7月22日(火)のマツザキ・レコードは
今日は、
ワード・アップ / キャメオ を紹介しました。
70年代の“大ファンク時代”に登場して以来、
極太のファンク・ミュージックを送り出し続ける キャメオですが、
実はまだまだ現役のバンドとして活動しているんです。
時流を読むことにかけては右に出るもののいない、と言われています。
今日紹介した「ワード・アップ」は、86年の大ヒットですが、
この頃から 衣装も「ゴルチエ」を愛用したりと、
トレンドをうまく取り入れたスタイルを特徴としています。
そもそも、キャメオはラリー・ブラックモンを中心にして
結成されたグループですね。
70年代後半に『カルディアック・アレスト』でデビューを飾ります。
その初期においては、ホーン・セクションを含む大所帯のバンドとして
躍動感溢れる ファンク・サウンドを展開します、
80年の『キャメオシス』で彼らは、ソリッドなリズム・セクションと
変幻自在のヴォーカル・アレンジ、さらにうねるようなシンセサイザーで
キャメオ・スタイルを確立させます。
しかしその後、デジタル時代の到来に即した音作りを目指すため、
ブラックモンはメンバーを次々とリストラ……。
最終的にはメンバー3人になります。
ブラックモンの野生のファンクなヴォーカル・ワークと
打ち込みのシンプルで硬いビートを ベースにした
デジタル・ファンク・サウンドで、キャメオは大成功を収めるんですね。
そして、当時細々と生きながらえていた往年のファンク・バンドたちが
このサウンド・スタイルにこぞって飛びつき、
キャメオ・サウンドは80年代ファンクの代名詞にまでなってしまうのです。
ディスコ世代、ダンス世代で無い人も、
どこかで聞いた事があるようなリズムではないでしょうか!?