる人へ向けた応援歌といってもいいかもしれません。

そんな思いが、leccaの骨太なボーカルだからこそ、

さらにより力強く届けられているような気がします。

lecca HP http://www.avexnet.or.jp/lecca/index.html

武川アイ

今日は「武川アイ」をブックマーク。

彼女は、そう、ゴダイゴのタケカワユキヒデの娘なんです。

最近は政治家、芸人、タレント、役者など、あらゆる分野で

二世が続々登場していますが、音楽業界も然り。

武川アイは、お父さんがタケカワユキヒデ、

そしておじいさんが音楽評論家・ベートーベン研究家、

さらに親戚にも音楽関係の著名人がいるということで、

音楽一家というより音楽一族出身の1988年生まれ、

現在早稲田大学に在学中の21歳。

ピアノやギターを演奏しつつ、作詞作曲も手がける

シンガーソングライターです。

今回がソロとしてのメジャーデビューになる訳ですが、

実は彼女、時には兄弟、また時には家族で、といった具合に形を変えた

いろいろなユニットでこれまでお父さんの音楽活動に参加しているので、

結構なキャリアの持ち主なんですね。

デビューシングルはタイトルトラックの「I WILL」と

カップリングの「Super Lonely」、

どちらも本人の作詞作曲なんですが、いきなりサビのボーカルから始まり、

ストリングスが入って壮大な広がりを感じるイメージのしっとりとした「I WILL」。

軽快なバンドサウンドの「Super Lonely」と違った

タイプの2曲が収録されているので、

デビューシングル1枚で彼女の曲作りについての

才能の一片を垣間見ることができます。

歌を聴いていると作曲について、英語の歌詞も混じったボーカルについて、

とついつい無意識にお父さんと比較してしまいがちですが、

伸びやかな歌声がなかなか魅力的だと思います。

武川アイ HP http://aitakekawa.net/

ケイタク

今日は「ケイタク」をブックマーク。

ケイタクは、佐賀県出身の内山敬太と熊本県出身の遠山卓也という、

現在は福岡に住んでいる二人によるアコースティックユニットで、

ケイタとタクヤだからケイタクというユニット名なんです。

その二人が先週リリースしたアルバムは、

ケイタク初のカバーアルバムなんですが、

カバーしているのは九州ゆかりの先輩ミュージシャンの曲ばかり。

さだまさし、井上陽水、長渕剛、村下孝蔵、

チューリップ、かぐや姫、海援隊、永井龍雲。

ケイタクはケイタ君が29歳、タクヤ君が31歳ですので、

収録されている曲は彼ら自身がリアルタイムで体験した曲ではありません。

でもケイタ君のご両親、特にお父さんが完全なフォーク世代、

フォークフリークということで、

子どもの頃から半ば強制的に聞かされていたそうですが、

今となってはフォークから受けた影響は大きく、

現在の自分の音楽のルーツになっていると言います。

普段からライブではフォークソングを歌うソロコーナーがあって、

それが好評だったことが、

今回のアルバムを制作するきっかけになっているので、思い入れもたっぷりです。

収録曲は今聴いても曲と歌詞の良さが沁みる名曲ばかりで、

素晴らしいミュージシャンが九州からたくさん出てるんだなぁとも

改めて気づかせてくれます。

そしてそれを受け継ぐ若いミュージシャンがいるということで、

フォーク世代の方にも聴いてみていただきたいアルバムです。

ケイタク HP http://www.keitaku.com/index.htm

AFRA (アフラ)

今日は「AFRA」をブックマーク。

10月28日にニューアルバム「Heart Beat」をリリースした

男性のアーティストなんですが、アルバムにはなんと

”口ばっかりですみません・・・.”というコピーが付けられています。

このAFRA、2004年に富士ゼロックスのデジタルカラー複合機の

イメージキャラクターとしてCMに登場し、インパクトがありましたので、

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、

実は彼は楽器を演奏するミュージシャンや歌を歌うシンガーではなく、

自分の口だけであらゆる音を発して音楽として表現する

”ヒューマン・ビートボクサー”なんです。

今回のアルバムは”究極のHUMAN BEATBOX ALBUM”をテーマに、

楽器などを一切使用せず、肉声だけですべての音源を構築したということで、

そういう意味で正真正銘の”口ばっかり”のアルバムになっています。

AFRA HP  http://www.oddjob.jp/

「伊藤ふみお」

今日は「伊藤ふみお」をブックマーク。

この名前を聞いてピンときた方はいらっしゃるでしょうか?

2007年にラストアルバム「our PMA」を発表、

ZEPP TOKYOでのライブを最後に惜しまれつつ解散した

スカ・バンド「KEMURI」のフロントマンの「伊藤ふみお」です。

バンド解散後は去年3月にリリースされた東京スカ・パラダイス・オーケストラの

アルバムの中の曲にボーカルで参加したり、

今年公開された映画「真夏のオリオン」に俳優として出演したりと、

なんらかの活動は続けていた訳ですが、

いよいよ、まさに満を持してといった感じでソロプロジェクトを始動しました。

10月21日に2ndソロアルバム「MIDAGE RIOT」をリリース。

KEMURI解散前の2004年にもソロアルバムを出していますので、

ソロとしては今回が2枚目になりますが、

KEMURI解散後としては初めての自身の音源作品です。

KEMURIと言えば、ラストアルバムのタイトルにもこの言葉が含まれていましたが、

「P・M・A」という言葉をスローガンとして掲げていました。

これは「positive mental attitude」の略で「肯定的精神姿勢」という意味ですが、

彼らの音楽ではポジティブなメッセージを発信して、

常にファンの気持ちを前へと進ませてくれました。

ソロとなった今回のアルバムでもその精神は変わらず、

「楽しいものをやりたい。明るいヴァイヴを発信出来るものにしたい」という

思いで作られていて、前向きな言葉が溢れています。

今日お届けした曲は、そんな伊藤さんの思いが分かりやすいように、

アルバムの中から日本語の歌詞の「あしたへ架かる虹」です。

英語の歌詞で歌われたオープニングトラックに続く

2曲目に収録されています。

この曲の演奏は東京スカ・パラダイス・オーケストラによる

ほぼ一発録りということですので、

よく聴いてみると録音の楽しい雰囲気も伝わってくるかもしれません。

伊藤ふみお オフィシャルブログ http://ameblo.jp/fumio-ito/

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